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「FIRE」ってなに?

最近ネットニュースで「FIRE」という言葉を目にしました。あなたは「FIRE」をご存じですか? もちろん「火や炎」を意味するものではありません。「Financial Independence, Retire Early」の略で、直訳は「経済的独立と早期退職」です。

 

ニュース記事によれば、最近日本においても「FIRE」の支持者が増えつつあるとのこと。日本においても‥としたのは、2000年以降に米国からFIRE運動が広がったみたいです。いったい何がきっかけで、どのような形で?

 

主な支持者層はミレニアム世代(一般的に1981年〜1996年の間に生まれの層)。SNS等で節約や投資活動、資産残高を公開、その情報を目にした人が "私も!" と賛同し、賛同者も同じように自身の情報を公開、公開情報に比例して賛同者(支持者)が増えていったようです。

 

FIRE実践者の有名例として、ニュース記事ではニューヨーク州で高級を稼ぐダニエル氏をご紹介。ダニエル氏は企業向け弁護士で年収は$270,000(約3000万円)。にもかかわらず毎日同じスーツを着用し、冬でも暖房を使わず重ね着でしのぎ、食事は安価なコメと豆が中心だそう。このような節約を行いながら、月収入の7割以上を貯蓄と投資に回されます。

 

いったい何が目的でこのような生活を取られるのでしょうか? 

 

それはこの一言に尽きます。

 「アーリーリタイアして経済的な束縛から開放され、真に自由を手に入れる」

 

 会社員をモデルとするなら65歳定年、70歳定年を前倒しして55歳や50歳でリタイアし、余生を会社等に束縛されずに生きていく、ということです。

 

記事の中でFIREを実践する伊藤さん(仮名:33歳)という方も出てきます。伊藤さんは社会人になってまもなく、社会不適合者を覚え早期リタイアを考え始めたとのこと。ネットでいろいろ調べるうちに「FIRE」運動の存在に出会います。そこから重度の節約生活を実践、記事中に具体策も出ますが驚くことに年収の8割を貯金・投資に回します。伊藤さんの年収は1000万円以上なので、30代前半ですでにセミリタイアできるほどの資産を形成されました。

 

伊藤さんも含めなぜミレニアム世代に支持者が集まるのか?

考えられるのに下記の3点が挙げられます。

 

・2000年代初頭にITバブル崩壊、2008年にリーマン・ショックと若年期に厳しい経済環境を経験、その結果社会に対して比較的悲観的な傾向がある。

 

・ITツールやSNS等が身近で、容易に情報共有ができ、それがモチベーションにつながる。

 

・モノよりも経験(体験)、他人の共感や評価を重視する意識が強い。

 

現代の日本において、社会人の平均年収は約440万円、中央値は約360万円と言われ節約や投資が身近になってきていますが、「FIRE」支持者には明確で強固な目的があります。

 

「アーリーリタイアして経済的な束縛から開放され、真に自由を手に入れる」

 

贅沢よりも時間的自由。この考えが背景にあるため高級品等を買うのではなく、将来の時間的自由のために貯蓄・投資を重視します。主要先進国の貯蓄率が10%程度であるのに対して、FIREの貯蓄率は70~80%と圧倒的に高いことが証左です。

 

堀江貴文さんが "あり金はすべて使え" と言われる一方、堅固に将来のために切り詰める「FIRE」、食生活においても適量を条件に "好きなものを食べることが健康の秘訣" と言われる医者もいれば、"動物性食品を一切取らないヴィーガン" を勧める医者もいます。

 

同じ時代にも、生き方は人それぞれということ。

 

人は必ず死にますが、いつ死ぬかわからないところが(ライフプランの)難しいところ。しかしシンプルに「今を生きる」、今の生活に満足と納得を覚えてさえいれば "いざ" というときにも後悔は生まれないのではないでしょうか。あなたはいかがお考えになりますか?

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

引用・参考文献

年収1000万の33歳が「1000円ヘアカット」を愛用するワケ。早期退職を目指す若者たち(bizSPA!フレッシュ) - Yahoo!ニュース