仕事の意義
本日は仕事の意義についてお話しします。
仕事の意義とは何でしょうか?
私はその人のオリジナリティを発揮して、一人でも多くの人に喜んでもらうことだと思います。"一人でも多くの人に" という点は、人それぞれに考えが異なるかもしれませんが、"喜んでもらう" というところは共通項かと思います。
アップル創業者のスティーブ・ジョブズは次のように言われました。
「墓場で1番の金持ちになることは、私には重要ではない。夜眠るとき、我々は素晴らしいことをしたと言えること、それが重要だ」
本心からそう思っていたと思います。そうでないと、あんなに素晴らしい製品(商品)をいくつも世に送り出せません。
かの松下幸之助翁も次のように言われました。
「良い製品を送り出すという社会奉仕をした結果、報酬がもらえる」
その企業観を漫画家として取り入れた弘兼憲史さんも、
「自分の描きたい物を一生懸命に描く。売れるかは考えない。一生懸命描いた結果として、報酬がもらえる」と言われます。
もしあなたが仕事で行き詰まりを覚えたとき、競争社会のなかで疲れたとき、不安に襲われたとき、ストレスが溜まったとき、いずれも原点に戻ってほしいのです。
〈あなた自身が素晴らしいと思うこと(仕事)をしているか?〉
YESなら自信をもってそのことを積み重ねてください。結果はあとから付いてきます。もし結果がついてこなければ、それはお客さんを喜ばせるに至らなかったというだけ。だったら改善・改良点を探して、改善・改良して結果が出るまで続ければいいのです。その継続力は「あなたが素晴らしいと思うこと(仕事)」をしてこそ生まれるのです。
たいして好きでもない仕事、たいして興味がないけれど、儲かると言われてやっていることなどは、うまくいかなくなった途端に継続力を失います。原点が希薄のため、パワーが生まれないのです。
先述のスティーブ・ジョブズは各製品にひたすら "素晴らしさ" を追求した、
弘兼憲史さんは、ひたすら "描きたいもの" を一所懸命に描いた、
そこ(製品・作品)に魅力が発動し、人(お客)の心を掴んだのです。
〈あなた自身が素晴らしいと思うこと(仕事)をしているか?〉
比較を超越した、優劣を超越した、結果を超越した、あなただけの魅力を目先の結果で萎ませないでください。減じないでください。失わないでください。いつも途中でいつも途上です。魅力はそのままに、改善・改良を加えていけば、きっと必ず届きます。人の心に、お客の心に!
大事なことなのでもう一度申し上げます。
特定の上司に、特定のお客に、特定の同僚に、特定の部下に、特定の誰かに、惑わされてはいけません。佐賀のがばいばあちゃん(漫才師の島田洋七さん著)に次のような名言があります。
「二、三人に嫌われても、反対を向けば. 一億人いる」
競争社会に疲れたときは、原点回帰です。
あなたが自分で "素晴らしい" と思えること(仕事)をしていれば、もうそれだけで立派です。誇っていいことです。天はみています。
その上で、結果に着目し、今できる可能な範囲で小さな改善、小さな改良を考え実行するのです。絶対に自分の "素直な心" を見くびってはいけません。巨大な力がそこにはありますので、目の前の2,3人より反対の1億人を目指してください。
最後にもう一度、お金や序列にとらわれなかった男 スティーブ・ジョブズの言葉を贈り、この項を締めたいと思います。
「墓場で1番の金持ちになることは、私には重要ではない。夜眠るとき、我々は素晴らしいことをしたと言えること、それが重要だ」
引用・参考文献