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資産形成の必須条件「節約」

「お金持ち」と言っても定義はさまざまです。ここでは会社員や勤め人が貯金を殖やすことを前提に考えます。

 私は昨日次の記事を読みました。

 

www.pen-online.jp

 

FPの川畑明美さんが書かれた記事です。川畑さんは子供を私立中学に行かせるために、6 年で2,000万円を貯蓄されたといいます。その実績をもとに、家計管理や資産運用のお手伝いをされているとのこと。

 

さて、上掲の記事は、一言で申し上げれば「節約」の大切さが唱えられています。なぜ「節約」なのか? その理由は以下の2点です。

 

・収入を上げても、手取り額が比例するわけではない

・現在の収入は約束されておらず、それ以下になる可能性もある

 

見る人にとっては特に斬新ではないでしょう。しかし大切なことこそ人は見失いがちです。では始めます。

 

<収入を上げても、手取り額が比例するわけではない>

日本の給与所得は累進課税制度がとられているため、年収400万円の人が、倍の800万円になっても、手取り額は倍になりません。400万円の人の税率は約20%、800万円の人は約23%、900万円の人は約33%です。高所得になればなるほど、納める所得税額は多くなるため、その増加分だけため息が出るという人も少なくないと思います。

 

<現在の収入は約束されておらず、それ以下になる可能性もある>

副業がうまくいったり、営業成績のインセンティブが増加したりすることはあります。しかしその状態がその後も続く保証はありません。にもかかわらず、その一時の状態で生活レベルを上げてしまう人もいらっしゃいます。いったん上げた生活レベルは、なかなか下げられず、下げられたとしても抵抗とストレスが生まれます。

 

どちらも当たり前の話です。あなたも重々承知のことだと思います。にもかかわらず準備が疎かになっている人がいることも事実です。

 

「節約」というものは、「自分がコントロールしている」という実績が放つ「ポータブルスキル」です。一種の「知恵」です。このスキルなり知恵が、どこに行っても(どんな状態になっても)、幸福を担保する要因をつくります。

 

しかし成功者と言われる人の中には「節約は貧乏マインドを生む」と揶揄する人もいます。しかし私はそれは違うと思います。具体的には「過度な節約が貧乏マインドを生む」のであって、「悠々とした節約」「リッチマインド」を育むと考えます。

 

資産形成に興味がない人は置き、少なからず必要性を感じている方は、節約なしにそれは不可能です。節約は本来楽しむべきもので、メタボからダイエットをするようなものです。

 

メタボからダイエットをするときは、大半の方は苦痛をともなうでしょう。しかし苦痛の先の栄光にときめき、ストレッチや体を動かすこと、運動そのものに楽しみを見つける(見つけようとする)姿勢は、達成感や恍惚感をもとに継続を可能としてくれます。そこで大事なことは無理をしないこと。無理こそが楽しみを見つけにくくします。階段といっしょで一歩一歩登るのが安全です。

 

世の中には、友達や知り合いとお茶をするだけで楽しい時間が過ごせるように、お金がかからない楽しみはたくさんあります。前回の記事『勝利の条件「笑い」』と同様に、"笑い"にお金はかかりません。お金がかからない楽しみを蔑ろにした結果が、「お金をかけないと楽しめない貧乏マインド」の形成です。どちらが貧乏マインドなのか?ということです。

 

独立系の投資信託を運営・販売する「さわかみ投信」会長の澤上篤人さんは、節約をとても重視されていて、「優雅なる節約」と著書でも推奨されています。節約は優雅にやるもので、逆に優雅にやらなければならないもの、ということです。

 

現在の年収から上がろうが下がろうが、節約は「して当然、楽しむべきもの」というマインドこそ、幸福を担保するマインドです。逆に「それ以上は楽しめなくなる」という分岐点が損益分岐点で、そこまでに抑えることが肝要です。何事も8:2の比率を参考に、手取り額の2割を目安に、慣れてこれば3割、4割と増やせばいいのです。もちろん1割でもいいでしょう。

 

大切なことは収入の多寡にかかわらず、資産形成に「節約」は必須で、"してしまうもの" ではなく "しようと決心して敢行するもの" です。心理学用語に作業興奮がありますが、作業中に気分が乗ってくるように、節約も形から入って豊かなマインドが醸成されます。

 

逆に、節約意識をもたないと、勝手に消費(浪費)に流れてしまい、後から振り返っても何に使ったのか思い出せないくらい有益性に欠ける使い方をします。そしてお金も残らないため資産形成はその分遠のきます。それが慣性となり、気づいたら3年、5年、10年とつづき、老後までの期間がわずかとなります。

 

私自身も最近意識して行った節約に通信費があります。どこかの記事で申し上げましたが、私は去年から楽天モバイルスマホ)と契約し、併用していたWiMAX(パソコン用を先月に解約しました。つまりは、現在楽天モバイルスマホ)だけが通信費で、ご存じの価格 2980円のみが負担額です。

 

しかし私の周りには「大手3大キャリア(スマホ) + 自宅のWi-Fi(パソコン) = 月額1万円近く」という方が多くいます。仮に月額1万円としたら、私と月額7千円も違ってくることになり、月に7千円もあれば、他にサブスク代を払ってもなお余りがきます。ここで重要なのは、私はテザリングでパソコンを(ネット)利用しても、特にストレスを生んでいないということです。ノンストレスで7千円の収入アップ。

 

記事の著者 川畑さんも、お子さんのために節約生活をしたことをまったく後悔していないどころか、むしろ達成感と実績からくる自信の形成が得られただけだと思います。

 

収入アップを簡単にできても節約は大切と考えますが、一般的に収入アップは努力や苦労がともないます。そこに挑戦することは意気に感じますが、事が上手く運ばないときにストレス解消代が発生すれば、なんのための努力や苦労かわからなくなります。しかしストレス解消代を支えるだけの節約生活が土台にあれば、その収入アップの道にストレス解消代が発生しようとも、収入アップの道は経済的には継続できます。継続できればどこかで道が開けるかもしれません。

 

長々と書きましたが、

資産形成の必須条件「節約」

 

あなたはいかがお感じになりますか?

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

引用・参考記事

 

www.pen-online.jp