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脳の老化予防「失敗」

一般的に脳の老化は30代後半を過ぎるあたりから、進んでいくと言わます。しかしそれを予防したり遅らせる方法が存在し、それが「失敗」「新しい体験」「新しい試み」です。

脳内科医の加藤俊徳先生は「仕事は慣れてきたときが危ない」と警鐘を鳴らします。なぜなら脳が回転しなくなるからです。ではどんなときに脳はもっとも回転するのか? それが「失敗」です。

 

「失敗」したときほど、感情的に刺激され、脳の様々な部分が活性化されるとのこと。

 

どうしたら失敗しなくなるか? 

どうして失敗したのか? 

次をどうするか?

 

自問自答が尽きることはありません。この答えのない問いに、自ら答えなければならないときほど脳が活性化されることはありません。しかしここで注意も必要です。

 

加藤先生が言われたわけではなく私の私見ですが、ただ単に意気消沈し、心が萎えただけでは、その限りではないということです。

 

失敗をもモチベーションに変えてこそ、脳はフル回転するのだと思います。そのためにはあらかじめ引当金を設けておくことです。

 

引当金を設けるとは、失敗前提の挑戦をするということ。言い替えれば、挑戦に失敗を織り込んでおくことです。初めからうまくいくことはなく、10に7は失敗すると思っておくのです。あのイチロー選手ですら3割バッターです。

 

そして人との比較はどうでもいいという観点です。仮に同じ挑戦をAさんとBさんがしたとして、Aさんは2回で成功、Bさんは10回で成功しました。

 

この挑戦だけを切り取れば、Aさんの方が適性があると判断できます。しかしAさんの内面はどうでしょうか? そしてAさんはこれからの挑戦もすべて2回以内で成功するのでしょうか? そしてAさんはどこに向かうのでしょうか?

 

東大を現役で合格しようと2浪で合格しようと、目的も適性もペースも何もかも違う中で、ある部分だけを切り取って優劣を競うことはナンセンスの極みです。

 

では何を基準に「挑戦と失敗」を繰り返せばいいのでしょうか?

 

それが当人の「内面」です。亀の歩みです。ウサギがすいすいと登ろうと、亀は亀で自分のペースで自分の道を歩むのです。そして自分のペースで自分の道を歩んでいることに満足を覚えるのです。それが「内面の充実」です。そこに本記事のテーマである「失敗」の重要性を盛り込みます。

 

自らの道で、どれだけ失敗を明日(未来)の材料にしていけるか。明日(未来)を見れば、目の前の失敗に重要性が帯びます。その重要性の認識こそ、脳がフル回転する土台です。

 

最後に加藤先生のお言葉を見ます。

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ではどうすれば脳の老化を防げるのか。一番効果的な方法が〝失敗体験〟をすることです。失敗体験ほど、たくさんの情報を得られる体験はありません。それは強烈な刺激となり、脳のさまざまな部分を活性化させます。

 

人は失敗をすると、落ち込み、ショックを受けます。そのストレスはある程度のものであれば、脳に対する強烈な刺激になります。さらになぜ失敗したのか、その理由を考えます。脳をフル回転させ、失敗の原因を探り、次回どうしたらいいか、対応策や改善策を考えます。

 

ところが、大過なく事が運んだときは、これまでの経験から何も変える必要がないことが多く、ほとんど脳は働きません。成功したときの喜びのようなものは、ドーパミンなど脳内物質の分泌で感じるかもしれませんが、脳全体がフル回転するわけではありません。失敗したときにこそ、脳は成長するのです。

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脳の老化予防「失敗」

 

あなたはいかがお感じになりますか?

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

抜粋・引用・参考記事

toyokeizai.net

「りんご」と脳細胞の増加

前回の記事『身体を錆びさせない飲料「お茶」』はいかがでしたでしょうか。お茶の成分に含まれる「ケルセチン」が、身体に付着したサビを除去してくれるという話でした。サビを除去し、錆びさせない身体をつくることで、老化を予防し、遅らせることができます。

 

そもそも老化の原因は、健康にマイナスという意味でもあります。身体を錆びさせるということは、血管を錆びさせることに相違なく、血管が錆びれば血液が汚れます。よく「血液サラサラ」と言いますが、血管のサビはその逆の「血液どろどろ」を生みます。

 

本日は「お茶」の成分に含まれる「ケルセチン」「りんご」の効能についてです。

 

