「サラリーマン副業」の実態
先日 経済アナリストで株式会社マネネ社長の森永康平さんが、副業の実態を記事で紹介していました。私は下の記事を読んだだけですが、下の記事は森永さんの著書「誰も教えてくれないお金と経済のしくみ」を一部再編集した内容となっています。
康平さんと言えば父は、あの経済アナリスト兼大学教授で有名な森永卓郎さん。やはり父の影響があってか、親子で経済アナリストの顔を持たれます。
副業元年と言われたのは2018年。それから3年が経った今、サラリーマン副業の実態はいかがなものか?
副業マッチングサービス最大手のランサーズが発表した「フリーランス調査2020年版」によれば、日本のフリーランス人口は1034万人。うちサラリーマンが本業で副業している人は409万人とのこと。記事ではこの形態を「副業系すきまワーカー」と呼んでいますが、本記事では「サラリーマン副業」として進めます。
「サラリーマン副業」に属する男女比は6:4。そんなに差はありません。年代は20代と30代が半数以上。平均年収は63万円。けっこう高いです。しかし平均値は一部の人が押し上げていることもあるため、割合を確認します。すると55%の人が年収10万円未満。月収ではなく年収です。つまりは月平均で1万円も稼げていない人が55%にも及びます。
康平さんはこの実態を紹介するとともに、副業で後悔する人がいることにも触れ、本業があっての副業であることを強調されます。「サラリーマン副業」はそんなに簡単に稼げるものではないゆえ、がんばって本業に支障をきたしてしまうのも本末転倒。その反面、ほどほどでいいということもなく、ほどほどでいいなら55%の人はもっと稼いでいるはずです。
康平さん自身は明快な答えを記事では語られていませんが、私はやはり「時間」をかけることが大切だと思っています。Webライターでもデザイナーでも、プログラマーでもなんでもかまいません、たいして収入にはならないがやっていて面白みを感じること、それをコツコツやることが大切です。なぜならコツコツ時間をかければ、応分にスキルと信頼が構築され、それがどこかで差別化として重宝されるかもしれないからです。
私が休日にアルバイトをしているのは、特に収入が高いからではありません。私の本業は内勤のためあまり体を動かしません。そこで今の副業は外回りのため必然的に歩かざるを得なく、それが運動にもなって一石二鳥と考えるためです。
私の副業はスキルや信頼が構築され、それがやがて収入で跳ね返ってくる類ではありませんが、あなたが副業をお考えになるときは、目先の収入を追いかけず、時間対効果としての「感情」を優先されることをお勧めします。
「感情」を優先させるためには、サラリーマンとしての「本業」を大切にすること、ここで康平さんが言わんとすることと私の思いが重なります。
医師や弁護士をはじめとする「士業」が平均より給与がいいのは、代替えが利かないことからきます。その資格を取得するまでの膨大な時間が代替えを利かなくさせています。ここで大事なことは、資格を有するまでの期間は、アルバイトや仕事をせず、無一文で勉強していたということです(例外な人はいらっしゃいますが)。
無一文で勉強できるだけの楽しさや面白さがあること、生活費は本業からまかなえること、この両者が両輪となり、副業を都合よく遠くまで走らせてくれると思います。
あなたはいかがお感じになりますか?
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
引用・参考記事