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主体性=自らの理論の生産

引き続き 酒井譲さん著「21世紀の生き方」からお届けします。

 

ところであなたは学生時代の勉強に必須であった「教科書」を面白いと感じたことはありますか?

 

おそらく"ない"という方が多いのではないでしょうか? 私もただの1回もありません。しかしその理由を今まで問うたり考えることはありませんでした。しかし酒井さんはそのことを突き詰め、酒井さんなりの回答を著書で述べられます。その回答に私は深く納得し、ぜひあなたにもお伝えしたく紹介します。

 

酒井さんの回答は「教科書は誰かが理論づけた体系が羅列されているだけだから」です。教科書を読むということは、教科書に載っている理論を覚えるということにとどまります。そこには自分が関与する余地がありません。私の言葉でいえば、主体性の発揮場所がないということになります。

 

学者が自分の専門分野を極めようとするときは、そこに能動性が発揮されます。自分なりの理論の構築です。その理論じたいは酒井さんはとても重んじられます。なぜか?

 

理論は「未来を予測するもの」だからです。理論はそれぞれがバラバラに見える物事の中に、ある種の規則性を見出し体系化したもので、その体系化がさまざまな商品やサービスを生み出す機会となります。飛行機もロケットも電車も車も、すべてはそれらを可能とする理論構築があって成し得られたものです。

 

ここからが本題です。

 

では私たちはその飛行機やロケットの理論に関心を持つでしょうか? 一部の人は関心を持つでしょう。しかし大半の人はわざわざ難しい理論を学んだり覚えようとは思わないでしょう。電車も車も、冷蔵庫もテレビもすべてそうです。日常に恩恵を受けている製品でも、その背後に眠る理論には関心を覚えません。

 

そうです。私たちはでき上った理論に関心は持たないのです。なぜなら繰り返しになりますが、私の言葉で言えば、そこに主体性の発揮場所がないからです。私やあなたのオリジナリティを盛り込む余地がないからです。

 

酒井さんの言葉を見てみましょう。

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いかなる学問においても、いちばん面白いのは、できあがった理論を覚えることではなく、自ら理論を生産することです。知識としての理論を暗記することではありません。ですから、ほとんどの学問において、教科書というのはどうしてもつまらない内容になります。

これはビジネスマンでも同じことです。新しい商品を生み出すことは浸食を忘れるほどに面白いものですが、誰かが生み出した商品のマニュアルを読むのはつまらないはずです。それでも、マニュアルにはない商品の使い方を見つけたりするとまた面白かったりします。

(同書より抜粋)

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例えば私が今年から行っている「不動産投資(中古ワンルーム投資)」では、私なりにそのテーマの理論を構築しているともとれます。そのプロセスで何か気になることがあれば、おそらく書籍やネットで調べるでしょう。調べる理由は私なりに理論を構築したいから、ということになるでしょう。

 

ネットに落ちている一つ一つの知識はパーツであり、そのパーツをどう組み合わせ、何に使うかがその人のテーマであり、各テーマが集まって理論となります。

 

趣味でも何でも同様です。自分なりのテーマ(目標)があって、そのテーマを追いかけるところに好奇心やモチベーションが生まれます。未完だからこそ、そそられます。ひとたび理論が構築してしまえば、もう関心は薄れるでしょう。教科書はもう構築されてしまい、未完のそそられる部分がありません。

 

仕事も同様です。与えられた目標を自分なりの目標にオリジナル化することで、そこにモチベーションが生まれ、ドーパミンの所在が生まれます。脳科学者の茂木健一郎さんがよく言われることです。

 

茂木さんは自分なりの目標にオリジナル化するお勧めの方法としてよく「タイムプレッシャー」を出されます。達成期限です。“30分で仕上げる"とか、"15:15までに終わらせる"などです。

 

前々回の記事を思い出してください。酒井譲さんの「読書」を勧める理由は、「テキストから想像性を駆使して情報を解凍する「解凍」能力の育み」にありました。

 

その「解凍」能力に必然として起こるのが「主体性」の発揮です。テレビや動画の視聴後にどこか疲れてしまうのはそこが「受け身」の場所だからです。前々回の繰り返しになりますが、テレビや動画に「解凍」能力を育む余地はありません。

 

つまるところ、教科書がつまらなく、自ら理論を生産することはおもしろいと言われる酒井さんの言い分は、教科書は受け身で、自らの理論生産は「能動」だからです。

 

私的には「姿勢」の問題と言い換えられます。仕事も趣味もプライベートも、すべて自分の夢・希望・目標とオリジナル化し、オリジナル化させることが「主体性」の発揮で、そこに自然と知的好奇心やモチベーションが付随します。

 

できあがった理論を覚えるのではなく、自らが理論を生産する姿勢、それが「主体性」の発揮と心得ます。ぜひ各所でオリジナル化に努め、1分でも楽しい時間、充実した時間を過ごしてまいりましょう。

 

あなたはいかがお感じになりますか?

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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