結論、りんごに「ケルセチン」は含まれ、特にりんごの皮に多く存在します。よってりんごを1日1個を目安に摂取すれば、それだけで老化を予防し遅らせられます。それに加え、「お茶」の飲料習慣も加わればなおのこと良しです。

 

また本日の主題ですが、りんごには「ケルセチン」のほかに「DHBA(ジヒドロキシ安息香酸)」という成分もあり、この両者が脳神経細胞であるニューロンを生成することがわかりました。

 

実験をしたのはドイツ神経変性疾病センターの研究者たちで、まずはリンゴから抽出した「ケルセチン」と、同じくリンゴから抽出された「DHBA(ジヒドロキシ安息香酸)」を、げっ葉類の脳から取り出した幹細胞に加えました。

 

するとケルセチンとDHBAの両方に新しいニューロンの生成を促し、細胞死を防ぐ効果がみられました。しかしこれは培養した細胞で行われただけで、同じことが動物で起こるとは限りません。

 

そこで今度はりんごから高濃度の「ケルセチン」「DHBA」を抽出し、マウスの口に、それぞれの物質を流し込みました。結果、マウスの脳では幹細胞が増加し、より多くのニューロンが生成されていることが示されたのです。またニューロンの生成量を測定した結果、適切な運動を行ったときと同程度の増加量であることも示されました。

 

実験内容は以上ですが、おそらく人間にも同じ作用が働くことは堅いと思われます。

 

面白いのは、この実験を行った研究者たちは、なぜ動物や人間にこのような結果がもたらされたのかを洞察した点にあります。つまりはりんごに含まれる「ケルセチン」「DHBA」の摂取が、なぜ脳神経細胞であるニューロンを生成したのか、という疑問です。

 

研究者たちの推論は、「私たちの先祖が植物を食べて生き永らえてきたから」です。りんごは「バラ科リンゴ属の落葉高木樹」なので、抽象的には「植物」に括られます。

 

「植物でカロリーを吸収するだけの形から、植物に含まれる他の物質も、自らの健康向上に利用できるように進化した」という推論です。

 

私たちが現在に、糖尿病やがんなど、いわゆる「成人病」に侵されているのも、先祖代々が飢餓との戦いの連続だったことはよく言われます。飢餓に負けないように、低血糖を防ぐためのホルモンは10種類以上あるのに、過食に対するホルモンはインスリンの1種類だけ。これも進化の過程で生まれたメカニズムでしょう。無論、そこに健康作用が付随されることはいわずもがなです。

 

私たちの先祖が代々にわたり、植物の成分を自らの脳細胞の増加に転化させたメカニズムが(私たちの体内に)備わっているなら、それをスポイルせずに、有効活用することが老化の予防ないしは、脳機能の向上に最善です。

 

最近話題の「オートファジー(空腹時にさまざま細胞が活性化する作用)」も、今回のりんごの成分「ケルセチン」「DHBA」が脳細胞を増やすことも、すべては進化の歴史が生み出したものと考えれば、合点がいきます。

 

ちなみに「ケルセチン」はりんごのに多く含まれると言いましたが、「DHBA」は、りんごのに多く含まれます。よってりんごを丸ごと摂取することが、「ケルセチン」と「DHBA」の摂取に一番お勧めな方法です。

 

「りんご」と脳細胞の増加

 

「1日1個のリンゴで医者いらず」

by イギリスのウエールズ地方のことわざ

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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引用・参考記事

nazology.net

身体を錆びさせない飲料「お茶」

2019年1月にテレビ朝日「たけしの家庭の医学」で放送された内容を今でも覚えています。テーマは「老化の原因と言われる身体のサビを取り除くこと」。そこに登場された先生は、ある物を飲むことで身体に溜まったサビが除去できるのではないかと仮説を立て、実際に飲食業を営む女性に実験をしてもらいました。

 

その女性が選抜された理由は、診断で老化のサビが人一倍に溜まっていることが数値データで確認されたからです。その女性にお勧めした飲み物は「お茶」です。

 

拍子抜けですよね… 単なる緑茶や紅茶、ウーロン茶などの「お茶」1日3杯飲むことを勧めたのです。「お茶」を飲めば老化の原因と言われる身体のサビが取り除けるという仮説です。ちなみにその女性は普段はまったくお茶を飲む習慣のない方でした。

 

実験開始です。その女性に1日3杯の「お茶」を飲んでもらいました。当の女性も半信半疑でしたが、とりあえず言われるがままに数週間を飲み続けました。するとどうなったでしょう? なんと本当に老化のサビが取り除けたのです。確かサビの蓄積度を測る数値が約9から約4に減りました。私はこの驚きがあって、今でもこの内容を覚えているのだと思います。たかだか「お茶」を飲むだけで・・と。

