「iDeCo」はお勧めできない?
経済ジャーナリストの荻原博子さんが昨日こんな記事を挙げていました。
タイトルから目を疑いましたが、本文を読んでも概ねタイトル通りの内容でした。なぜiDeCoやNISAはバカを見る金融商品なのか?
iDeCoに関しては、
- 60歳までは引き出しができないこと
- 手数料がかかること(口座開設に3000円程度、口座管理手数料として年2000〜7000円程度)
- 元金(元本)に対し、損をする可能性があること
NISAに関しては、
- 損益通算ができないこと
- 非課税期間(最長10年間)が過ぎた後に、損失が出る可能性があること
を指摘されています。
私は本文を見て、単に投資そのものを否定しているだけでは?と思ってしまいました。「投資にリスクは付きもの」は常識で、銀行に預けても増えないから投資をするのであって、リスクを拒めば銀行に預けるしかなくなります。それがイヤだと思うから(投資)を始めるのであって、この議論は堂々巡りです。
NISAもつみたてNISAも、運用益が非課税になる点がメリットですが、ここではiDeCoを中心にお話をします。私は過去に次の記事を挙げました。
タイトルにあるように、iDeCoは60歳以降に受け取る制度ですが、受け取り時の損益は二の次です。なぜなら60歳以降など(今の年齢にもよりますが)誰にもわかりませんし、考えても空想です。大事なのは今日や明日、長くても1年です。iDeCoは毎年上限額いっぱいを所得控除に使えるため、毎年の所得税を減らせます。それこそが最大のメリットで、たとえ運用で損失を被っても、払った額は上限内を条件に必ず控除を受けられます。公的な制度でこんなメリットをもたらしてくれものはそうそうありません。
しかし私はNISAもそうですが、損失を被ることを前提に考えていません。なぜなら今のところ、世界人口は増えていますし、GAFAを始めてとするグローバル企業はとどまることを知らないからです。これまでもかというほど多種多様なサービスを展開し、AIやIT、医療や健康産業は伸びしろを感じさせます。それを信じられる人は、世界株式に分散投資をし、信じられない人は投資を控える、それだけのことだと思います。
世の中のすべてに完璧なものはありません。デメリットを見ようと思えばそれは見えます。しかし確実にメリットも存在します。その天秤はいかほどか、じっくり考えiDeCoやNISAを考えるべきだと思います。私は断然お得に思える制度のため、リスクを取らないリスクの方を強調させていただきます。
あなたはいかがお感じになりますか?
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
引用・参考記事