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人前で緊張しなくなる方法2

前回の記事「人前で緊張しなくなる方法1」では、聴衆の前に立ったら聴衆を「る」「ている」意識をもつ効用(主体性の発揮)をお伝えしました。聴衆があなたに求めるものは、あなたの主体性の発揮であり、その内容であると。

 

本日はその続編「人前で緊張しなくなる方法2」です。

 

part2では どうしたらスムーズに自分が「主」、聴衆が「従」の位置関係を構築できるか、そこのところを探ります。

 

以前の記事「プレゼンの極意part2」で株式会社刀代表 森岡毅さんを紹介し、彼はプレゼンの中身を「who(誰)」「what(何)」「how(伝え方)」の3つに分け、重要付けは「who(誰)」→「what(何)」→「how(伝え方)」の順番とされたことをお伝えしました。

 

この順番はとても大事であると私は共感を覚え、今回も彼の主張を拝借します。今回のテーマは緊張しなくなる方法のため、第1順位の「who」は問題視せず、次の「what」を取り上げます。この「what」を意識することが緊張を和らげ なくします。

 

どういうことか?

 

人前に立って何かを話すという行為の一番の主役は「what」ということ。すなわち自分が「主」、聴衆が「従」の位置関係はあくまで脇役の話しで「what」の前ではあなたも聴衆も脇役なのです。

 

緊張する人の多くは自意識過剰な面があり、自分が「見られている」と意識し、自分をなんとかすることに重きをおいてしまいます。しかしそれでは寓話「北風と太陽」の北風のように逆効果を招きます。

 

主役である「what」はあなたと聴衆の間に存在し、あなたと聴衆と一緒になって作り上げるもので、そういう意味では「what」は生もので生き物です。「what」は固定化されるものではなく常に変化します。ですから短時間ですが、育て育むイメージが必要で、話の中で栄養剤を注入することもあります。

 

そのために念入りな準備が効果的。質疑応答のようなものがあった場合は、どんな質問が飛んでくるかわかりません。そのようなときにきちんと話しに整合性が保たれるような返答があれば、それが栄養剤となり「what」はグンと育み花を咲かせます。また質問がなくても多面的に展開し最後に整理しまとめる方法なども念入りな準備があってこそ可能となります。

 

このように「what」があってそこに「how」を組み込むことで「what」がいかようにも成長し花の咲かせ具合が変わってきます。と、話が前に進み過ぎましたが今回のテーマは緊張をなくすこと。「how」はおいておき、「what」にフォーカスすることで自分も聴衆も脇役となり、自分が脇役であることの認識がそもそも緊張状態をなくさせるというわけです。

 

そうなればpart1でお伝えした自分が「主」、聴衆が「従」という関係も超越し、むしろあなたと聴衆は同じ脇役という意味では仲間。が、どんなシチュエーションでも自分から心を開いて相手がそれに呼応するのが常(つね)なのであなたが「what」に働きかけ、場のテーマに則させることで聴衆が呼応します。そのために「あなた発進」で、あなたが「主」である必要があります。

 

このpart2で申し上げたいのは、力んで主従関係を結ぶのではなく、そもそも主役である「what」にフォーカスすればあなたは自然と脇役となり、脇役の意識が緊張を遠ざけるということ。

 

人前でのスピーチに限らず、初対面時の自己紹介でもこの「what」は大切です。自己紹介で自信がもてず萎縮してしまうのはそもそもこの「what」が不明確だからです。あなたを語るうえで「what」が明確であれば緊張しませんし、逆に伝えたくて "うずうず" するぐらいです。例えば趣味とか、仕事とか、家族とか、休日の過ごし方とか…

 

ですから常日頃からあなたを語る「what」を明確にする意識付けが大事です。「what」は生き物です。常に変化し 発展も衰退もあります。あなたが「what」を語るとき、それは常に途上段階。素直に納得のいく「今日」を過ごしたかどうかがあなたのバックグラウンドを決めるのだと考えます。

 

あなたが人前に立つ場合、人前に立つ前から勝負はほとんど決まります。ぜひ「what」にフォーカスしてください。「what」のために準備してください。コヴィー博士の言われる「主体性の発揮」とはあなたが「what」から視線を逸(そ)らさない様をいいます。「what」を担えるのはあなただけ、だからあなたが「主」、聴衆は「従」、あなたが聴衆を「る」ことは必然でごくごく自然なことです。

 

前回のpart1 につづき、今回も「人前で緊張しなくなる方法2」をお読みいただきありがとうございました。あなたの人前へのモチベーションが本記事でますます高まりますことをお祈り申し上げます。

 

 

 参考文献

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