「自分に勝つ」とは?
スポーツ選手やチームの優勝に導いた監督などに、その功績の理由を伺うと、決まって「自分に勝てるかどうか」といった話が出ます。それは昔も今も同じです。これからも少なからず同じなのでしょう。
では「自分に勝つ」とはどういうことか?
私は「今日の自分に勝つ」ことだと思います。もう一度申しあげます。
「今日の自分に勝つ」
この「今日の自分」というところがポイントです。人はなぜか目の前にいる自分に負けていながら、明日を夢見ます。私のように40代ならもうわかっているはず。「明日はなく、今日しかない」ということに。
存在しない明日を夢見ては、目の前の対象から目を反らす。「明日やればいい症候群」です。明日などありません。人生は一にも二にも「今日」しか存在しません。このことを深く理解し、イヤでも今日に打ち勝つということが大事です。
しかし私は「大そうな夢実現」の話をしているのではありません。私はただの会社員です。自分なりに仕事も人生も頑張っているかもしれませんが、人は人、自分は自分です。どんな人であれ、仕事に向かいたい人もいれば、プライベートや趣味に向かいたい人もいます。身近なことを対象に、「理想的な自分づくり」に「自分に勝つ」を実践していただきたいと思います。
本日申し上げたい点は、ただの一つ。
「今日」
そうです、「自分に勝つ」とは「今日の自分に勝つ」こと以外にあり得ません。「今日」が都合よく抜けるから、みな習慣化も何かへのアタックも、はたまた「断つ」ことも中座してしまうのです。
冒頭のスポーツ選手などの功績は、すべて今日に打ち勝った自分の連続がなしたもの。今日に打ち勝てれば、明日も打ち勝てられる可能性が高まります。そうやって明日への可能性を高めながら今日の自分に勝つ負担を軽減し、連続を可能とします。
私などは凡人の凡人です。それでも美容や健康には気を使いたいですし、遊びや趣味も楽しみたいです。そのためには、いつも気持ちのいい自分と向き合いたく、そのためにさまざまなルールを日常に課し、その達成にいそしみます。ストイックというと聞こえはよくないですが、実はストイックな人は自分の満足という観点から、非常に幸福になりやすいです。私はどちらかといえばストイック型で、そのストイックがあれば、他のことはどうでもよくなります。人からの評価よりも自分のストイックの方が大事だと思えるからです。
いろいろと書きましたが、言いたいことは一つ。
自分に勝つとは、「今日の自分」に勝つことを指す。
それを意識しないと、多かれ少なかれ、理想の自分は未達のままです。
達成という名の幸福は、さまざまある幸福の中でも、中心的存在かもしれません。
あなたはいかがお感じになりますか?
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。