心の戦士!~心が前向きになる言葉~

どんなときでも心を晴れやかに!→ 心の戦士いざ参上!

天意夕陽を重んじ、人間晩晴を尊ぶ

2024年から1万円札の肖像人物になる予定の渋沢栄一翁ですが、彼の数々の名言の中で、私が非常に気に入っている言葉あります。

 

「天意、夕陽を重んじ 人間、晩晴を尊ぶ」

 

読み方は "てんい、せきようをおもんじ、にんげん、ばんせいをたっとぶ" です。 意味は「一日の中で最も大事なの夕刻で、日中いかに快晴であっても、夕刻に雨でも降れば、その日一日が雨だったと感じてしまうように、人間も晩年が晴れ晴れと立派でないと、つまらない人生になってしまう」です。

 

数日前に私は「一日のつくりかた」という記事を上げました。 その中で15年前に出版されたきむさんという写真家の著書「あなたが生きる今日が素晴らしい」の中の一節を紹介しました。

 

・今日をどう生きるかで 日の沈む美しさが変わる

・明日をどう夢みるかで 日の昇る美しさが変わる

 

渋沢翁の言葉とニュアンスが重なります。 一日の時間軸を人生に広げれば「人間、晩晴を尊ぶ」となります。

 

今日がどんな一日でも、今の時期がどんな時期でも、トータルの幸福度はまだわかりません。 だからといって今日を疎かにしていいわけはなく、今日の機を捉えることを全力としつつも、休息や休養もしっかりとり、明日を夢見る態度が重要と思います。

 

「今日は今日、明日は明日」

「私たちに明日はない」

 

こういう言葉が私は好きです。 今日や今に真剣に取り組むからこそ夕刻が美しく奏でられ、"生(せい)"をあらきめず前向きに過ごすからこそ臨終に満足ができる、私はそう思います。 たとえ"生(せい)"で夢が達成できなくても、"やるだけのことはやった"という一抹の晴れやかさは心に残ります。 そういえば幻冬舎社長 見城徹さんの言葉に次があります。

 

「絶望しきって死ぬために、今を熱狂して生きろ 」

 

絶望すら感じられない中途半端な生き方が、一番後悔を生むという言葉です。 今を熱狂しさえすれば、私たちがこだわる目標が未達でも、目標を超越した"なにか"に出くわすかもしれません。 目標の達成有無を超越した"なにか"がです。

 

大事なことは、一日の終わりも、人生の終わりも、必ず問われるのは「生き方」で、「生き方」さえ自分を貫けば、生煮えの死だけは免れます。 そしてどんな結果が起ころうとも、その瞬間から「生き方」が問われるという意味では、「生き方」を前にして結果は後悔の有無にはあまり関係ないと言えます。

 

「明日死んでもいい生き方を今日にする」

それが「心の生命保険」の最大です。

 

「天意、夕陽を重んじ  人間、晩晴を尊ぶ」

by 渋沢栄一

 

継続や持続、連続を味方につける人こそ、トータルハピネスを最大化できます。 夕刻に満足するために、日中の活動を頑張り、日中の活動がイマイチでも、明日に気を取り直す夕刻をつくりましょう! 晩晴(ばんせい)とは、"夕方になって空が晴れること" です。 人生の夕刻は一日の夕刻、そう気づいた人から人生の夕刻が"晩晴"になります。

 

あなたはいかがお感じになりますか?

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。