 

いったいカラクリは何だったのでしょう? それは「お茶」に含まれる「ケルセチン」というポリフェノールの一種にあります。「ケルセチン」が老化の原因になるサビを除去してくれました。

この「ケルセチン」は玉ねぎやピーマン、ブロッコリーなどの食品にも含まれますが、ポリフェノールの摂取自体が、飲料からが効率的と言われます。そこで食品からの摂取も勧められますが、手軽にいつでも取り入れやすいという点で「お茶」がお勧めで、1日に必要な「ケルセチン」の摂取は、1日3杯で可能になるということです。

 

「お茶」の種類別のケルセチンの含有量ですが、番組では触れられていませんでした。ネットの記事では緑茶が勧められていますが、紅茶やウーロン茶など、緑茶以外にも含まれることは確かなようなので、あまり制限を設けずに、好きなときに好きな種類を摂取し、長続きするように工夫をされるのが一番よろしいかと思います。

 

最後にケルセチンの効用ですが、抗酸化作用、抗炎症作用、降圧作用はもちろん、体脂肪の減少認知機能の改善、筋肉の減少を抑えること等が報告されています。

 

身体を錆びさせない飲料「お茶」

 

次回もケルセチンつながりで、「りんご」と脳機能の向上について見ていきます。

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

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お酒の体質と喫煙による肺がんリスク

本日は「お酒の体質と喫煙による肺がんリスク」についてです。

 

結論、お酒を飲むと顔が赤くなる人は、喫煙による肺がんリスクが高くなるとのこと。

 

まずお酒を飲むとアセトアルデヒドという物質が体内で作られます。アルコールそのものの臭いとは違う「酒臭い」正体はこのアセトアルデヒドによるものです。アセトアルデヒドは人体に有害な物質で、発がん性のあることが確認されています。

 

この有害物質アセトアルデヒドを、体内で分解する主役がALDH2という酵素。白人や黒人はほぼ全員にALDH2が機能していますが、日本人の約4割はALDH2の働きが弱いと言われます。ALDH2の働きが弱ければ、飲酒で顔が赤くなります。また日本人の数%はALDH2が全く機能しないとも言われますので、お酒をまったく受けつけない人はこのタイプだと思われます。

 

 

ちなみに私はまったく飲めないわけではありませんが、飲めてもグラス1杯か2杯です。そして1/2杯で顔が真っ赤になります。そう考えるとALDH2が全く機能しないわけではないものの、それに近いと言えそうです。

 

さて、そんな有害物質アセトアルデヒドは、なんとタバコにも含まれると言います。タバコを吸うと、同時にアセトアルデヒドも吸い込んでいることになるとのこと。私はこの事実はまったく知りませんでした。

 

よって「お酒を飲むと顔が赤くなる人」がタバコを吸うと、毎回アセトアルデヒドを吸っていて、それでいてアセトアルデヒドを分解できていないわけなので、もろにアセトアルデヒドを蓄積させていることになります。分解力が0でなくても、弱ければそれなりに蓄積はしていると考えられます。

 

この「お酒の体質と喫煙による肺がんリスク」については、2010年に愛知県がんセンターが報告した研究結果で明らかになっています。報告された研究では、先ほど述べた日本人に数%いる「ALDH2が全く働かない人」が喫煙すると、ALDH2が働く人が喫煙するよりも、かなり高い頻度で肺がんになってしまうことが示されました。

 

また脅すようで申し訳ないのですが、2019年のがん統計では、全がん死亡数のうち肺がんは男性で断トツの1位(約53,000人)、女性でも2位(約22,000人)となっていて、肺がんのリスクは決して他人事ではない状況になっています。喫煙者ならなおさらです。

 

タバコの有害物質というと、ニコチンやタール、一酸化炭素などを思い浮かべがちですが、実は今回見てきた「お酒を飲むと顔が赤くなる人は、喫煙による肺がんリスクが高まる」というデータ(傾向)の方が、人によってはインパクトが大きいのではないでしょうか。

 

 私はがん家系ということもあり、20代のときからタバコを敬遠してきましたが、もしそれを無視して喫煙習慣を付けてきたら・・と思うとゾッとします。科学的なデータと言えども100%はありませんが、傾向を無視することも賢明とは言えません。

 

もしあなたが「飲酒で顔が赤くなる人」で、かつ喫煙者でいらっしゃるならば、本記事を参考に「禁煙」に目を向けてみてもよろしいかもしれません。

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

引用・参考記事

medley.life

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お勧めの曲20(桜編)

前回の「お勧めの曲19(桜編)」はいかがでしたか?

