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「運」について

私は先日にこんな本を読みました。

 

中村拓也著「東大生を待ち受ける不愉快な現実とそれを乗り越えるために必要なこと」(2019年12月発売)

 

この本はご子息を含めこれから社会人になられる東大生に向け、一OBである著者の生き方・考え方を不動産投資を勧める形で綴った内容です。著者も東大卒、ご子息も東大生ということです。

 

その本の「おわりに」に「運」について綴られた箇所があります。まずは抜粋しますのでお読みください。

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私自身、不動産投資でそこそこの成功を収めてはいますが、世の中で結果を左右するのは、ほぼ運です。これは特に東大生へ伝えたいのですが「努力をすれば必ず結果が出る!」というのは、せいぜいが大学入試までです。

 

日本経済新聞の「私の履歴書」に、大企業でトップまで上り詰めた人たちが「私はこんな努力を積み重ねてきたから成功しました」などと書いています。しかし実際はその程度の努力は世の中の多くの人がしているのです。

 

努力を積んだから偉くなったわけではなくて、同じような努力をしたたくさんの人間の中で、運良くたまたま偉くなっただけなのです。ただし、そのような努力すらしない人は運も掴めないのも事実です。

 

私の場合でいえば、たまたま叔母が事業用の不動産を持っていたため、投資額の大きさや借金をすることに対してあまりとらわれずに、ニュートラルに考えることができた結果、不動産投資に参入できたわけです。そして、その後は地道にコツコツと実績を積み重ねただけのことです。

 

私の不動産投資参入のタイミングが、バブル崩壊後のそれなりの時期だったことも、幸運でした。これらの運を逃さなかったからこそ、私は不愉快な現実を乗り越えられたのです。

 

(同書より抜粋)

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著者は"東大卒のエリートサラリーマンとしてのキャリアは失敗したけれど、不動産投資におけるチャンスは逃さなかった、そして収支や利回り計算、自分で確定申告をすることなど、東大卒にとって何でもないようなことを地道にやってきた" そう振り返られています。つまりは「自分が能力を発揮できるところで発揮しろ」、そういうことだと思います。

 

言い換えれば、「東大卒は勉強はできるが、例えば人間関係構築やコミュニケーション能力など、他の一般の人と比べて不得手な部分も往々にしてあり、その不得手な部分で勝負するのは東大卒にとって不愉快な現実を迎えることになる」、その警鐘です。本書は自分のご子息(東大生)に向けて書かれたということなので、これから社会人になられるにあたり、ご子息にとっては良書になったのではないでしょうか。

 

さて、本日は私が考える「運」について少しお話します。

 

私は「運=確率」「運=人間関係」と考えます。

 

<運=確率>

運は単純に確率の問題です。
宝くじが当たることも、良縁に恵まれることも。ただし結果は「質×量」のため、質を無視して量ばかり追求しても結果につながりにくいことには注意が必要です。

 

<運=人間関係>

自分にとって好ましい情報や楽しい時間は「人」がもたらします。自分が不遇の際に助けてくれる人も人です。人は友達や身近な家族に限りません。ビジネスライクの付き合いでも、知り合いでも、公共機関の担当者でも、接する人すべてに当てはまります。

 

これらの運は自分のコントロールの範疇です。1回だけのまぐれの運(僥倖)を得ても、その後を保障することにはなりません。

 

ということで、私の考える「運」はいたって能動的主体的。自分から心を広げて行動を惜しまない、その最中に「運」が生じる、そういうことです。先の中村さんのお話では、"不動産投資参入のタイミングが、バブル崩壊後のそれなりの時期であり、それを逃さなかった" とありました。それも「運=確率」の「量」です。「質×量」の「量」です。社会保障でも例えばiDeCoの制度を早くから始めた人と、途中からの人では、早く始めた人の方が非課税期間を長く取れてお得です。

 

●「運=確率」(質×量)

●「運=人間関係」

 

確率を高める量の源泉(情報)は、人間関係から生じることも多いため、この2つは相互に関わります。よってどちらか1つより2つをセットに今日に意識することが「運」を高める秘訣と考えます。

 

あなたはもうお気づきでしょうか。

そうです、結局私の考える「運」とは、よほどのことは置いておき、「他人が扱う都合のいい言葉」という位置づけです。他の人から見ればそれは「運」でも、自分から見たら「しかるべきことをやった結果の確率論」、そういうことになります。

 

質(時代やビジネスモデルを味方にすること等)を伴った確率はを多く取れば取るほど高まります。量を多く取ることの秘訣は、時間軸に着目することです。1日でできる量は限られます。しからば1年、3年、5年と時間を味方にすることが量の追求を可能なものとしてくれます。

 

あなたはいかがお感じになりますか?

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。