時間は使って消費するもの
『時間は「使って消費する」もの』
出典元は不明みたいですが、現代は改めてその感覚を強めていると言われる方がいます。実業家・投資家・講演家などマルチに活躍される黒坂岳央さんです。
黒坂さんは1981年生まれで私と同世代。黒坂さんの学生時代や会社員時代は、『時間は「過ぎる」もの』という感覚が強かったそうですが、起業してからは時間は経営資源のように「使って消費する」ものという意識が高まったと言われます。
会社員かそうでないかの違いもありますが、記事では、黒坂さんの体験感覚をもとに人生における一般論へと展開されます。そして最後にこう結びます。
「時間は所与として、すべての人に与えられている平等な資源だ。過ぎ去っていく時に身を委ねるのか?それとも活用すべき人生の経営資源という対象と捉えて、意欲的に取り組むのか?その意識の差によって、人生の充実度は変わってくるのではないだろうか。」
何十年も前から「時間の使い方」と題するような本は山のようにありました。あなたも1冊や2冊はお読みになったことがあると思います。
そんなだからか、黒坂さんの記事を読んでも〈失礼ながら)特に目新しい箇所はありませんでした。それでも人生において一番大切なことには違いないということで、本記事では私なりに「時間」の捉え方を少し述べさせていただきます。
スマートフォンが世に普及したのが約10年前。それまでは情報といえばテレビや新聞など限られたメディアが発信元でした。それがスマートフォンが普及してから急に個人が自由に発信できるようになり、ニュースや音楽、動画やSNSなど発信されるジャンルも多様化しました。
ネットの中だけでも多様化したのに、リアルでもあいかわらずやらなければならないこと、やりたいことがそれなりにあります。子育てしている人や家族を持っている人などは特にそうでしょう。
すると自然と情報を取捨選択しなければならず、その実、何のための取捨選択なのかまでは省みていません。それだけ自然と取捨選択した情報を拾うのに精いっぱいで、その精一杯さがある種の達成感、満足感につながっているのだと思います。
何が言いたいかというと、『時間は「使って消費する」もの』の選択元が木でいう枝葉になってはいませんか?ということです。本当の自分の夢や理想が根や幹であるなら、根や幹に則した枝葉をチョイスし、それに時間を使って消費させなければ本質的な解決(満足)にならないということです。
とはいえ、なかなか深い自己分析は難しく厳しいものです。自分を見つめたところで夢や理想は出てこないかもしれません。それならばそうと認めつつ、少しでも取捨選択を良質なものにできるよう、日々に意識することが肝要です。
私は今のところFIRE(早期リタイア)を目指すべく、時間を使って消費しています。しかし明確な期限を敷いたり、ものすごいこだわりがあるわけではありません。そこまで現在の会社勤めにストレスを抱えているわけではないからです。
どんな方向性をもとうと、方向性がなかろうと、一つだけ厳然と流れている事実があります。それは時間は「命」で不可逆なものということです。二度と巻き戻すことができず、同じシチュエーション(タイミング)は訪れません。
20代は戻らず、30代は戻りません。そのときのフェーズでしかできないことをする以外に後悔をなくす術(すべ)はありません。"10年後や20年後では到底できないな"と思えることにお金を投じ充実させるべきで、逆にもしそこにお金を投じれなければお金を使わなかったことが後悔に変わります。お金を残した分だけ後悔の量となるかもしれません。
このように考えていくと、時間の使い道はお金の使い道と共通する概念が根っこに流れることに気づきます。その概念とは「価値観」です。
自己分析をしても夢や理想、目標が思い浮かばないなら、「価値観」を大事にすることで前に進める原動力が生まれます。「価値観」は素直になれば誰でも浮き彫られます。
音楽でいえばJ-POPが好きならSpotifyなどのアプリでどんどん聴き、ネットワークビジネス(マルチ商法)が好きならどっぷり浸かればいいと思います。宗教もしかりです。
世間体を気にし、自分の「価値観」にブレーキをかけることは簡単です。しかしブレーキをかけ、世間体に取り繕っても正直その人の魅力は薄れる一方です。世間体に取り繕っている人を魅力に感じる人は非常に少ないと思うからです。それよりは世間体が悪くても、それを踏まえどんどん突き進んでいる人の方がよほど魅力に映ります。
私はマルチも宗教も関心ない者ですが、そこにどっぷり浸かっている人にある種の魅力を感じるときはあります。それは「素直」な点です。世間体を気にしない自分にまっすぐなところに、ふと見習うべき点と返ります。(もちろん無下に勧誘したり、迷惑行為に走る人はその限りではありません)
「時間は「使って消費する」もの』
使って消費する対象は、時間だけではなくお金もそうであることは見落としがちです。"逆にお金を残してしまった"後悔、"あのときなんでお金を使ってもっと~しなかったんだ"という後悔は避けなければならず、それは自分の「価値観」だけが教えてくれる賜物に思います。
「時間は「使って消費する」もの』
あなたはいかがお感じになりますか?
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
引用・参考記事