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まだまだ寒さは残っていますが、日中の日が照っているときの温度はだんだん春らしくなってきました。春や桜を感じながらテンションを上げるも良し、その一方で、逆にバラード調に浸るのも、悪くはないのではないでしょうか。

 

本日は「お勧めの曲20(桜編)」をお届けします。

 

ももちひろこ「桜ナミダ」(2011年4月発売)

 

ももちさんは福岡県出身のシンガーソングライターです。ももちさんの活動は、家にあったギターを取り出し、独学でギターを習得したことから始まります。そのまま地元の福岡でライブ活動を続ける中、2009年に行われたオーディションで最優秀賞を獲得。
2010年にリリースしたプレデビュー・シングル「and I...」は、限定500枚が1週間で完売。2011年2月に映画「洋菓子店コアンドル」の主題歌「明日(あした)、キミと手をつなぐよ」でメジャーデビューを果たします。

 

「桜ナミダ」はセカンドシングルです。オリコンチャートで82位まで登りつめたこともあるため、あなたもご存じかもしれません。私はどこで知ったか定かではありませんが、おそらくテレビの音楽番組だと思います。曲調も歌詞も私の心の琴線に触れ、それ以降で10年が経ちますが、この季節になると時折聴いてしまいます。

 

失恋をモチーフにした歌詞ですが、「負けないよ」というフレーズが、恋愛の域を超えたさまざまな心を前向きにしてくれます。視聴者の数だけ思うところはあり、その思うところに、「春×桜×前向きさ」のハーモニーが訪れてくれれば幸いです。

 

桜は咲いたと思ったら散りゆきます。いいことや嬉しいことも同様で、すぐに散りゆきます。逆もまた真なりで、悪いことも嫌なこともすぐに散りゆきます。いや、散りゆかなくてはいけません。花びらの表がいいことで、裏が悪いことなら、どちらも一枚の花びら。それが散りゆくわけです。残るのは次の人生訓だけ。

 

「日に新た」

 

松下幸之助翁の数ある名言の中で私が特に好きな言葉です。思い出はずっと脳に焼き付きますが、薄らぐことも事実です。過去にいいことがあろうとなかろうと、新しい思い出をつくろうとすることに現在価値が宿ります。

 

お勧めの曲20(桜編)

ももちひろこ「桜ナミダ」(2011年4月発売)

 

ちなみにももちさんは2015年に結婚と妊娠をしていたことを発表し、当面の間は活動を休止されるそうです。もし復帰されることがあれば、また素晴らしい曲を聴かせてもらいたいと願います。

 

本日もお読みいただきありがとうございました。

 


ももちひろこ / 桜ナミダ/full version

 

「無駄な時間」とは?

前回、前々回に引き続き、本日も 水上颯著「頭を鍛える5つの習慣」からお届けします。

 

彼は1,2年前まで数々のクイズ番組で活躍されていました。あなたもご存じかもしれません。「頭脳王」「東大王」「Qさま」など、優勝経験も多数お持ちです。

 

そんな彼は、膨大な知識を得るために、とても大事にしていることがあります。それは「時間」です。開成高校東京大学という環境が大きく影響してのことかもしれませんが、少なくとも私が10代、20代のときは、まったくその貴重さに気づけず、気づけたのは30代前半くらいからです。(現在40歳)

 

では「時間」を大切にするとは具体的などのような意識(感覚)なのでしょうか?実際に彼の言葉を聴いてみます。

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僕自身、貴重な1分1秒を生きているわけですから、あとから振り返って「何をしていたかわからない時間」をつくらない、ということを心がけつつ、毎日を送るようにしています。この「何をしていたかわからない時間」というのは、「頭を使っていない時間」と言い換えてもいいかもしれません。

(中略)

もっとも、だらだらすること自体が悪いわけではありません。「ちょっと疲れたから、何も考えないでぼーっとしていよう」と思ってだらけるのは、自分の心身の声に敏感になってやっていることなので意味があります。要するに、ちゃんと目的意識があればいいのです。

(同書より抜粋)

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また出てきました。"あとから振り返って・・"というフレーズです。受験エリートは押しなべて将来を見据えて現在を生きるという「時間割引率」の低さを感じます。

 

前回も「時間割引率」という言葉を使いましたが、時間割引率の低い人は、今日の100円より1週間後の120円を選択できます。しかしほとんどの人は"食事に気をつけないと"とか、"運動をしないと"とか、受験生なら"勉強をしないと"、など、頭ではわかっていてもそれを実行に移せません。事態が表面化しても、改められない人もいるくらいです。

 ではどういう時間が「後から振り返って何をしていたかわからない時間」になるのでしょうか?

