心の戦士!~心が前向きになる言葉~

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お金 ≒ 電気

私たちにとってお金とはどういう役割を果たすものでしょうか?

おそらく「交換価値」という答えがピンとくると思います。つまりお金は物やサービスに交換するための道具ということです。逆に言えばお金そのものをいくら保有したところで、服が着れるわけでも ご飯が食べられるわけでも 寝泊りができるわけでもありません。服やご飯、寝泊りにお金を交換して初めて得られます。

 

そのようなお金の「交換価値」を電気にたとえた方がいらっしゃいます。マネックス証券代表の松本大(まつもと・おおき)社長です。私はその話を耳にし、ひどく納得したのを覚えています。"いい得て妙" だと。

 

私たちの生活で必需品といわれるほとんどが電気の供給があって成り立っていないでしょうか? 例えばエアコン、冷蔵庫、電子レンジ、ポット、テレビ、スマホ(携帯)、パソコン、車、電車、飛行機、店舗・・・。

 

ですので停電は私たちの「衣・食・住」を大打撃します。最近でも千葉県で停電が起こり復旧に時間がかかったことがニュースになりました。そんな電気は私たちの生活の必須ですが、必要以上に電気を欲したり求めることはありません。スマホを1台に充電器を2個も3個も携帯しますか? 部屋においても冷蔵後3個分やエアコン3個分の電気を保有したいと考えますか?

 

電気があって生活が成り立つ現代ですが、生活が成り立つことが目的のため、生活が成り立りたちさえすれば、電気の必要性を感じることはありません。お金はどうでしょうか? 私たちの生活を成り立たせるという意味では電気と同じ。しかし必要以上に求めてしまう… ここが本記事のテーマです。

 

こんな名言があります。

「貨幣とは鋳造された自由である」

by ドストエフスキー(ロシアの小説家)

 

お金はさまざまな物やサービスに交換できるため、その交換価値を「自由」と呼ぶわけです。その自由に歯止めはないのでしょうか? 経済アナリストの森永卓郎さんは資産10億円以上のお金持ちが、それでもお金儲けを止めず 追い求める姿を「お金中毒」と揶揄します。孫の世代まで一生遊んで暮らせるのに、なお お金を募らせる様は、もはや中毒患者であると。

 

お金を電気のように考えれば、森永卓郎さんの言われることも深くうなずけます。電子レンジを使いたいから電子レンジに電気を供給するわけで、理想の生活や人生があって、そこにお金を供給するのではないですか?ということ。

 

ということは、まず理想の生活や人生を明確化し、その実現のためにお金を供給しさえすれば、お金の用はほぼ満たされる、ということになります。大事なことは理想の生活・人生ありき の視点。

 

そう考えると、ライフプランニングではないですが「理想の人生(生活)」に対しての必要保障額を試算し、そのために貯金したり投資するというのがまっとうなお金の考え方と見えてきます。

 

現在はグローバル化社会のあおりを受け、日本でも所得格差が広がっているため、ほとんどの人が理想の生活(人生)の途上にいないものと推測します。あなたはいかがでしょうか? 本記事を通し、むやみやたらに貯金をするのではなく、「需要の確保に供給あり」の考えで、毎日の仕事や家計簿に意味と輝きを放っていただけたら私もうれしく思います。

 

「需要の確保に供給あり」」とは電気の例で、電子レンジの使用が需要、そのための電気が供給。電子レンジを使用して何をしたいのか? 何を食べたいのか? その目的が大事です。お金で言えば、自動車の購入が需要、そのためのお金が供給。自動車を買って何をしたいのか? どこに行きたいのか? その目的が大事です。

 

需要(供給先)の必要性、需要の描き方、需要のデザインは十人十色、需要の向こう側に人生があるのだとも言えます。無目的に電気を必要としないように、無目的にお金を欲しないように注意したいものです。

 

最後に本記事の内容を肌感覚で熟知された方がいらっしゃいます。当ブログで何度も紹介している本多静六氏(日本の林学博士、造園家、株式投資家)です。

 「人並外れた大財産や名誉の位置は幸福そのものではない」


60歳の定年時にそう言われ、財産のほとんどを匿名で(社会事業等に)寄付されました。そして85歳の晩年まで質素な生活を続けられたそうです。

 

本記事であなたの「お金の見方・捉え方」に新しい風を吹き込めましたら幸いです。

本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。