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「自分」から波風を立てる理由

人や環境があなたに何かをしてくれることは基本ありません。宝くじも買わなければ当たらないのと同様、よく言われることです。それでも人は弱い物、日々のルーティーンに流され、なんだかんだと時(とき)を流します。

 

そこで今回の記事では 自分から「なりたい自分」に一歩踏み出せるきっかけをお届けできればと思います。すなわち自分から波風を立てるヒントです。

 

結婚を例にとり考えてみます。

あなたの周りの5割が独身だっとして、あなたはまだいいか、と婚活等に動き出していません。周りも慌ただしい様子はない感じ。しかし突如安全牌?と思われていた友人の結婚報告を受けます。そのときあなたはこう思うと思います。

 

"いつの間に!" 

 

もちろんそれまでのプロセスを共有している、いないとか、どこまでの仲なのか、とかいろいろ細かい要素で感じ方は変わりますが、結婚に限らず海外渡航や脱サラなど内容はさまざまに当てはまります。

 

大事な視点はあなたの人生を「周りとの位置関係」で考えるか、あなただけの人生と割り切り「あなたの未来から今のあなた」を捉えるか、大きく2種類に分かれます。

 

周りが結婚していないから、自分はまだいいか、と考えるの前者です。そうではなく、子供が20歳になったときに、自分はまだ50代で若々しくいたい、だから30歳までに結婚しよう、と考えるのは後者です。

 

理想はいわずもがな後者でしょう。なぜなら周りは流動するからです。周りというのは「人」です。どんなに仲が良くても仲違いしないとは限りませんし、突如亡くなるかもしれません。「人は流動する」。これはとても大事な視点です。周りが結婚していようがいよまいが、年収が平均以下だろうと億単位だろうと、あなたの人生の本質とは関係ありません。

 

ところであなたは「一つ目国の悲劇」という寓話を聞いたことがありますか? 次のような話です。

 

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ある旅人が、旅の途中で道を見失い、不思議な国に迷い込んでしまいました。その国は、一つ目人間の国でした。


その国の住人は、誰もが、目が一つしかない人々であり、旅人のように目が二つある人間は一人もいなかったのです。


その国に迷い込んだ当初、旅人は、変わった風貌の住人を見て驚き、そしてしばらくは、彼らを不思議に思って眺めていました。しかし、その国でしばらく過ごすうちに、旅人は、だんだん孤独になってきました。自分だけが二つの目を持つことが異常なことのように思われてきたのです。


そして、その孤独のあまり、ついにその旅人は、自ら片方の目をつぶし、一つ目になったのです。

 

by 田坂広志公式サイト「未来からの風」より転載

  © Hiroshi Tasaka, All Rights Reserved.

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続けて田坂氏はこう続けます。

 

この旅人の悲劇は、決して、遠い彼方の国の物語ではありません。なぜなら、我々もしばしば、この旅人のように、自ら、片方の目をつぶそうと考えてしまうからです。自分自身であることの孤独。そのことに、耐えられず、自分自身であることをやめようと考えてしまうのです。

 

 by 田坂広志公式サイト「未来からの風」より転載
  © Hiroshi Tasaka, All Rights Reserved.

 

 

周りが結婚していようと、子供がいようと、子供が高学歴(低学歴)だろうと、あなたの臨終の際の「生きた意義」に何の関係もありません。なぜなら周りは流動するからです。あなたが今気になっている、気を留めている人と10年後も近い距離にいますか? わかりませんよね⁉ 

 

大事なことはあなたの与えられた環境の中で、最善と思われる行為をしたかどうか、してきたかどうか、最善の環境を掴みに行ったかどうか、そういうことが大事なのだと思います。その根底は自己分析にあります。結局自分は何をしたいのか? どう生きたいのか? 何がしあわせなのか? どういうときにしあわせを感じるか? 

 

こういう答えのない問いを問い続け、考え続ける人だけが、自ら波風を立てられるのだだと思います。だから学歴と幸福度は関係なく、学歴と仕事の出来不出来は関係がないのでしょう。(幸福も仕事も答えがありません)

 

すべての関係性は流動します。誰かと比較して優位だろうと劣位だろうと、すべては一過性。そもそも比較する対象すら、数年後にいなくなります。あなたがライバル視しているAさんも、いずれあなたの前から消え去ります。消え去った後、"なんで競争してたんだっけ?" と我に返ってもそれまでの時間は戻せません。Aさんと競っていた時間に別の何かに打ち込んでいれば、別の理想な人生を歩めたかもしれないと思っても「時すでに遅し」です。

 

世はとどまることを知りません。周りや特定の相手との位置関係で自分を捉えるのではなく、優劣で自分を捉えるのではなく、あなたの特性、あなたの感情に則した世界に生きることこそ、新しい出会いに恵まれるだけでなく、竹馬の友とも良好な関係が築けるのだと考えます。

 

遅かれ早かれ周りの友人(仲間)は動き出し、居心地の良い安全地帯(関係性)も変わります。そうなってから、あせって後悔ととともに動き出しても、一発逆転ホームランは用意されません。そもそもむしが良すぎます。すべての変化はグラデーション、30度や80度に沸点はありません。

 

 

「自分から波風を立てる理由」

二つ目でいつづけることに孤独がつきまとうように、自分から波風を立てることにも孤独がともないます。しかしその孤独感こそ実は時間を有意義に使う証です。波風はやがて凪(なぎ)に変わるように、孤独も感謝に変わります。そう信じ、事(こと)に一歩踏み出すことが大事と考えます。

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。