 

それは彼が言われているように目的意識のない時間です。彼は一例に「テレビをだらだら見ている時間」を出されていますが、私流に言い換えれば「感情に流され、洗脳された時間」と言えます。

 

テレビはもはや洗脳の時間です。ドラマやバラエティなど、本当に自分が観たいものを見る時間は別ですが、なんとなく付けたテレビが、続きが気になって1時間、2時間と観てしまった場合は、観ているのではなく観させられていると言えます。

 

感情に流される時間も後から振り返って何も残りません。上司に嫌味を言われたことを何度も反復し、自宅に戻ってもイライラするときなどがいい例です。逆にとても楽しい時間を過ごしたときも同様です。こちらは何度反復しても"いい感じ"になるかもしれませんが、"今"の時間を活用できているかと言われればやや疑問です。

 

しかし、水上さんは並外れた意思の固さがあって実行できているわけではありません。まずは意識持ちつつも、実行に移すためにはスマホの中のアプリを厳選したり、勉強や作業中はスマホを遠くに置いたり、すきま時間を活用できるようにあらかじめリストを作成したりと、準備をきちんとしています。つまり意志だけでは実行できないことを自覚しているのです。実際に彼の言葉を見てみましょう。

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僕は、「スマホを手にする時間を減らす」と決めました。もっとも、そう決めただけで実践できるほど僕の意思は強くありません。友達からのLINEを返したあと、そのままだらだらとTwitterを見てしまったりします。

そこで、充電器を机やベッドなど自分が長い時間過ごす場所から遠いところに置くようにしました。家に帰ったら、すぐにスマホはそこにもっていき、よほどのことがない限り手に取らないようにします。

外出先では、スマホはカバンの中に入れておきます。ズボンや上着のポケットだと、無意識のうちに取り出して見始めてしまうからです。要するに、スマホについては「手の届かないところに置かない」という状況をつくるようにしています。単純なようですが、これが一番効果があります。

(同書より抜粋)

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やはり環境から入っています。彼に限らず、一見意志が強そうに見える人ほど、蓋を開けてみれば環境設定(環境配備)に余念がないという話はよく聞きます。もう一か所、彼の時間に対しての考えをご覧ください。

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僕は今、医師国家試験を控えているので、すきま時間にはスマホのアプリで過去問を解いています。1問1分くらいで解けるので、待ち合わせ場所にちょっと早く着いたときなど、ごく小さな時間でも有効活用できます。

少し長いすきま時間があるときにおすすめしたいのは読書です。2,3分ではさすがにほとんど読み進められませんが、10~20分ぐらいあれば、ある程度まとまった量を読むことができます。僕は移動中など、少し長めの空き時間があるときには、もっぱら本を読んでいます。そのための本は必ずカバンの中に入れて出かけます。

(中略)

このように、2つの活用法を準備しておくことで、すきま時間を有意義につかうことができるようになるのです。

(中略)

でも、少し厳しいことをいうようですが、僕たちに潰している「暇」なんてあるんでしょうか。本当は、その時間はとても貴重なもののはず。スマホをいじる代わりに、何をするかを真剣に検討する必要があるように思えます。

(同書より抜粋)

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いかがでしょうか。彼が著書を書き下ろしたときは、まだ大学生です。20代前半でこんなにも時間にシビアになれるところに感服します。

 

「後から振り返って何をしていいかわからな時間をつくらない。そのためには隙間時間をも、目的意識をもって活用する。そのためにはあらかじめ隙間時間別のリストを作成し、用意すべきものはいつも持ち歩くようにする。」そういうことだと思います。

 

私もそれなりに意識はしていましたが、彼に比べれば、まだまだ意識が甘かったかもしれません。何を成し遂げたいのか、何を目指しているのか、何が自分を喜ばせるのか、その自己分析の明確さが、時間活用の扉を開けてくれます。

 

「無駄な時間」とは?

 

あとから振り返って「何をしていたかわからない時間」』。

 

あなたはいかがお感じになりますか?

