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「おかげさま」の心

私(leonet0702)は現在39歳(男性)です。

私のこれまでの人生経験で「"幸せそうな人"の共通項を上げろ」と言われたら、「両親や家族など、身近な人との関係が良好な人」と答えます。

 

あなたはいかがお答えになりますか?

 

もちろんその反対に、身近な人との関係が良好でない人でも、"幸せな人・幸せそうな人" はいらっしゃるでしょう。しかし身近な人との関係が良好で"不幸せな人・不幸せそうな人" は、私はあまりイメージとしてありません。

 

さて、本日のテーマは『「おかげさま」心』についてです。

 

前回紹介した荒川祐二さんの父親からの教えをまた拝借します。祐二さんの父親が仕事でうまくいかずにっちもさっちもいかなくなったとき、藁をもすがる気持ちで近所の占い師さんに相談しました。するとその占い師さんにこう言われたそうです。父親と祐二さんの会話形式でお読みください。

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『あんたにはな、そんなに強い神さまも、仏さまも、ご先祖さまもついてるのに、どうして大切にせーへんのや」って』

 

「・・・・・・」

 

『「あんたが生かされてることに対する感謝に、気付けへんから、あんたに気付かせるために、先祖もきつい試練を与えてるんや。だからこれからは、家族全員で月始めに、先祖と神さま、仏さまに、感謝を伝える場を作りなさい。そうしたら、全部うまくいくから」ってな』

 

「・・そんな根拠のない・・」

 

経営や社会における成功とは、一見関係のなさそうな父の言葉に戸惑い、不思議そうな顔をする僕に、父はもう一度ニッコリと笑って言いました。

 

「って、思うやろ? でもな人間って、やることやってるはずなのに上手くいかなくて、切羽詰まり切ったらもう、頼るものが神仏、ご先祖さましかなくなるねんな。だから、俺も神さまなんか信じてなかったし、『むしろこんな頑張ってんのに辛い思いばっかりさせやがって』って、恨んでたけど。今の現実をどうにかしたかったから、恥もめんどくさいという思いも全部押し殺して、やってみた。そこからや・・・」

 

「・・・?」

 

従業員が裏切ることもやめることもなくなって、良い取引先にも恵まれるようになって、会社の業績が、うなぎ昇りに上がっていってな。気付けば、大阪府下でも指折りの飲食チェーンになっていってな・・・」

 

「・・そ、それは、どうして・・?」

 

「ん~なんでやろうなぁ・・。多分やけど、経営をしていて、というよりも生きていく上で、一番大切なことは、『おかげさま』の心を持つことやと思うねんな。従業員に対する感謝、取引先に対する感謝、もちろん自分の家族やお客さんに対する感謝。それがあって初めて、『本当の成功』が出来るんやと思うねんな」

 

「本当の成功・・」

 

「みんな意外に気付いてないけどな、自分自身にお金も幸せも運んでくるのは、実は全部『人』でな。お前も生きてるこの社会というものは、要は人の集合体でな。そんな人に愛されることが出来たなら、お金も成功も、それに繋がる縁も情報も、たくさん、たくさん、運ばれてくる。そのために必要な心構えが・・」

 

「・・おかげさまの心・・」

 

「そう・・。人は必ず一人では生きていかれへんから、自分一人で生きているのではなく、たくさんの人々に『生かされている』という感謝の気持ちを持つ上で、その最初となるものが、自分の命を繋いでくれたご先祖さまやねんな・・」

 

(荒川祐二書「大富豪父の教え 幸せのコツ」より抜粋)

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いかがでしょうか。

 

"いけいけどんどん" で突っ走っているときほど、我が強くなり、人様への「おかげさま」を省みなくなるのでしょう。

 

祐二さんの父親の話しでは、それに気づかせてくれたのが近所の占い師さんだったとのこと。しかし父親も父親で、素直にそれを受け止め実行に移されたところが、今回のエピソードの一番の教訓に思います。

 

「感謝」や「ありがとう」の大切さを唱える人は、ごまんといます。しかし実行に移している人はごまんもいません。

 

結局父親は事業がうまくいかず切羽詰まったときだったからこそ、実行に移せたのだと思いますが、それでも実行に移せない(移さない)人はごまんといることでしょう。

 

従業員や取引先などの関係者が、いかに生き生きと働いてくれるかが、改善点や改良点などの衆知を集めることにつながります。それら周知がエンドユーザーであるお客様のためにつながり、それが売り上げとなって会社(社長)に還ってくる、その好循環の出発点が『「おかげさま」の心』なのでしょう。

 

少し前に当ブログで「たらいの法則」を紹介しました。"たらい"に貯まった水を指で手前から向こうに押しやると、生じた小さな波はやがて"たらい"の壁にぶつかり、またこちら(手前)に戻ってくる、という話です。

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『「おかげさま」の心』も、自分から感情として放てば、やがて人を通して、自分に還ってくる、そのようなイメージを祐二さんの父親の話を聞いて思いました。

 

問題なのは「たらいの法則」が成立するにも、タイムラグが生じることです。自分がいい思い、いいことを実践しても、すぐにお返しがないこともあります。しかしベースとして「たらいの法則」を思い、いや、なにより「人」として『「おかげさま」の心』を持つことは、良好な人間関係を構築するに欠かせないことです。

 

またこちらも何度と私が申し上げていることですが、可能でしたら「人」を選ぶことです。自然と自分がいいことを実践したくなるような「人」を身近に置くことです。職場の人間関係などはなかなか選べませんが、プライベートでしたら、自分の行動力いかんで選べると思います。自然と「たらいの法則」が実践できる環境づくりが、タイムラグをもろともしない、人間関係の幸せを形成してくれるはずです。

 

あなたはいかがお感じになりますか?

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

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