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「複利効果」は "今"

複利は人類による最大の発明だ。知っている人は複利で稼ぎ、知らない人は利息を払う」

 

そう言ったのは相対性理論を発見したアルバート・アインシュタイン博士です。かなり有名な言葉のため、あなたもご存じかもしれません。

 

投資と聞くとさまざまな方法を思い浮かべる人もいますが、投資にしても資産運用にしても、「堅実さ」を兼ね備えるなら、ドルコスト平均法を用いた長期運用(長期積立投資)を除いて他に見当たらないのではないでしょうか。

 

書店に行けば所狭しと投資本が並んでいます。そこには"短期で何億儲けた"といったタイトルも散見されます。しかし投資の指南書『チャールズ・エリス著「敗者のゲーム」』には、"長期で見れば、ほとんどのアクティブファンドはインデックスファンドに負けている"ことがデータとして証明されています。

 

そこで賢明な投資家は、短期の売買に明け暮れず、長期でコツコツとインデックスファンドで積み立てることを選択します。コツコツというのは時間分散を活用したドルコスト平均法を用い、全体の平均購入単価を平準化することを指します。

 

そこで本日は複利の効果について、実際の数字を見て考察します。今 私の机上には電卓があります。その電卓で実際に叩いてみます。例は100万円を元本に、3%の利回りを複利で運用した場合です。

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元本:100万円

1年後:103万円

2年後:106万900円

3年後:109万2727円

4年後:112万5508円

5年後:115万9274円

10年後:134万3916円

15年後:155万7967円

20年後:180万6111円

25年後:209万3777円

30年後:242万7262円

35年後:281万3862円

40年後:326万2037円

45年後:378万1595円

50年後:438万3905円

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 5年刻みで50年後まで見ていただきました。ご覧いただければわかりますが、5年間の運用利益が年数を経るごとに増大します。毎年の元利合計が元本となるため、当たり前と言えば当たり前ですが、その当たり前を別の角度で見ていきます。

 

毎月5万円を10年間にわたり銀行預金で積み立てた場合、現在の金利を0%とすると、10年後は600万円です。しかしこれを年利3%の複利で運用したらどうなるでしょう?10年後は697,2万円になります。

 

では毎月5万円を銀行預金(年利0%)で697,2万円にするには何年かかるでしょうか?

 

11年と8ヵ月です。

 

どの場所で5万円を積み立てるかで、1年と8ヵ月の期間が変わってきます。また年利3%の複利で11年と8ヵ月を運用した場合は、835,1万円になります。

 

話しを変えます。

 

100万円や1000万と聞くと、1つの塊(かたまり)に思えます。投資や資産運用と聞くと、せめて元本で100万円が貯まってからと考えがちですが、本当にそうでしょうか?

 

なぜなら100万円というのは5万円が20個集まっただけだからです。2万円であれば50個です。そうです、全ての額は小さい額が集まっただけなのです。それが1億だろうと100億だろうとです。

 

100万円を3%の複利で運用した結果は先に挙げました。これを分解してみましょう。するとこうなります。

 

[2万円×年利3%の複利運用]× 50個

 

つまりは、投資や資産運用に塊(かたまり)や束(たば)の概念は必要ありません。毎月生み出した2万円を即座に複利運用することが大事なのです。なぜなら今月に2万円を複利に出せば、来月に出すより1ヵ月早く複利を利かせられるからです。それを年末まで貯めて、ある程度の額になってから、ようやく出動させるようでは、複利の機会損失が招かれます。

 

今月生み出した2万円は、銀行預金や郵便貯金ではなく、即座に複利の旅に出すことです。100万円も1000万円も2万円が集まっただけだからです。その1個1個の2万円を1ヵ月でも早く複利の旅に出してあげることが、1ヵ月の機会損失を免れる方法で、得策と考えます。

 

ではどうやって2万円を複利の旅に出すのでしょう?

 

それが投資信託の定期自動積立です。先に挙げた「ドルコスト平均法」です。投資信託はあくまで「投資」のため、複利の運用が約束されるわけではありません(損をする可能性もあります)。ですので、投資信託におけるドルコスト平均法複利効果"という言い方をされるのはそのためです。

 

しかし国内外のインデックスファンドは、長期で見れば年利3%以上の成績を残しており、それは歴史が証明しています。日本で言えば日経平均アメリカで言えばS&P500などの株価指数に連動するインデックスファンドのことです。

 

ただし現在の日本は人口減少のフェーズに入っているため、歴史の限りではない可能性があります。そこで世界です。あなたもご存じ、世界の人口は増えています。よって世界分散の形をとるインデックスファンドであれば、10年以上を見ることで、年利3%かそれ以上の複利効果は期待できるものと考えます。つまりは、毎月2万円を世界に分散投資をするインデックスファンドで積み立てられてはどうか?ということです。

 

100万円の50分の1にあたる、2万円を1ヵ月でも早く複利効果に乗せてあげるかどうか、それが1ヵ月の機会を大事に摘み取るかどうかになります。たかだか1ヵ月と思われるかもしれませんが、1年も10年も「1ヵ月」の集まりです。人生も「1ヵ月」の集まりです。

 

毎月の2万円が5年後には2,3万円、10年後には2,7万円、15年後には3,1万円に膨らみます。その2万円を1ヵ月でも複利効果に遅延させずに乗せることが、「複利効果の最大化」につながります。

 

千円でも、5千円でも、1万円でも、100万円でも、1千万円でも、額は関係ありません。元本を少しでも増やしたいなら、なおのこと、1ヵ月でも早く小さな額から複利効果に乗せてあげることが、その達成の最短距離になるはずです。

 

複利は人類による最大の発明だ。知っている人は複利で稼ぎ、知らない人は利息を払う」

by アルバート・アインシュタイン

 

あなたはいかがお考えになりますか?

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 引用・参考記事

www.excite.co.j