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コップの水は飲んではダメ⁉

浦田 健さん著「魚を与えるのではなく、サカナの釣り方を教えよう 起業家の父から愛する子へ33の教え」の一部を抜粋・編集した記事があります。

 

その中に「コップの水は飲んではいけない」と題した項があります。どういう内容なのでしょうか?

 

簡単に言うと「鶏(にわとり)を飼って、鶏が産み落とす卵を食べなさい。決して鶏(にわとり)には手を出してはいけません」ということです。しかしほとんどの人は鶏を飼っていません。そこでこうなります。「鶏(にわとり)を飼えるまではとにかく勤倹貯蓄に勤めなさい。そのためには人と比較するのは止めなさい」ということです。

 

この手の話はこれまでも何度といろいろな本や記事で語られています。ですのであなたもご存じかもしれません。また決まって映画「マルサの女伊丹十三監督)」が取り上げられるため、そちらも紹介しておきます。

 

映画「マルサの女」に統括官の "どうやったら、あんたみたいに金がつくれるのか?" という問いのセリフが出てきます。山崎努演じる調査対象者は次のように答えます。


"あんた、今、ポタポタ落ちてくる水の下にコップ置いて、水、貯めてるとするわね。あんた、喉が渇いたからってまだ半分しかたまってないのに飲んじゃうだろ? これ最低だね。なみなみいっぱいになるのを待って、それでも飲んじゃダメだよ。いっぱいになって、溢れて、たれてくるやつ……。これを舐めて我慢するの。そうすりゃコップいっぱいの水は……"

 

話しを記事に戻します。

同様の内容が記事(著書の一部抜粋・編集)に書かれています。

 

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お金持ちは、なぜますますお金持ちになるのかというと、使っても使ってもお金が減らない生活をしているからなんだ。お金にいつも困っている人は、コップに水が貯まると、その水をすぐに飲んでしまう。つまり給料が全部生活費で消えていくからお金に余裕がなくなっちゃうんだね。


お金に余裕がなくても、周りの友達と同じ生活レベルを維持したいから、そこそこの家に住み、車を買い、子供を私立の学校に入れる。でも、たいてい家計は火の車だ。もし、働けなくなったら、給料が稼げなくなって生活できなくなるから、どんなに嫌な職場でも毎日我慢して会社に行かなきゃいけない。辛いよね。でも、お金持ちはコップの中の水はけっして飲まない。コップからこぼれ落ちた水だけを飲んでいる。だからお金をいくら使ってもお金が無くならないのさ。


お金持ちはさらに、こぼれた水すらもまた新たなコップに移して満杯になるまでジッと待つ。こうしてどんどん満杯のコップを増やしていくんだ。そしてまたコップから水が溢れたら、その水を飲むんだよ。

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・コップ=「お金を生み出すしくみ」

・水滴=「お金(生活費)」

 

一番わかりやすい事例はコップが「優良株」、水滴が「配当所得」です。例えば1億円を優良株のA株に投じて、年3%の配当金がもらえるとします(ここでは税金は考慮しません)。1億円の3%は300万円。その300万円の範囲内で生活するということです。(決して1億円に手を付けず、A株が優良株である限り持ち続けます)

 

そしてもっと凄腕になると、300万円すらも使い切らず250万円で生活し、余った50万円をA株に再投資します。その再投資額50万円も3%の配当を生み出すわけなので、1万5千円が配当金額、次年度は自動的に50万円が51万5千円(50万円+1万5千円)になり、その3%の1万5千450円が配当金額になるという流れです。(複利で膨らんでいきます)

 

記事ではなぜこのような「お金を自分のために働かせる方法」を推奨するのか? その理由も最後にまとめています。その箇所も抜粋しましょう。

 

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「貧(ひん)すれば鈍(どん)する」ということわざがあるけれど、お金に困っている人は、毎月の家計の支払いのために頭が一杯になってしまうから、思考が停止し、新たなアイデアが浮かびにくくなる。そして、とにかく明日のお金を心配するようになってしまい人生の選択肢が狭まってしまうんだ。


逆にお金に心配することがなくなると、未来思考になって、どんどんやりたいことやアイデアが生まれてくるものだ。想像力も豊かになっていくよ。だから、ちょっと儲かったからって、お金をすぐに使ってはいけない。コップの水が溢れるまでじっと我慢しよう。お金のために働くんじゃなくて、お金を自分のために働かせる方法を常に考えるんだ。

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これもよく言われることで、本当に生活費や目先の生活に困窮すると脳の働きが悪くなり「木を見て森を見ず」の状態になってしまうそうです。おそらく調べれば科学的根拠もあるのだと思います。もう「木」しか見えず「森」が見れなくなるため、合理的な考えやトータル的な見方ができなくなるということ。

 

以前に読んだ雑誌の記事でおそらく精神科医和田秀樹さんだったと思います。会社やお店を創業するときの借金額で、失敗する人は、収支のギリギリラインで借りるそうです。要は借金額をできるだけ少なくすることが得策と考えて・・。しかしうまくい人は、収支のギリギリラインの1.2倍か1.3倍を借りるそうです。要は想定外のことも考慮し少し余裕をもたせるわけです。

 

和田さんの仰る内容は借金額のことですが、考え方は同様でしょう。「余裕」の範疇で生活・勝負することが幸福や成功のスタンスとして望ましいということです。

 

私のような会社員ではすぐに「コップ」は作れませんが、作る努力は今日にもできます。私がいま不動産投資を進めているのもまさにそれです。

 

あなたはいかがお考えになりますか?

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

引用・参考記事

yanusy.com