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「海」が偉大な理由

私たちはなぜ海を眺めると癒されるのでしょうか? また夏の燦燦(さんさん)と照らされたもとでは、私たちのテンションはうなぎのぼりに高まります。

 

海はかくも「偉大」です。

 

ただそこに佇んでいるだけなのに、季節や感情により人への影響に変化をもたらします。そんな海の「偉大」さに一つの答えを見出した方がいらっしゃいます。それが元株式会社ワイキューブ社長 安田佳生さんです。

 

株式会社ワイキューブは2011年3月に民事再生を受け、株式会社カケハシ スカイソリューションズとして営業を継続。業種はワイキューブ時代から人材採用コンサルティングがメインです。

 

こと安田さんは民事再生後は境目研究家、ブランドファーマーズ・インク代表として、ブランド作り・メディア作りの支援、コラムの執筆や講演活動、ポッドキャストなどで活動されています。

 

さて、そんな安田さんがワイキューブ時代に書かれた本に次があります。

 

安田佳生著「採用の超プロが教える仕事の選び方 人生の選び方」(2003年10月発売)

 

そこには彼の考える「海の偉大さ」が著わされています。私は本を読んだ当時、その考えにとても感動し、今でも大切に 海を見るたびに反芻します。同書から抜粋しますので、ぜひお読みください。

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十年ほど前、「海が川より偉大なのは、川より低いところに身を置くからだ」という、老子の言葉にぶつかった。感銘を受けてしばらくもち歩いたものだ。

 

人間偉くなりたいと思ったら、偉そうにしてはいけない、人の上に立とうと思ったら、自分の重さを感じさせてはいけないのだという、戒めの言葉に思えたのである。

 

私はこの言葉を知ったころから自分が変わったように思う。人の後ろに身を置き、人のプライドを尊重しなければ、川の流れが海に注ぐように人が集まってくるようにはならないと私は解釈した。

 

(同書から抜粋)

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その後に続く内容は、「社長は社長というだけで社員にとって重い存在ゆえ、よりいっそうこの言葉を意識し、最終責任は取らないといけない重さと、社員に伸び伸びと能力を発揮してもらえる軽さのバランスが大事になる」とつづきます。

 

海は川より低いところに位置するから「偉大」、このシンプルな教えに私はひどく感銘を受けたのです。

 

最近は私は職場でパワハラじみた行為を受けました。上司に人前で大声でどなられたのです。原因は考え方の相違ですが、"人前でどなる"という一線はパワハラ的に越えてはいけない一線と理解します。

 

そんなとき、私は今回の(安田さんの)「海の偉大さ」のくだりを思い出しました。するとスーッと肩から力が抜けるではありませんか。人間ばかりを相手にしてはこの世は整理がつかないこともあります。だからこそ動植物や昆虫類、ありとあらゆる生物に自然現象が織りなされているのだと思います。

 

汚い話、海に小便をかけてもごみを捨てても海はやり返しません。逆から考えてみましょう。もし海が都度都度やり返してきたとしたら、こんなに海は万人に愛されるでしょうか?

 

海は感情がないから(やり返さないのは)当たり前だ!と言われるかもしれませんが、確かにその通りです。しかし状態としては"いちいちやり返さないから人が集まる"という図式は成り立ちます。つまりは"人は許した分だけ人も集まる"ということです。

 

海を見れば「許す偉大さ」が伺えます。感情はないとはいえ、状態としては"許した分だけ愛されている"、そう言い表しているようだからです。

 

人は見ていないようで見ています。もしあなたが何かで怒ったり怒りを露わにすれば、それを見た(知った)誰かはあなたを敬遠するかもしれません。しかしあなたが許したことで敬遠する人はいません。逆に立派と思う人が出てくるしまつです。

 

私もその一件は、上席には報告したものの、個人的感情はすっかり許しています。理屈ではなく心の奥底からすっかり許せているのです。それも海の偉大さに想いを馳せ、見る方向を私を楽しませてくれる人たちに向けられたからです。

 

仮に海を汚す人が2割いたとして、残りの8割は海を汚さずに海を楽しみます。その8割を招き入れられる要因は、海を汚す2割を海は許しているからです。私はその8割に目を向けたということです。

 

先はあくまで想像の世界の話しですが、脳の処理は情報空間で行われます。いかに想像力を逞しくし、脳が喜ぶ処理を施すか、その材料に海を始めとする自然物、自然現象は有効です。身近で言えば犬や猫などが言えるでしょう。ペットとして飼われている人も多いと思いますが、ペットへの思いや愛情が当人の人生(感情や生きる意味等)に多大な影響を及ぼします。

 

安田さんの解釈とやや意味合いが異なる展開をしましたが、あらゆる川を受け止め、自分を低いところに位置させる、その偉大さと「許す」という人間的寛容さは、私はリンクする意味合いで受け止めます。それを主体的能動的にすることが大切で、つまりは積極的に"自分を低い位置にせしめているのだ"という美意識(価値観)が、許すことやストレス発散を可能なものとしてくれるということです。

 

あなたはいかがお感じになりますか?

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

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