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「挨拶」の威力

前回の記事「"人生は素晴らしいもの"」では、まずは人生の根本姿勢に、"人生は素晴らしいもの" "自分は運がいい" と思って生きる大切さを確認しました。その後 どうしたらそのように思えるかについて、私はふだんの「挨拶」に隠されるのではないか、と考察申し上げ、本記事はその続き、「挨拶」の威力について語ります。

 

ひふみ投信を運営するレオス・キャピタルワークス(株)代表の藤野英人さんが著書「投資家みたいに生きろ」で「挨拶」の威力についてを語られましたので、その箇所を下記に抜粋します。

 

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●私は投資家としての経験上、「挨拶」の威力を何度も思い知りました。(中略)誰でも0円でできてリターンを得られる行為は、やらない理由が見つかりません。

 

●実は私がファンドマネージャーとして投資先を検討するとき、「挨拶」が重要なポイントになっていることがあります。会社訪問をしたときに、社員が気持ちよく挨拶をしてくれるかどうかは、その会社の活気を見るバロメーターになるのです。(中略)「挨拶」と「会社の勢い」が連動している例は、私の経験上、挙げ出したらキリがありません。

 

●元気な挨拶は、周りの人の気持ちを明るくできますし、人の気持ちが明るくなれば、必ずあなたの気持ちも明るくなる。あなた自身が1日を明るい気持ちでスタートし、あらゆることに前向きに取り組めるようになるのです。

 

 さらに人はあなたのことを「元気よく挨拶する人だ」と覚えますし、周囲を明るくさせる存在として評価することになります。大きな声で挨拶できることにこしたことはないのですが、かくいう私も大きな声で毎日「おはようございます!」と言えているかというと、どうしてもできないときもあります。

 

そんな日は目を合わせて「会釈」だけはするようにしています。こんな簡単なことが自己投資なのかと思うかもしれません。しかし実際に会釈やお辞儀すらできないような人が、社会にはたくさんいるのです。そして、やらない人が多いからこそ、やったぶんだけ「差」がつきます。簡単なことをいつもできることのほうが、よほど価値があることです。

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 いかがでしょうか?

「挨拶」の威力は伝わりましたか?

 

上述で藤野さんの最後の言葉が胸を打ちます。

「簡単なことをいつもできることのほうが、よほど価値があることです」

 

ファンドマネージャーという投資家はお客さんから集めた資金で運用成績という結果を出さなければいけません。その運用成績を出すためには、さまざまな分析・手法はもちろん、ときにトリッキーな手を繰り出さないといけないと思いきや、実は簡単なことにこそ本質(実際)が見え隠れしていると諭されます。

 

私たちは一見、複雑なことや難しいことに目を奪われがちですが、こと人間関係においては単純でシンプルなことに値打ちがあることを忘れてはいけません。私たちの幸せを形成する土台(ほとんど)は、人間関係に存在するならば、人間関係の始まりは、初対面はもとより、1日の始まりという意味で「挨拶」はその後をすべてを占うといっても過言ではありません。

 

私も「挨拶」の効用は体験済みで、毎日当たり前のように「相手の目を見てさわやかに挨拶をする」を実践している話は前回にしました。しかし毎回相手方が感じよく返してくれるわけではありません。前回も申したように、目を合わせず適当に返事をする人も何人かはいます。

 

しかしなぜ私は続けられているのでしょうか?

それは "自分" のためにしているからです。実は相手のためではありません。なぜ "自分" のためなのか? それは自分の人生に "主体性" をもちたいからです。主体性とは私流に言えば "何事も自分から" と言い換えられます。極端な話、10人中9人にそっぽ向かれても、心ある1人にありつければ私は御の字という考えです。

 

今はサブスク(サブスクリプション)の時代ですが、ひと昔前までは、CDアルバムを買ったり借りたりしていました。あなたも経験済みでしょう。そのCDアルバムに10曲が収録されていたとして、その中で自分にヒットする曲が1曲でもあれば私は御の字ということです。CDアルバムは3千円ほど投じるため損の意識は芽生えるかもしれませんが、幸い「挨拶」はタダです。(藤野さんも仰ってますが・・)

 

そして大事なことは1曲やたった1人の人との出会いや "やりとり" が、その人の人生(1日)の質を決めかねないということです。つまるところ人生はどれだけ "感じのいいこと" "気持ちのいいこと" を拾えるかがすべてで、その過程で "感じの悪いこと" や "気持ちの悪いこと" を拾ったとしても正直 1つの "感じのいいこと" "気持ちのいいこと" が帳消しかそれ以上にしてくれます。CDアルバムでいえば、ヒットした1曲が人生に潤いをもたらし、イマイチの9曲のことなど忘れ去られるということです。そしてその1曲を友達にシェアし、友達も喜んでくれたら嬉しさ倍増です。

 

ということで、本記事は「挨拶」の威力を語りましたが、前回の記事で ある人が福島さんに言った言葉 "そもそも、君は人生が素晴らしいものだと思っていきているかい?" の意味は、CDアルバムでいう "ちゃんと1曲を拾っているかい?" と同義のように思えます。

 

すなわち "CDアルバムを買えばイマイチな曲は数曲はあるだろう、それに怯んでCDアルバムを買わないという行為をしていないかい?" "CDアルバムを買わなければ、自分にヒットする曲とも巡り合えないのだよ、それでもいいの?" ということです。

 

一流の株式投資家は「人が見向きをしないが 未来の可能性を孕む株」を見つけ出し、投資します。そして予想通り株価が上がれば上がった分だけ利益を手にします。「挨拶」も同様で、あなたが自分の人生に主体性を持つべく「挨拶」をすれば、そこに乗った利益はちゃんとあなたに返ります。その利益があなたの人生の利益(喜び)になると思うのですが、あなたはいかがお考えになりますか?

 

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

引用文献

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