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歩兵の生きざまpart1

田口智隆著「お金の常識にダマされるな!」におもしろい内容が紹介されていましたので、シェアさせていただきます

 

それは著書の田口さんが神社仏閣を巡られてのこと。

あるお坊さんにこんな内容のことを言われたそうです。

『将棋の駒で「歩」というのは一番位(くらい)の低い駒。一回に一コマしか進めない。位の高い駒に飛び越されることもあれば、捨て駒にされることもある。しかし「歩」なりの人生を歩むことが幸せだ」

 

どういうことか、田口さんはもう一度聞ききます。

『一日に進める歩幅は人の数だけ違う。一日に一歩が限界の人もいれば、二歩が限界の人もいる。三歩が限界の人、四歩が限界の人、五歩が限界の人などさまざま。

一日に一歩が限界の人は、その一歩を全力で歩めばいい。

一日に二歩が限界の人は、その二歩を全力で歩めばいい。

一日に三歩が限界の人は、その三歩を全力で歩めばいい。

一日に四歩が限界の人は、その四歩を全力で歩めばいい。

一日に五歩が限界の人は、その五歩を全力で歩めばいい。

 

一日に一歩を全力で歩んだ人は、結果、1÷1 で、1歩となる。

一日に二歩を全力で歩んだ人は、結果、2÷2 で、1歩となる。

一日に三歩を全力で歩んだ人は、結果、3÷3 で、1歩となる。

一日に四歩を全力で歩んだ人は、結果、4÷4 で、1歩となる。

一日に五歩を全力で歩んだ人は、結果、5÷5 で、1歩となる。』

 

すなわち一日一歩が限界の人も、一日五歩が限界の人も、その人の歩幅に合わせ全力で歩んだ人は、みな同じ "1歩" になるということを説いたわけです。

ということは、一日五歩を歩める人が、さぼって四歩しか進まなかったとしたら、結果、5÷4 で 0,8歩 となり、1÷1 で 1歩 の人より劣る結果になるということ。

 

田口さんはそのような説明をしたうえで、次のようにまとめらます。

「人間誰しも歩める歩幅が違うのだから、自分の歩幅に合わて、その歩幅を全力で歩めばいい。自分が一日一歩しか歩めないとしても、その一歩を全力で歩めば、他の人(一日五歩歩める人)が一日五歩歩めたとしても、同じ価値の "一歩" を歩んだことになる。人と比較して落ち込むことも、誇ることもナンセンスである」

 

いかがでしょうか。

私なりの言葉に置き替えてのお伝えですが、田口さんはこの話を聞いたときには、心がすっと軽くなったと言われます。

 

将棋をご存じの方ならわかると思いますが、「歩」が歩みを進め、相手陣地のある一線を越えると「歩」を裏返し「と金」になれます。これが俗にいう「成金」。

 

「成金」を日常で使うとき、急激や突発的に金持ちになった人を指します。前出のお坊さんは実際には『成金より、歩なりの人生が幸せだ」と言われました。

 

次回の記事では私なりの「歩」と「成金」を交えての、歩兵の生きざま論を語ってみたいと思います。今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

引用・参考文献

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