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「お酒」とがんの発症リスク

お酒を飲むと「がんの発症リスク」は高まるのでしょうか?

 

飲みすぎは置いておき、遺伝的に もともとお酒の強い人はあまり問題視されません。問題視されるのは、遺伝的に弱い、もしくは強くないにもかかわらず、お酒に飲みなれたことにより、飲み続けている人です。

 

まずお酒を飲んで顔が赤くなるのはアセトアルデヒドの作用によるもの。この作用が脈拍を上げ、結果 血圧を上げ、冷や汗を出したり筋肉を緊張させたりします。

 

お酒を飲んで顔が赤くなるかならないかの差は「アセトアルデヒド」を分解するアセトアルデヒド脱水素酵素の働きが弱いか強いかの違いで、その強弱は遺伝で決まると言われます。

 

先にあげた遺伝的にお酒が強い人というのは、一般的に「アセトアルデヒド脱水素酵素」の働きが強い人を指します。

 

さて、本題のがん発症のリスクですが、「アセトアルデヒド」の毒性に長くさらされると、咽頭がん食道がんになる確率が高くなると、世界保健機関(WHO)は認めています。また国立がん研究センターの多目的コホート研究でも同様の結果を示しています。(Cancer Lett.;2009,18,275(2):240-6)

 

よってお酒が遺伝的に弱いにもかかわらず、お酒を常飲する人は、その分だけ「アセトアルデヒド」の毒性に(長く)さらされていることになり、がん発症のリスクは高まると考えて相違ないと思います。

 

私はグラス一杯で顔が真っ赤になるほどお酒が弱いため、無理して家で飲みませんし、飲み会の席でも飲むか飲まないかの微妙なレベルです。ですので遺伝的にお酒が弱い人は、お酒を飲まなければ「アセトアルデヒド」の毒性にさらされないわけなので、がん発症のリスクとは無関係にできます。

 

また遺伝的にお酒に強く「アセトアルデヒド脱水素酵素」の働きが強い人は、ほどほどの適量であれば、長く「アセトアルデヒド」の毒性にさらされないため、こちらも問題なさそうです。

 

やはり問題は繰り返しになりますが、お酒が遺伝的に弱いにもかかわらず、お酒を常飲する人は気をつけないといけないということになります。"鍛えて強くなった" と誇らしげに語るタイプは要注意です。

 

一応 専門的な分類もお伝えします。

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活性型(NN型)>

両親から、アセトアルデヒド脱水素酵素の働きが強い遺伝を受け継いだ人。自他ともに認める酒豪で、酒を飲んでも赤くならない。

 

不活性型(ND型)・低活性型とも言う>

まったく飲めなくはないが、基本的には弱い人。普段からアルコールに親しんでない場合、顔も赤くなりやすい。

 

<失活型(DD型)>

酒に弱いどころかまったく飲めない人。奈良漬けを食べた程度でも真っ赤になってしまう。

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がん発症のリスクにおいて、気をつけるべきは やはり2番目の<不活性型(ND型)>です。もちろん<失活型(DD型)>が頑張っていた場合はなおさら要注意です。また<活性型(NN型)>でも度を超えた量を飲み続ければその限りではなくなります。

 

最後にどうやって自分の遺伝的な要素を判別できるか?

 

これには「遺伝子検査」があります。費用は私の調べで3500円~7000円。もう少し予算を抑えたい方は、自宅でもできる「アルコールパッチテスト」もあり、自宅ですと1000円前後で可能です。

 

私はいずれも受けたことがありませんが、気になる方は一度受けられてみてはいかがでしょうか? 結果を知って要改善、要注意だったとしても、早い段階でわかっただけでも幸いに思います。

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

引用・参考記事

getnews.jp

style.nikkei.com