心の戦士!~心が前向きになる言葉~

どんなときでも心を晴れやかに!→ 心の戦士いざ参上!

iDeCoも「所得控除」!

前回の記事「個人年金保険の軽減税額」のつづきです。

 

まず私はiDeCo(個人型確定拠出年金)の加入を勧める者です。その理由の第1はやはり「所得控除」にあります。

 

・投資額からもたらされる運用益が非課税になる

・受取時に退職所得控除公的年金等控除が受けられる

 

この2点も大きなメリットに変わりありませんが、正直未来の話です。極端な話、大きな震災や不慮の不幸で、私やあなたに老後は訪れないかもしれません。

 

不謹慎ではありますが、未来は未来です。未来だけを頼りにするよりも、現在に生きる者として、現在に享受できるメリットを重視する方が盤石な歩みを期待できます。すなわち目的の第1を現在に据えるということ。

 

その目的の第1が毎年受けられる「所得控除」です。

 

iDeCoについては、あなたもさまざまなところで見聞し、メリットは十分に把握されていることと思います。そしてすでに加入されているかもしれません。ついては、本記事は毎年iDeCoに拠出するメリットの実感のため、実際の軽減税額を計算します。

 

2020年の平均年収は420万円です。わかりやすく400万円を例にとります。(給与収入のみの会社員と仮定)

 

まず給与収入400万円に給与所得控除を差し引きます。

400万円-(400万円×20%+44万円)=276万円

 

276万=給与所得額

 

276万円から所得控除を差し引きます。

給与収入のみの会社員が差し引ける所得控除は個々によりますが、全員差し引ける控除として基礎控除(38万円)があります。その他は個々変わるため、ここでは基礎控除のみとします。

 

またiDeCoの拠出額は全額所得控除ですが、控除の種類は「小規模企業共済等掛金控除」に該当します。拠出限度額は勤める企業の企業型DC(確定拠出年金)や企業年金(確定給付型)の有無で変わりますが、会社員は月額1,2万円、2万円、2,3万円のいずれかです。

 

私の勤め先は企業型DCも企業年金もないため、拠出限度額は2,3万円で、私は限度額いっぱいの月額2,3万円を拠出しています。ここでも月額2,3万円を採用します。

 

iDeCoへの年間の拠出額は「2,3万円×12ヵ月=27,6万円」で27,6万円がまるまる所得控除に使えます。先の給与所得額から差し引きましょう。

 

276万円-基礎控除(38万円)-27,6万円=210,4万円

 

210,4万円=課税総所得金額

 

次に所得税率を掛けます。

 

210,4万円×10%=21,04万円

21,04万円=算出税額

 

ここまでよろしいでしょうか?

 

次にiDeCoに未加入だった場合。

276万円-基礎控除(38万円)=238万円

238万円×10%=23,8万円

23,8万円=算出税額

 

両者の差額は?

 

23,8万円-21,04万円=2,76万円

 

所得税の納付額として2,76万円の差が生じました。つまりはiDeCoに毎月2,3万円を拠出したことにより、2,76万円がキャッシュバックされるということ。

 

しかし毎年の納付は所得税だけではありません。住民税もしかりです。住民税の算出税額も見てみましょう。

 

住民税の基礎控除は33万円、住民税率は10%です。

 

276万円-基礎控除(33万円)-27,6万円=215,4万円

 

 215,4万円=課税総所得金額

 

 住民税率をかけます。

215,4万円×10%=21,54万円

21,54万円=算出税額

 

iDeCoに未加入だった場合。

276万円-基礎控除(33万円)=243万円
243万円×10%=24,3万円
24,3万円=算出税額

 

両者の差額は?

 

24,3万円-21,54万円=2,76万円

 

住民税の差額も2,76万円でした。

 

まとめます。

iDeCoに毎月2,3万円を拠出したことにより、所得税と住民税を合わせて「2,76万円×2=5,52万円」がキャッシュバックされます。

 

毎年27,6万円を銀行や郵便局に預貯金して、5,52万円の利息が付きますか?

 

iDeCo銀行に貯金すれば、毎年5,52万円の利息が付きます。

5,52万円÷27,6万円=20%

利回り(単利)20%です。

あくまで一例ですが、これを享受しない手はありません。

 

冒頭でも申し上げましたが、「運用益の非課税」や「受取時の退職所得控除や公的年金等控除」も大きなメリットですが、目先の利益を把握し摘み取ることの方がはるかに大事に思います。なぜなら私たちは現在に生きますし、明日に何が起こるかわからないからです。そして具体的な数字を理解すれば、現在拠出額が限度額に達しない方も、節約や副業をするモチベーションになるかもしれません。

 

今回のコロナショックは私たちに(ある程度)の預貯金の必要性を知らしめました。ついては無理は禁物ですが、少しずつ無理の範囲を狭め、余裕の範囲を広げる工夫は、利益の享受の最大化に貢献する産物に思います。

 

オンラインとオフラインの戦い、そして融合が入り交じるなか、あなたの仕事も転換期や難儀を迎えるかもしれません。そんな中、少しでも前向きに、勉強の時間を確保するために、不労所得の最大化に努める姿勢は頼もしさやゆとりにつながるはずです。

 

iDeCoに拠出する最大のメリット=所得控除による税額軽減

 

あなたはいかがお感じになりますか?

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

f:id:leonet0702:20200610152649j:plain