心の戦士!~心が前向きになる言葉~

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土俵の真ん中

通常、私たちが頑張るときというのは、ピンチのときやミスが許されないとき、土壇場や逆にチャンスが到来したとき・・・

そんなイメージではないでしょうか。

 

しかし実は、"平時" こそが頑張りどきなのです。

平時とはピンチでもなく、チャンスでもない、これといった拍子のない日常のこと。

 

もう10年以上前になりますが、ある方が倒産会社を救うための八起会(倒産110番)を創設した野口誠一さんの著書を読まれたときのこと。

読後の感想をブログに綴られていて、たまたま私はその記事を目にしました。

その記事内容は当時の私にとってとても衝撃的で、今でも座右の銘として心には深く刻まれています。

 

そのときの記事はもうネット上にアップされていないため、私の記憶をたどってのお伝えになりますが、下記のような内容でした。

 

「倒産した会社の社長が口を揃えて言うことが "なぜあのときもっと頑張っておかなかったのか" "なぜこんな風(倒産)になるまで放置していたのか" というもの。倒産してから、もしくは火の車になってから2倍・3倍努力しても効果はしれているが、平時に2倍・3倍努力していたらこんなこと(倒産)にならならいどころか、さらに飛躍を遂げていただろうに・・」

 

私が目にうろこだったのが、「努力対効果」のくだり。

倒産はもちろん、病気や離婚など、一般的に「起こってほしくないこと」に共通すること。それが、事が起きてからの巻き返しの努力は、平時のときのそれと比べ、効果は本当に微小になってしまうということ。

 

このことを肌身で感じ、違う言葉で表現されているのが稲盛和夫氏。稲盛氏は著書「まんがでわかる 稲盛和夫フィロソフィ」で下記のように言われています。

「もうダメだというときが仕事の始まり。普通ならあきらめてしまうところであきらめないからこそ、追随を許さない成果を上げることができるのだ。そのためにも、仕事は資金や時間に余裕がある時点から必死に取り組んでおくことが大切。相撲でいえば、相手に押し込まれ、俵に足がかかってから初めて必死になるのではなく、真ん中にいるときから本気で取り組むということだ」

 

稲盛氏は「土俵の真ん中」でど真剣に勝負する大切さを訴えています。

 

「努力対効果」という観点でいえば、平時よりも、チャンスが来たとき、波が来たときのほうが効果は高いと思います。しかしチャンス到来、波到来のときは黙っていてもその勢い、そのはずみで頑張れる方が多いと思います。今回は、なかなか頑張るきっかけのない "平時" の心の在り方に関して、お勧めの考え方を紹介しました。

 

今 この瞬間 の大切さに気付き、大切さを自覚し、今日をモノにしていきましょう!