夕焼け空は美しい
あなたは1日の中で空を見上げることが何回ありますか?
空はご存じの通り片時も同じ状態はなく、刻々と色や形状を変化させます。
本日は空の中でも「夕焼け空」についてお話しします。
今から10~15年ほど前に、私はある雑誌でこんな記事を見た記憶があります。
「失敗は雲であり、雲は多ければ多いほど夕焼け空を美しく彩ります」
どんな雑誌でどなたが言われたかも思い出せず、ネットを調べてもそれらしき発言をした人は見つかりませんでした。しかしそのとき20代の私はひどく感動を覚え、それ以降たびたび夕焼け空を見上げては、上記の言葉を思い出す現在です。
私たちの1日の生活・人生を、このような自然の営みとリンクして考えられる人を哲学者というのでしょうか? 感謝と尊敬に堪えません。
上記の言葉は「失敗=雲」としていますが、失敗だけではありません。挫折も、凡ミスも、裏切りも、叱責も、事故も病気も、ありとあらゆる「嫌な出来事」はすべて含むとお考えください。
日中も空を見上げれば、雲一つない日本晴れがあれば、少しだけ雲があるとき、入道雲やうろこ雲、飛行機雲があるときなど、さまざまです。
しかしどんな空も美しく麗しい。私はそう思います。
1日の終わりを飾る夕焼け空も同様。
雲一つない夕焼け空も、雲が少しだけの夕焼け空も、雲がたくさんの夕焼け空も、どれも素晴らしく見応えがあります。
つまり私たちの1日がどんな風だろうと、夕焼け空はいつもつじつまを合わせてくれる、それは私たちに許しと癒しを与えるようです。
「喜怒哀楽」すべてを包み込む美しさ。1日を完結(リセット)させる美しさ。
自然のなせる業(わざ)は人間の域を超越します。
そして夜を越せば日の出が放つ朝焼け空。
まっさらな1日感、得も言われぬエネルギー、勢い、勇気をいただけます。
あなたの今日にどんなに失敗、ミス、落ち度があろうとも、大丈夫!あなたの心の夕焼け空はその分だけ美しく彩られます。
あなたの1日の終わりに投影(描写)される心の夕焼け空。
それはいつもあなたの味方で頼もしい力です。