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「アクティブファンド」

先日私は次の本を読みました。

奥野 一成著「ビジネスエリートになるための 教養としての投資(2020年5月発売)」

 

著者の奥野さんのプロフィールは「 農林中金バリューインベストメンツ株式会社常務取締役兼最高投資責任者(CIO)」です。簡単に言えばアクティブファンドのファンドマネージャーで、あのウォーレン・バフェット氏の投資哲学・投資方法を多分に取り入れられています。同書でも何度もバフェット氏のそれが出てきます。

 

数年前に「つみたてNISA」や「iDeCo」が誕生し、それ以降に、投資信託の(低コストの)インデックスファンドを活用した積立投資が各所で薦められています。あなたも見聞きしたことがあると思います。

 

私もそれに異論は持ちませんが、本当にそれだけでいいのでしょうか? 正直日本でも世界でも運用成績でアクティブファンドはインデックスファンドに大半が負けていますが、(5年間では)約20%が勝てています。そしてアクティブファンドがファンダメンタル分析テクニカル分析を駆使し、割高株や割安株を発見し、割高なら売却、割安なら購入と、株価を適正水準に調整しています。また成長株に投資をし、衰退株を売却することで、市場の「適者生存」機能を可能なものとしています。

 

奥野さんが指揮されるアクティブファンド「農林中金シリーズ」もまだ数年の実績ですがそれなりの成績が出ていますし、同じくアクティブファンドの指揮者で有名な阿部修平さんの「スパークスシリーズ」も好成績が出ていて、たくさんの識者から推薦もされています。

 

ついては、アクティブファンドは上述のように存在意義・存在価値が明確であることと、約20%の優秀なアクティブファンドが、インデックス指数(日経平均TOPIX等)の平均値を押し上げています。インデックスファンドはそれにあやかっているだけで、それがフリーライド(タダ乗り)と言われる所以です。繰り返しますが、一部の優秀なアクティブファンドが効率化した市場平均値に、インデックスファンドはフリーライド(タダ乗り)しているだけの存在(ファンド)です。

 

阿部さんの著書も何冊か読んでいますが、阿部さんも奥野さんも主張に共通点があり、それがダメな会社(淘汰されるべき会社)に、大事な預かり資産を投資することはできないというものです。アクティブファンドはダメな会社には目もくれず、それぞれの投資哲学に見合った会社のみに投資します。それが投資の醍醐味とも言われます。

 

それらを踏まえ、私は2つの方法を本記事でお勧めします。特に私のオリジナルではなく一般的に言われていることですが、一つ目は「エンハンスト・インデックス運用です。「エンハンスト」"改善"を意味し、先にあげたダメな会社や成長しそうな会社をある程度の範囲で"改善"し、パフォーマンスを上げようとするファンド(運用)です。名称に「インデックス」と付くだけに、アクティブファンドほどは"改善"はなされません。

 

次に「コア・サテライト戦略」です。こちらは「エンハンスト・インデックス運用」よりもずっと有名です。「コア」"核"「サテライト」"衛星"を意味し、堅実なインデックスファンドを"核"に、ハイリスク・ハイリターンな挑戦を"衛星"で行う戦略です。(核の周りを衛星がぐるぐる回っているイメージです)

 

一般的に推奨されている割合は核が8割、衛星が2割。つまりはインデックス運用を資産の8割で行い、アクティブ運用を残りの2割で行う形です。

 

私も後者の「コア・サテライト戦略」の実践者で、だいたい推奨割合(8:2)で行っています。この"衛星"の部分に私はアクティブファンドと今年から暗号通貨を取り入れた形で、最近はもっぱら暗号通貨に力を入れています。

 

あなたがインデックスファンドだけでは"退屈"とか、"あまり増えない"とお思いでしたら、「コア・サテライト戦略」で資産の2割ほどをハイリスク・ハイリターンの何かに投じてみてもいいと思います。しかしそれは少し危険とお思いでしたら「エンハンスト・インデックス運用の対象ファンドに投じることをお勧めします。少なくともインデックスファンドよりはリターンは多くなると思いますが、信託報酬等のコストには気をつけなければいけません。リターンは増えてもその分コストを割かれては、長期的にみてどちらが得なのかがわからなくなります。

 

インデックスファンド一色で堅実に投資をするのもけっこうですが、その背後には奥野さんや阿部さんのようにど真剣にファンダメンタルズ分析と向き合い、市場機能を効率化している存在があることも忘れてはいけません。

 

インデックス運用、それに少し改善を加えた「エンハンスト・インデックス運用、もう少しリターンを狙う「コア・サテライト戦略」、あなたはどのタイプがお気持ちに近いですか?

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。