人類史上最高の発明
突然ですが、人類史上最高の発明は何だと思いますか?
電球?電話?車?飛行機?原発?パソコン?スマホ?複利?・・・
先日こんな本を読みました。
この本は著者の星野さんがシンガポール在住の2人の億万長者(兄貴)に弟子入りし、2人の兄貴から億万長者への道の教授を受けるという内容。会話形式で話が進みますが、項目(単元)ごとに肝となる教えが箇条書きされるため、項目(単元)ごとに理解が深められる作りです。
内容はすべて実話で、ビジネスから人生まで役立つ教えが会話形式と箇条書きの両方で理解できるためAmazonのレビューで高評価を獲得しています。
さて冒頭の質問です。
この質問は兄貴の1人が星野さんに質問したことですが、もちろん星野さんは答えられません。そこで兄貴はどのような答えをしたのでしょうか?
「たしかに星野君が挙げたものはどれも便利な発明だね。でもどれも違う。人類史上最高の発明は期限だよ」
星野さんは "え?物ではなく「期限」ですか?" と聞き返します。
兄貴は答えます。
「そう、「期限」だ。人間は「期限」がないと動けない。自分の感情をコントロールできないんだ。それくらい楽な方、楽な方に逃げてしまう」
「人は「期限」があるからこそ頑張れる。「期限」が発明されていなければ、スマホもパソコンも車もインターネットも、どれもこの世に生まれてなかったかもしれないね。期限がないと、発明大好きオタクとかの本当に一部の人しか頑張れないから。一部の人しか頑張れなければ、どれもここまで発達することはなかったよね」
「しかし「期限」があっても頑張れる人間と頑張れない人間がいる。それを試してる一例が受験だよ。結局学歴ってさ、期限内に頑張る力があるかどうかを試しているんだと思うんだよね。そして企業が求めている人間もまた、期限内に頑張る力があるやつ。だから高学歴のやつは就職活動に有利だし、僕の会社の採用でも学歴は重視する」
いかがでしょうか。
億万長者の兄貴は人類史上最高の発明は「期限」だと言われるのです。
確かに人間は放っておけば易きに流れる生き物。だから命は限られるのかもしれません。永遠に生きられるなら、生きる意味が見出せず、人類の進歩発展は立ち行かなくなりそうです。そう考えると、人類や人間の生命というのは、本当にうまくできているものだと感心します。
あなたが今20代なら、その20代はあっという間に終わりが来ます。
あなたが今30代なら、その30代はあっという間に終わりが来ます。
あなたが今40代なら、その40代はあっという間に終わりが来ます。
あなたが今50代なら、その50代はあっという間に終わりが来ます。
あなたが今60代なら、その60代はあっという間に終わりが来ます。
極めつけは、終わりすら見られないかもしれないということ。
人生には「まさか」という坂もありますので。
投資信託ではよく「時間」を味方につけて長期の積立投資を勧めます。
年利5%でも、積立期間が長期であればあるほど、複利の力で元金の何倍もの資産に膨らませられるからです。
それと同じように、私たちの人生(1日)も「期限」を味方にすれば「期限」を味方にしなかった状態よりも、何倍も充実した時間を過ごせるのではないでしょうか。さすれば、自分でもビックリするような結果も無(な)きにしも非(あら)ずです。
それにしても人類史上最高の発明が「期限」というのは、今日の今日まで思いもつきませんでした。しかし確実に言えることは、シンガポール在住のその兄貴は、そういう考えでこれまでに幾重に「期限」を設定し、その「期限」と真っ向勝負してきたからこそ、20余りのグループ会社を築くまでに至ったということ。逆に言えば「期限」を敷かなければ、今のその兄貴は存在しなかった可能性大ということ。
ぜひあなたもあなたの「今日」「今週」「今月」「今年」に、人類史上最高の発明を取り入れてみてはいかがでしょうか?
比べるべくは「期限を敷かなかった自分」です。
簡単な話し、今日に何かしらの期限を敷くのと敷かないのとで、あなたの明日が微妙に変わるはずです。今日に期限を敷けた人は、おそらく明日も敷けるでしょう。その明日も期限を敷けた人は、その翌日も期限を敷けるでしょう。スパンはどうあれ、少し手を伸ばせばなんとか達成できそうな期限を敷ける人・敷けない人、守れる人・守れない人、もはやそれは習慣化します。
習慣化できた人は、今日と明日の微妙な差が何十倍、何百倍、いや何千倍にまで膨れ上がる5年後、10年後を手にできるのだと思います。
弱き自分を助けてくれる人類史上最高の発明。
それが「期限」。
ぜひあなたの仕事、私生活にも取り入れてみてください。
きっと明日と未来が変わります。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。