「匂い」と記憶定着
今回は「匂い」が記憶定着に関連付くかも?というテーマをお話します。記事によるとドイツのフライブルク大学のユルゲン・コーンマイヤー氏らの研究チームが「勉強中と睡眠中の匂いが学習効率を向上させる」ことを発見したとのこと。
どういうことでしょうか?
研究では54人のドイツ人学生を対象に、4つのグループに分けて英語の語彙学習を行いました。
A:匂いなし
B:学習中とテスト中にバラの匂いがある
C:学習中と睡眠中にバラの匂いがある
D:学習中と睡眠中、テスト中にバラの匂いがある
さて、成績が良かったグループは4つのうち、どのグループだったでしょうか?
答えはCとDです。
CとDは、英単語の記憶力が30%も向上したそうです。
この実験の真新しい点は、「匂い」だけでなく、「睡眠」だけでもなく、この両者をセットにして検証したことです。ですので、ある匂いを嗅いで勉強(記憶)し、それと同じ匂いをもって眠りにつくことで、"匂い"つながりで睡眠学習(記憶)が行われる、ということです。
ちなみにこの実験では たまたまバラの匂いを使っただけで、バラに意味はありません。(ラベンダーでもレモンでもグレープフルーツでもかまいません)大事なことは、勉強した匂いと同じ匂いを睡眠中に使うということです。
ただし今回の実験結果が100%科学的に決まったわけではありません。記事の帰結は次です。
「今回の研究のサンプルサイズが小さいことや、人間は睡眠中にそれほど多くの匂いを知覚できないことを示すいくつかの証拠もあるため、「匂いの睡眠学習」が確証に至ったわけではありません。さらなる研究は必要ですが、睡眠中の記憶に関しての理解と適応可能性を示すものとなりました」
しかしともあれ、アロマやお香等で匂いを嗅ぐことは単純に「気分を良くすること」という感覚が私にはあります。私は寝るときにラベンダーのお香を焚いて寝るのですが、それは1日の終わりを示すサインとともに、私を至上にまでリラックスさせてくれるからです。
よって私は「"匂い"は味方」という感覚をもちます。1日にどんなイヤなことがあろうと、最後は"匂い”が自分を慰めてくれる、またいいことや嬉しいことがあっても、それが増長させてくれる、そんな感じです。(自分で言うのもなんですが、けっこう女性っぽいですね笑)
ということで、あなたも「"匂い"を味方」を試してみてはいかがでしょうか?
今回は「勉強(記憶)と睡眠のセットで同じ”匂い”を嗅ぐことが、記憶定着に一役買うかも?」というテーマでしたが、そうでなくても、単純に"匂い”は気分をリラックスさせてくれますので、アロマやお香、香水等が身近でなかったのでしたら、一度お試しいただくのもよろしいかと思います。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
引用・参考記事