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「勇気」が人間

「金を失うのは小さく、名誉を失うのは大きい。しかし、勇気を失うことはすべてを失う」

 

そう言ったのはイギリスの元首相、チャーチルです。あまりにも有名な言葉ゆえ、あなたもご存じだったと思います。チャーチルはこの言葉通り、ドイツのソ連侵攻後の下院演説では「絶対に、絶対に、絶対にあきらめる」と民衆を鼓舞し、大戦終了後の選挙で敗北したものの、5年後に再び首相の座に就きました。またチャーチルの活躍は政治の分野にとどまらず、執筆活動も精力的に行い、なんと1953年にノーベル文学賞まで受賞しました。

 

まさに「不屈の宰相」と呼ばれるにふさわしい顛末で、いまだイギリス国民から支持されているそうです。本日私が申し上げたいことはチャーチルが言われるように、「勇気」こそが一番私たちに失ってはならないもっとも大切なものではないか、という共有です。

 

最初私はこの言葉を知ったとき、正直ピンときませんでした。同じ意味の言葉で次もあります。

「人生で必要なものは、勇気と想像力とサム・マネーだ」

by チャップリン(英国生まれの俳優・映画監督)

 

こちらもあまりにも有名です。しかしやはり私は当時からピンときませんでした。勇気が大切なのはわかりますが、どうしたら勇気がもてるのか、また勇気より友達や家族、お金の方が大切なのでは…と思ったりしたからです。あなたはいかがでしょうか?

 

逆から考えたらわかります。いくらお金を持っていても、友人や家族に恵まれていても、目の前のやりたいことに挑戦できなければやはり幸福感は宿りにくいのではないでしょうか。「挑戦」という二文字を失ったときに私たちは老いていくのだと思います。そして「挑戦」を可能としてくれるのが「勇気」です。

 

私は以前にこういう話を聞いたことがあります。一番幸せな人は、周りを誘うことができ、楽しませることができる人だ、と。誘われる人ではなく、誘う側の人間です、誘える人や楽しませられる人の方が幸せだというのです。

 

確かに今の私ならそれがようやく理解できます。まだ10代や20代の頃はわかりにくかったですが、さすがに40歳を超えた現在、いかに自分発信でいろいろなことができるかが幸福の大事なキーになることは体感でわかります。問題なのはどうしたら誘える人間になれるのか、どうしたら勇気を出せるのか、です。

 

それは一言で言い表すには個々に違いがあまりにあり過ぎますが、それでも言わせていただくと、社会学ドラッカーの言葉でいう「顧客の創造」だと思います。

 

ものすごく砕けて言えば「下手な鉄砲、数打ちゃ当たる」です。1回や2回でうまくいこうと思う方がおこがましく、何度も何度も挑戦しようやく手ごたえがつかめるというのが実際です。その中でたまたま1回や2回でうまくいくこともある、それだけのことです。

 

ユニクロの柳井社長はこのドラッカーの「顧客の創造」を経営にとても重んじ、国内の売り上げが頭打ちとなるや否や、すぐに海外に打って出ました。経営とは顧客を創造し続けることにあり、一つの場所にとらわれてはいけないということなのだと思います。それと同じで私たちの個人でも、一人や二人に嫌われても、どんどん開拓し自分と波長の合う人を探し続けることが大切です。「顧客の創造」の「顧客」をさまざまなことに言い換えればすっきり理解できると思います。

 

どこかに参加したら、あまりおもしろくなかったとか、受け入れてもらえなかったとなっても、自分が悪いわけではありません。ただのマッチングや波長の合う合わないだけの問題です。そうやってどんどん自分を動かし自分と気の合う人を創造し続ける、そのプロセスにこそ生きがいややりがいがあると思うことです。

 

人は動けなくなったら終わりです。たとえ自分だけの世界でも、やりたいことに瞬時に蓋をし“どうせ無理“とあきらめては短い人生あまりにももったいないです。お金やプライドなど挑戦できる人の前ではたいしたことはありません。挑戦できる人は人を誘える人であり、楽しませられる人です。すると周りがその人を応援したいと思います。

 

周りにアプローチし、周りにストロークできる人は、自分を身軽に扱います。考えてみて下さい。「顧客の創造」を地で行っているユニクロでさえ「1勝9敗」という本を出しています。私やあなたの周りでも、楽しそうな人は実は背後にミスマッチや気の合わなかったことを山ほど経験されたうえかもしれません。

 

あまり結果にこだわらず、そして楽しい時間にこだわらず、結果がどうであれ、出会えてよかったとか、挑戦してよかったと自分を振り返ってあげればそれでいい気がします。勇気を失わない方法は、1回や2回ではあきらめない、1勝9敗の精神で創造しつづける構えにあります。もちろん自分を改善し、成長させることも大切です、しかしそれをやったうえでも勇気が煥発されないこともあり、その場合は1勝9敗の精神が足りなかったのだと思い直すことが大切です。

 

自ら挑戦をしていける、自ら人を誘える人は、挑戦や誘うことそのものを楽しんでいます。そして挑戦が失敗しても、誘いを断られても、どんどん自分の顧客を創造し続けられる人です。縮こまっては短い人生もったいないと、本当に心から思っているからです。

 

「金を失うのは小さく、名誉を失うのは大きい。しかし、勇気を失うことはすべてを失う」

 

自分を好きでいること。人に興味をもつこと。特定の場所に捉われず、自分が売れる市場を創造し続けること。数を打つこと。プロセスを楽しむこと。

 

たかだか80年、100年の人生です。そして老いてからのことは関係ありません。特定の場所や特定の人間関係に縛られて自分を縮こまらせることがどれだけ、この世に生を受けた万物の霊長としてもったいない歩みかを今一度考えてみましょう。ユニクロがフリースブームを巻き起こした1勝の背後には9敗の失敗があることを誰も知らなかったでしょう、それと同じです、誰も背後の失敗歴など知る由もないのです、それを思い起こすことが挑戦をするうえでの勇気となります。

 

「金を失うのは小さく、名誉を失うのは大きい。しかし、勇気を失うことはすべてを失う」

 

あなたはいかがお感じになりますか?

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。