心の戦士!~心が前向きになる言葉~

どんなときでも心を晴れやかに!→ 心の戦士いざ参上!

人は城 人は石垣 人は堀

ストレスの原因の最多は昔も今も「人間関係」ではないでしょうか。

 

例外に漏れず、私も社会人になってからはよく人間関係で悩まされ、休日でもときどき思い出してしまい、イヤな気分になることがあります。

 

あなたはいかがですか?

 

以前の記事でも少しお話ししたことがありますが、今は「ストレス・マネジメント」という言葉あり、各所でセミナーなどが開催されています。企業やお店でも専門の講師を招き(もしくは特定の社員が勉強し)、従業員や社員に教えているところもあるそうです。

 

「ストレスは万病のもと」は周知のとおりですが、実際の統計はどうなっているのでしょうか。2019年でうつ病で受診した患者数は、10年前に比べて2倍に増加。しかし罹患している患者数は横ばいのようです。(2002-2006年(平成14-18年)に東京大学の川上憲人教授らが実施した面接調査より)

 

罹患者は増加していないものの、受診者数が2倍も増加しているのは気になるところです。私も一応管理職のため、聞き分けの良くない(素直でない)社員や部下には日々ストレスを感じてしまいます。

 

そこで本日私が出会った言葉がタイトルの言葉。

「人は城、人は石垣人は堀、情けは味方、仇は敵なり」

by 武田信玄(戦国武将)

 

正直私はこの言葉を耳にしたことはあったものの、これといって感じることはありませんでした。しかし書籍『オオクシ 未来への挑戦 「思い」の経営』で著者の神渡良平さんが要所で引用されていたことで、私の印象(理解)は一変。本当に奥深く、的を射た名言で、私が感じていた「人間関係によるストレス」が大幅に緩和されたしだいです。

 

つきまして、本日はこの言葉を紹介させていただきます。まず格言の本来の意味は次のような感じ。

「どれほど立派な城や石垣、堀を築こうとも、そこに人がいなければ機能しない。城を守るのは人であり、人こそが大切な財産である。城・石垣・堀のようなとりでが強いのも、すべて人の力によるものだ。
人に情けをかけていれば自分がピンチとなった時や、何か行動を起こす時には助けてくれる。しかし人に恨みをかうような行動や言動をしていると、イザという時には動いてくれなかったり、裏切られたりする」

※人=家臣や民

 

書籍『オオクシ 未来への挑戦 「思い」の経営』の内容は、実物のモデル 大串社長率いるカットサロングループの繁栄の軌跡をリアルに綴ったものです。大串社長の人物像を中心に、それぞれの店舗形態やそこで働く店長、各スタッフの描写が苦難の連続ゆえに感動を巻き込みます。

 

大串社長からしたら各店長、店長からしたら各スタッフのマネジメントが、売り上げや利益の命運を握ります。そこで適材適所とも呼べる人事や教育が肝要となるわけですが、店長もスタッフも、これまでの経歴や考え方がバラバラ、ときに衝突も避けられません。それを一つの方向に束ねていかないといけないわけで、そこには「許容や寛容、包み込み」といったや「我慢」といった忍耐が必要です。その心や忍耐を助けてくれるのがタイトルの言葉。

 

会社組織も、店舗組織も、何かのグループもサークルも「人」の集まり。その「人」にはいろいろなタイプが存在し、城で例えるならば、大きな石、小さな石、砂利などさまざま。その石や砂利も細分化しようと思えば、何種類にもできます。それを神渡さんは次のよう言葉にまとめあげているのです。

「昔から "人は城 人は石垣、人は堀" と言います。堅固な城壁ほど、大きな石、小さな石、それに加え砂利も使って築いています。20代の若い人から、社会の荒波を経験した逞しい猛者もいて、(株)オオクシのタフな集団ができているようです」

 

すなわち暴走族あがりから、各会社(店舗)で店長経験のある50代の転職者まで、さまざまな人材が一致団結しているからこそ、その集団は堅固と化(繁栄)するということ。ちょっと考えが合わなかったり、価値観が相違したくらいで排除していては、単一の似た者同士の集まり、城でいうと均一の石でしか城壁が構成されていないの同じで、もろく欠点のある城壁にしかなりません。

 

(ちなみに神渡さんは「人は城、人は石垣、人は堀」までしか引用されていません。ですので、この項では後ろの「情けは味方、仇は敵なり」は省かせていただきます)

 

私は会社員ですが、この懐の深い大所高所の視点を一つの格言にまとめた武田信玄さんに敬意を表し、折に触れこの格言を思い出し、清濁併せ呑む気持ちをあらゆる人間関係に当てはめ、前向きな心、晴れやかな心に転換していく所存です。

 

詩人で有名な金子みすゞさんの「私と小鳥と鈴と」にも、次のような一節があります。

「みんなちがって、みんないい

 

器を大きく持つことで、前向きな心、前向きな気持ちが首をもたげます。

あなたの夢や目標は、ストレスをいかに小さくするかで、実現速度が変わります。

ぜひ参考に取り入れていただけたら幸いです。

 

引用・参考文献

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