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

「口にしてはいけない」言葉

前回は水上颯さんの著書「頭を鍛える5つの習慣」から、水上さん自身の「読書をする目的」を同書から抜粋し、お伝えしました。

 

本日も同書「頭を鍛える5つの習慣」からお届けします。とても示唆に富み、本当に20代前半か⁉と思いたくなるような、素晴らしい内容です。

 

水上さんには一つ心に決めていることがあります。絶対に口にしないと決めている言葉です。それは何でしょうか?

 

「あのとき、もっと〇〇していたらよかった」

 

この言葉です。実際に彼の言葉を聴いてみましょう。

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僕は、ひとつ心に決めていることがあります。「あのとき、もっと〇〇していたらよかった」という言葉だけは口にしないで生きていこうと思っているのです。そんなことをいってみたところで、まったく何の益もないからです。

 

(中略)

 

もし、「〇〇していたらよかった」という言葉を使いたくなったら、「今から〇〇を始めてみようかな」と言い換えてみるといいと思います。

(同書から抜粋)

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「あのとき、もっと〇〇していたらよかった」

 

この言葉を口にしないと決めると、どういうことが心に作用するでしょうか?それは以下の2点と考えます。

 

● あらかじめ想定される後悔を現在にもってきて、腰が重くても、面倒くさくても、将来(先々)のために頑張ろうと奮起できます。

 

● 「後悔先に立たず」という言葉がありますが、起こってしまったことをくよくよ考えても仕方がないのだから、1分1秒でも無駄にせずに、今から前を向いて、できることをしていこうと奮起できます。

 

後者を捕捉します。起こってしまったことをくよくよ悩むことは誰にでもあります。しかし悩んでいる「今・ここ・自分」も、先々からしたら"後悔"になります。ですから、投資と同様に、損切りの発想をもち、バサッと切り捨てるのです。くよくよ悩んでいては株価の下落は続く一方です。50%の下落より30%の下落、10%の下落より1%の下落です。そして、上昇時のリターンを1%でも増やすべく、すべてをリセットし、現在を前向きに活かすのです。

 

現在を前向きに活かそうと決めた瞬間から、逆に過去もひっくり返せるかもしれないと、ポジティブな発想も浮かぶかもしれません。「雨降って地固まる」です。謝罪の仕方ひとつで、逆に信用を勝ち取れることもあります。力強い教訓となり、生きたアドバイスとして後輩の育成に役立てられることもあります。

 

この両者の意味はどちらも大事ですが、どちらかと言えば、前者に重きを置くことが、当たり前ですが、比重としては大切です。前者の意味は一言で言えば「時間割引率を低くする」ということですが、水上さんはもっと簡易に「先延ばしを戒める」意味で使われます。

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勉強に限らずなんでもそうですが、先延ばしにすることは簡単です。その場ではラクです。でも将来的に自分の首を絞めることになります。だから、今でもなまけたい気分になったときは、やがて受け取らなければならないマイナスに想いを至らせ自分を鼓舞するようにしています。

(同書より抜粋)

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このあとに先の「僕は、ひとつ心に決めていることがあります。」という文章につながります。

 

20代前半でこれだけ大事なことを心に刻まれると、なんだか自分が情けなくなります。私の20代は本当に根無し草でした。大学時代もアルバイトをしていた記憶しかありませんし、そのアルバイトも何一つ積みあがったスキルになりえていません。

 

だからこそ、気づいたときがバースデーで、私も20代の後悔を教訓に今を生きています。二度と同じ轍を踏まないように、将来を見据えて現在を生きています。

 

10年後に150万円が欲しいなら、今に100万円を投資しなくてはいけません。受験で言えば、少なくとも3回繰り返さなければ記憶に定着しないなら、今日に1回目を持ってこなくては受験日までに間に合いません。

 

私たちのために時間やタイミングがあるのではなく、時間やタイミングに私たちが合わせなければなりません。そして急に来られても間に合わないということで、準備期間として現在という名の"日常"があるのだと思います。そのように考えると「準備」の大切さが身にしみてわかります。そして極めつけは時間やタイミングも日頃の準備の度合いで訪れたり訪れなかったり、作れたり作れなかったりするということです。簡単に言えば「種を蒔き、きちんと育てなければ花は咲かない」ということです。

 

「今日」を生きるうえで口にしてはいけない言葉。

「あのとき、もっと〇〇していたらよかった」

 

あなたはいかがお感じになりますか?

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。