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運動で「脳」は大きくなる!

2日前に当ブログで「なぜ運動で脳を鍛えられるのか?」という記事を配信しました。本日はその第2弾です。

 結論、「運動で脳のサイズが大きくなる」ことがドイツの研究グループにより明らかになりました。

 

脳は外側に灰白質と呼ばれる場所があり、ここに神経細胞が集まっていることが知られています。さらに内側には「白質」と呼ばれる場所があり、神経細胞から伸びる神経線維が集まります。灰白質は認知能力や加齢と関係し、頭のよさにも直結すると言われる部位で、このエリアが小さくなると、脳の老化にもつながると言われます。

 

今回の研究で分析の対象になったのは、成人2000人以上のデータです。心肺機能について持久力の指標になる最高酸素摂取量(VO2peak)などを、エクササイズバイクを使った検査から計算。さらに医療の画像検査で使われているMRI検査により、脳全体の大きさや灰白質、さらには脳の内側にある白質などエリアの大きさを調べ、運動能力との関係を調べました。

 

結果はどうだったでしょう?

 

最高酸素摂取量が高い(心肺能力が高い)と、脳全体と灰白質の大きさが大きくなることがわかりました。灰白質は、最高酸素摂取量が1レベル上がるごとに一定量ずつ大きくなりました。左側頭葉など脳のさまざまなエリアも同じような関連性が見られました。

 

研究グループは、中程度以上の有酸素運動(キビキビ歩く、ランニング、水泳など)など、心肺機能を高める運動をすることで、脳の健康を高められと解説しています。灰白質のサイズが減っていくのを食い止められる可能性にも言及しています。

 

これまでもさまざまな専門家がさまざまな研究データをもとに、運動と脳の関係性に触れてきました。今回の研究を見ても、やはり運動は脳の認知機能を高めることはほぼ確実で、それは人間古来の狩猟生活に由来するものと言われます。このことについて、精神科医の樺沢紫苑先生がある記事で端的にまとめられています。

 

「太古の昔、狩猟生活をしていた原始人は1日に50~100㎞は走って獲物の草食動物が体力切れになるまで追いかけたそうです。しかも、どんなに遠くまで動物を追いかけてもきちんと家族のもとに帰ることができた。それは、走ることによって脳が活性化し、帰り道やどの場所が危険かといったことを覚えておくことができたからです。生物学的観点から見ても人はそれだけの体力を持ち、脳を活性化させる必要があった。つまり運動はメリットというより、生きることそのもの。ですから運動はしたほうがいいものではなくて、して当たり前だということが大前提にあります」

 

また樺沢先生は2009年に発売されたハーバード大学医学部のジョン・J・レイティ博士著「脳を鍛えるには運動しかない!最新科学でわかった脳細胞の増やし方」の『運動をすると脳から「BDNF(脳由来神経栄養因子)」という物質が分泌される』という研究結果にも触れています。

 

「脳は網の目状のネットワークを広げて他の神経とシナプス(神経と神経のつなぎ目)によって繋がり、どんどん複雑化して頭がよくなっていく。その進化を促進するのがBDNFです。こうした物質が出ることが分かるようになったのは、ここ20年ほどの間に脳科学の研究が飛躍的に進んだからです。昔から文武両道という言葉がありますが、ちゃんと運動をしていると脳は育ちやすくなるということが、最新の脳科学研究で証明されるようになったんですよ」

 

灰白質のサイズからBDNFの話へと飛んでしまいましたが、つまりは「運動で脳は鍛えられ、それは狩猟生活で育まれた脳内メカニズムによるもの」ということが言えるということです。

 

運動で「脳」は大きくなる!

 

おさらいです。

ドイツの研究グループが突き止めたこと。それは中程度以上の有酸素運動(キビキビ歩く、ランニング、水泳など)など、心肺機能を高める運動をすることで、脳全体と灰白質の大きさが大きくなり、同時に灰白質のサイズが減っていくのを食い止められる可能性があるということ。生きることは身体を動かすこと。運動をすること。良質な睡眠につなげること。

 

あなたはいかがお感じになりますか?

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

引用・参考記事

fytte.jp

www.parasapo.tokyo