「早起き」の効用2
前回に続き「早起き」の効用をお届けします。
前回の記事「早起きの効用1」では「早起き」をすることで1日はもちろん、未来をも先取れる、そんな生き方を紹介しました。
今回の記事「早起きの効用2」では「早起きは前夜から始まる」という主旨をお届けします。それを教えてくれるのがジーエルアカデミア株式会社代表 塚本亮さんです。塚本さんは著書「スゴい早起き」で次のように言われます。
「私は睡眠とは1日の終わりではなく、次の日の始まりだと捉えています。翌日、最高の朝を迎えるためにも、夜の過ごし方に意識を向けてみましょう」
塚本さんは早起きをするコツに「翌朝にワクワクすることの設定」を挙げられます。その箇所も抜粋します。
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ワクワクすることであれば何でもいいのです。それを早起きする目的にしてみましょう。ちなみに私は毎朝、原稿を書いているときはとてもワクワクしています。どのような言葉で伝えると"これは面白い、やってみよう"という気持ちになるのかを一つひとつ考えるのが楽しいのです。
読者の皆さんと対話ができるとっておきの時間であり、そこに遊びがあるのです。朝はアイデアがあふれ出してくる貴重な時間なので"早起きしないともったいない"と常々思っています。
さあ、あなたにとってワクワクすることは何なのかを探してみましょう。朝、楽しいことがあれば早起きしたくなる━この心理状況を作り出せればスムーズに起きられるようになります。
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塚本さんの遊びはとても高尚です(笑)
今回は塚本さんの著書をチョイスしましたが、他に早起き関連の本はごまんとあり、どれも似たような内容に思います。そういう意味では上述も特に真新しさはなく、どの本にも載っているようなことです。
ですが、一つだけ注目していただきたい点があり、それが本記事でもっとも訴えたいこと、「夜の心構え」です。すなわち「朝は夜から始まっている」という視点です。
翌朝にあなたのワクワクすることを設定したとしても、夜に暴飲暴食しては翌朝のワクワクに支障をきたすでしょう。暴飲暴食までいかなくても、睡眠時間が短かったり良質でなければ、それもまた全快ではないでしょう。
つまりは「朝の時間」を自分の人生の"メイン”にするくらいの生き構えで、きちんと準備をする必要があり、それが前夜の過し方ということです。一番好都合なのは、自然と準備をしてしまうくらいのワクワクするイベントが翌朝にあることです。
このように考えると「早起き」は技術ではなく、技術の前に「夢」「希望」「遊び」を自分に備える(許す)かどうかと、備える(許す)だけの「素直さ」があるかどうかのように思います。
そして翌朝をメインに考える生き方は、ときに夜の付き合いにも影響を及ぼします。そこのところはケースバイケースでコントロールするところですが、基本姿勢として、大多数の人は「夜をメインに朝を軽視する人」で溢れ返っていることを認識し、そのような現実に負けないことです。
きちんと塚本さんのような少数の精鋭人は早起きをして仕事なり・趣味なりに打ち込み、人生に生産性をもたらします。もしあなたが早起きをこれから実践しようとされるなら、精鋭人と実際に会っていなくてもイメージしながら仲間意識を常に持つ、そんな強さが必要です。そのためにはFacebookやアプリ(みんチャレ)等のコミュニティに参加し仲間意識を育むことも得策です。
ということで外部環境を整える技術はまったくもって大事なことですが、その前にワクワクする対象を自分に見つけること、見つけたら闘いは夜から始まること、周り(夜をメインに朝を軽視する生き方)の同調圧力に負けないこと、以上の3点を踏まえる大切さをお届けしました。
次回も今回の捕捉として「早起きの効用3」をお届けします。
最後までお読みいただきありがとうございました。
引用・参考文献