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人生を"短く"しなくて済む方法

先日、ビジネス系ユーチューバー・サタラメさんの動画を視聴しました。本の要約が内容ですが、本のタイトルはセネカ著「人生の短さについて」でした。セネカといえば、古代ローマの哲学者として有名で、同書は名著中の名著として現代にまで受け継がれています。

 

さてそこで新鮮だったのは、セネカが人生の短さを感じずに済む方法として「過去を大事にする」と言われている点です。サラタメさんも言われていましたが、ふつうは今や未来を大切にすると言うと思いますが、実はその逆、過去こそ大事にすべきというのです。

 

理由はなんなのでしょうか?

 

それは過去はいつまでも変わらず自分に微笑んでくれるからです。「今」はあっという間に過ぎ去り、「未来」は不確定です。そのどちらもじっくり向き合うには心もとないです。それと比較し「過去」はいつでも色褪せずに自分の味方になってくれます。

 

またここからは私の私見ですが、脳科学的にも「人は都合のいいことしか覚えないようになっている」そうなので、仮に嫌な過去があったとしても、それは忘れられるか、美化して変形される傾向にあります。

 

結局どういう生き方がいいのか?

 

私は以下の2つをお勧めします。

  1. 7:3(または8:2)の割合で、過去を大切にする。
  2. 過去を汚さない生き方を今日にする。

 

まず1.ですが、7:3なら過去が3です。8:2なら過去が2です。未来に向けて今を大切にする姿勢はやはりメインとなります。しかし過去を振り返らず、過去を参考にしないのはこれまた人生を短くします。なぜなら過去は味わうべき対象で、幸せにしてくれる対象だからです。なぜ幸福感を抱かず前に進む一方なのか? それは生きがいを減らします。自分のやった行いや体験したことは、1日のうち2割は反省も含め、きちんと向き合いたいものです。

 

次に2.です。今が瞬間的に過去になるなら、過去を汚さない今日を考えるべきです。つまり辛くても険しくても、自分にムチを打ち頑張ることも大切ということです。今の快楽よりも過去を振り返ったときの快楽を優先するのです。その方がずっと快楽を享受できます。

 

ボートを漕ぐときに、背中側が進行方向になる状態をイメージできますでしょうか? 過去を見て未来に歩むとはそういうことかもしれません。また「道は自分が振り返ったときに(勝手に)できるもの」といった名言もあります。その道を慈しめる人と慈しめない人とでは、過去の重要性の認識度合いが違います。わざわざご臨終を思わなくても、今日にでも昨日を振り返れます。昨日を振り返ったときに、自分に"頑張った!"とか、"楽しかった!"など、いろいろ声をかけてあげましょう。その声掛けが、今日に喝を入れてくれ、前向きな思考をもたらしてくれると思います。

 

人生を"短く"感じなくて済む方法

 

さすが古代ローマの哲学者・セネカです。同書を読めば「人生はけっして短いものではないのだ」という帰結がわかります。人生を短くするのも自分、短くしないのも自分、これは相当奥の深い内容です。ぜひ過去を大事にする生き方を心がけ、満足のいく最後を迎えましょう。

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。