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「お金」ロックフェラーの至言

あなたは「ジョン・D・ロックフェラー」という名前をご存じでしょうか? そうです、あの「石油王」と呼ばれた人物のことです。ロックフェラー財団ロックフェラー大学などの名称の方がピンとくるかもしれません。

 

もう少し彼を紹介します。

 

ジョン・D・ロックフェラーはスタンダード・オイル社を創業したアメリカの実業家で、石油産業の川上(油田開発)ではなく、川下(製油・販売)に将来性を予見、事業の拡大に成功し、アメリカ初のトラストを結成、アメリカの石油の90%を製油する企業体にまで育て上げました。

 

トラストは後に解体することになりましたが、彼自身はアメリカ人初のビリオネア(10億ドル超)を達成するまでになり、さらにその後も資産を増やし続け、時価換算でビル・ゲイツをはるかに凌ぐ資産家とまで言われています。

 

ところでなぜ彼がここまでアメリカ全土、いや世界中に知れ渡っているかというと、単純に"史上最大の資産を築いた"人物だからではありません。慈善家の側面も持ち合わせていたからです。彼は子供(6歳)のころから教会に寄付をし、57歳という若さで引退してからも、慈善事業に専念、個人資産から5億ドル以上もの資金を投じたとされています。

 

先にロックフェラー大学の名称を出しましたが、その他にもシカゴ大学や(財団から)教育・医療・科学研究の分野まで、彼の死後も、種々長きにわたり社会貢献活動に勤しまれています。

 

本日はそんな彼(史上最大の資産家)の「お金」の本質(性質)が学べる言葉を紹介します。この言葉は彼が残した数々の(お金にまつわる)名言の中で、私が至言と感じた言葉です。

 

「殖やさなければ減るのが金の性質である」

 

以前に私は、次の記事で"お金は放っておけば、悪い方に流れるもの"という主旨をお届けしました。人間が易きに流れやすいように、お金も易き(悪しき)に流れる…と。上智大学元名誉教授であった渡部昇一さんが書かれた書籍から抜粋しました。

leonet0702.hatenablog.com

 

"お金の使い道が上手な人に、お金は流すべきであり、犯罪や人を貶める所に流すべきではない" そうあなたが心底からお思いなら、"どんどんお金は稼いでしかるべし"と自分に許可を出すことが大切です。その許可の表れがまずもって「貯金」です。

 

上掲の過去記事には、あるアメリカの牧師さんの話しが載っています。

 

「お金は非常によい物であり、強力なものです。これほどよい物を悪人の手に渡してはいけない。だから善良な人ほどお金持ちになるべきです」

 

この教え(考え方)が「貯金」ひいては「お金を稼ぐこと」を推進する根底となります。すなわちお金は汚いものではなく、むしろその逆、きれいなものという考えです。実際はニュートラルなわけですが、善良な人が善良な使い方をすれば、ニュートラルからきれいなものへと変わります。自分をどんどん楽しませ、おすそ分けに周囲の人をも楽しませる、そんなお金の使い道が"きれい"な色に変えるのです。

 

しかし何も考えず、何も意図せず、お金は自分の懐には入りません。ロックフェラーが事業ならびに資産を史上最大にまで築けられた秘訣が次の言葉に集約されます。

 

「殖やさなければ減るのが金の性質である」

 

私たち個人に当てはめれば、貯金から投資へと、殖やす行為をしなければ、減っていくのが関の山ということです。お金を守ることから始め、守った中の一部を攻めに転じさせることで、お金は殖えていきます。

 

もちろん攻めても、すかんを食らうことはあります。しかし攻めない以上は殖えないことも事実です。ということは攻める中で行ったり来たりしながら、上手な攻め方を覚えることが王道で、大事なことは、殖えるということは基本、社会の役に立った"おこぼれ"ということです。

 

現在でいえばGAFAプラットフォーマーとして私たちの生活になくてはならない役割を果たしていると思います。そのGAFAが成長できたのも、そこに資金を投じた投資家がいたからです。資本主義社会は基本、資金を元手に成長します。困った人たちを支える福祉も、社会保障制度も資金(税金)が元手です。

 

ロックフェラーの尊敬に値する点は、ただの実業家・資産家ではなく、子供(6歳)のころから寄付をし、ずっと寄付をし続けてきたことにあります。我利我利(がりがり)亡者とはまったく違います。彼はこんな言葉も残しています。

 

「幸せを願い、他人を助けたいとは思っているが、そのための寄付は一財産作るまで待とう、という考えは間違っている」

 

最近の自己啓発本でも同様のことが言われます。"成功が幸せをもたらすのではなく、幸せが成功をもたらすのだ"と。つまり現在が幸せだから、成功が手に入るのであって、成功を追いかけ達成したところに幸せが存在するわけではないという考えです。

 

ロックフェラーは「寄付は投資」と言っていますし、なんでもかんでも寄付をすればいいとも言っていません。寄付をした先で自立心が削がれるのであれば、寄付の意味がないという賢明さもシビアに持ち合わせていました。

 

彼の数々の言葉から学べることは"お金は管理すべきもので、かつ適切な使い道があってものだ"ということです。彼の使い道の最大は「アメリカや世界への社会貢献」に他なりません。そのために6歳から分相応に寄付という形で貢献し、その姿勢(習慣化)が資産の増築を可能としたのだと思います。

 

「お金」ロックフェラーの至言

「殖やさなければ減るのが金の性質である」

 

2021年、あなたの家計簿の根本に、この考えを据えてみてはいかがでしょうか?

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

引用・参考文献

ジョン・D・ロックフェラー著・ 中島早苗訳「ロックフェラーお金の教え」

 

過去記事

leonet0702.hatenablog.com

 

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