心の戦士!~心が前向きになる言葉~

どんなときでも心を晴れやかに!→ 心の戦士いざ参上!

「営業」は必須(トマトの教え)

先日は私は次の本を読みました。

 

上念司著「金持ちになるための濃ゆい理論」(2020年11月発売)

 

経済評論家として多方面で活躍される上念司さんが書かれた本です。勝間和代さんと共同で会社を設立されているため、勝間和代さんつながりでご存じの方もいらっしゃるかもしれません。上念さんの経済評論の立ち位置は完全に「リフレ派」です。

 

この本は特に経済についてではなく、上念さんがこれまでどのようにお金を稼いできたのかと、その過程で気づいたこと等を教えてくれる内容です。

 

さて、本日は同書で書かれている、上念さんの祖母のエピソードから導かれた「トマトの教え」について私なりに踏み込んでお届けします。

 

上念さんの祖母は、明治44年生まれで長いことトマトが食べられなかったそうです。祖母が60歳の時に、祖母のお姉さんから「騙されたと思って食ってみろ」と言われ、しぶしぶトマトを口にしたのが始まりです。なぜ60歳までトマトを食べられなかったのか? それはただの「食わず嫌い」からです。お姉さんから勧められて始めてトマトのおいしさに気づき、それからは方向一転、「トマト大好きおばあちゃん」に変身しました。

 

それから祖母の料理には、トマトスープに浸したロールキャベツを始め、さまざまなトマト料理のレパートリーが並ぶようになったそうです。上念さんは次のように言われます。

 

「トマトのような食料でさえ、誰かが営業してくれないと食べてもらえない。食料のような人間が生きていくための必須アイテムですら、その多くは一生食べなくても何とかなってしまう。ナスも、玉ねぎも、ほうれん草も、実は代わりはいくらでもあるのです。」

 

上念さんはこの気付きを「トマトの教え」と称し、当時従事していた塾の経営にこの教えを組み込み、売り上げを右肩上がりに上げていかれました。具体的には「営業の質×量」を追求したということです。

 

「営業ありき」

 

トマトの教えとは「営業ありき」ということです。「営業しないとお客が来ない」とネガティブに考え、どうしたら営業をしなくてもお客から来てもらえるだろうか?と頭を悩ませる暇があれば、果敢に「営業の質×量」を追求すべしということです。

 

世の中のほとんどの商品は営業ありきで売られています。営業活動なしに買ってもらえる商品のほうがごくわずか。この厳然たる事実を認識し、きちんと営業活動を施すことが、経営においてもっとも大事なことと言われます。

 

このことは私たちの人生についても同様ではないでしょうか。人生と経営は似ていると言われますが、自分からさまざまな営業をかけることが、人生を豊かにしてくれると思います。

 

・自分から声をかける

・自分から挨拶をする

・自分から謝る

・自分から動き出す

・自分から売り込む

 

例を出せば切りがありません。大事なことは、向こうからの待ちの姿勢は一文の得にはならないということです。例えば転職活動でも、優秀な人はいろいろな企業からオファーが来るかもしれません。しかしそうでない人は自分から何社も売り込むしかありません。はて、自分から売り込むことは優秀な人に比べて"損"なことでしょうか?

 

私はそうは思いません。優秀な人と比べること自体がナンセンスです。今の自分をデフォルトに、売り込んだ方が得策か、売り込まない方がいいのかの2択しかないだけで、そこに他人が入る余地はありません。

 

あらゆるジャンルで優秀な人は存在します。そのジャンルごとに、優秀な人と比べては足を止めたのでは、(感情としてはわかりますが)自分がかわいそうです。自分がもったいないです。今の自分にできることを精一杯行うことが、自分を優秀化させる唯一の道です。

 

私も引っ込み思案で、臆病です。"なんで自分だけ" と損な役回りを恨むときもあります。しかし上念さんの「トマトの教え」の件(くだり)を読み、「自分を売り込めるだけマシで、売り込めない人も世の中には多数いるのだ」と思い直しました。

 

ただし時代は流転します。

 

いつまでもアナログな手法で売り込んでも、逆に相手に迷惑がられかねません。今の時代に即した売り込みで、結果が出るまで営業の足を止めないことです。そういえば、違う項で、上念さんは「じゃんけん大会」の話しもされていました。じゃんけんとは「グー・チョキ・パー」の確率3分の1のゲーム。1回勝つには3回勝負しないといけなく、100回勝ちたいなら300回勝負しないといけません。それゆえ負けてから再挑戦できなくなるような、致命的な負けは避けるべきという内容です。

 

致命的な負けとは、例えば株式投資で全額を一点集中させたり、仕事で大口顧客に頼ったりすることです。そうではなく時代の移り変わりで未来は不確定なのだから、予算も仕事も分散すべし、ということです。実際に上念さんの仕事はタレント業に執筆業、スポーツジム経営にYouTube、オンラインサロンASP事業と分散されています。コロナ禍でリアル店舗がダメになっても、ネット事業があれば打撃は応分に軽減させられます。

 

話しを戻します。

 

ベンチャー企業は止まったら終わり」と言われますが、名もない自分もベンチャー企業のようなもの、いつも営業をかけ、いつも自分を売り込むことで、相手に知ってもらえればそれでいいのではないでしょうか。

 

本当にごくわずかな優秀な商品や人と比べて、自分を落ち込ませることは、今の自分を有効活用できていません。背丈が小さいボクサーなら、小回りを利かせて動き回る戦略から逃げてはいけません。周りがどうであれ、他の人の成功談がどうであれ、今の自分(体質・性格)を見失ってうまくいくことないと思います。

 

「営業」は必須(トマトの教え)

 

あなたはいかがお感じになりますか?

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。