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決断は「断」が大事

本日は「決断」についてです。


「決断」とは、今さらながらという感じですが、その「決断」を改めて再考するヒントを提供されるのが作家の本田健さんです。下の記事では本田健さんの新著「仕事消滅時代の新しい生き方」を一部再編集した内容で紹介しています。

 

令和時代に突入して2年目の現在。令和時代は平成時代よりもますます経済的な格差、その手前のモチベーション格差が広がると言われます。イメージとして、中流がゆくゆく下流へ行き、少数の上流と圧倒的多数の下流に分かれるという構図です。

そのような背景を踏まえ、本田さんはそこそこの人生と決別したいなら、現状に甘んじることなく、現状を断ち切らなくてはならないと言われ、「決断」という二文字を出され、「決断」は「決」より「断」の方が大事であると言われます。

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決断力というと「決める」ことに気を取られがちですが、大事なのは、決断の「断」のほう。「断つ」ことです。

たとえば、なかなか結婚を決められない人が時々います。彼らが決断できないのは「後でもっといい人が現れるんじゃないか」というほかの可能性を断ち切れないからです。

その意味では、もう後がない今の時代では、断つことは比較的簡単ではないでしょうか。

これからたくさんの人が仕事を変え、住まいを変え、独立を決意することになるでしょう。

慣れ親しんだ仕事や仲間と別れるのは、つらいかもしれません。でも、新天地でゼロから自分の力を試し、新しい仲間と出会う人生は、きっと今以上におもしろくなると思います。

(PRESIDENT Online /PRESIDENT BOOKS より抜粋)

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 ここから私の「決断」についての考えを述べます。

 

「決断」において「決める」ことは誰でも比較的容易で、それが一瞬の人もいれば3日の人、1週間や1年の人とさまざまです。

 

ところでスパンの差はあれ、なぜ大方の人は、決めたことを途中で止めてしまうのでしょうか?

 

もちろん原因はさまざまでしょう。しかし私は主因に『「断つ」ことにエネルギーを注がなかったこと』と考えます。

 

例えば受験生が「毎晩観ていたテレビを1分も観ない代わりに、志望大学への勉強をする」とした場合、「決」は「志望大学の合格」、「断」は「テレビを1分も観ないこと」です。

 

この例で「決」に当たる「志望大学の合格」ばかりに目がいけば、途中の偏差値や合格率などで厳しい結果が突き付けられた際に、骨休みとばかりに「テレビを少し観てしまう」ということもありえます。

 

これが「決」を薄め、止めてしまう始まりです。

 

大事なことは「決」から距離が遠ざかろうと近づこうと、「断」を死守することこそ「決」の意欲や達成回路は生き続けるということです。

 

この「断」は「代償」に置き替えてもけっこうです。「代償」といえば、ナポレオン・ヒル博士の「代償の法則」。本記事のテーマにもピッタリに即するため、ナポレオン・ヒル博士著「巨富を築く13の条件」の中から代償にまつわる目標達成術を抜粋します。(著書では「富を手に入れるための6カ条」とされます)

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●あなたが達成したいと思う願望をはっきりさせること。単にお金がたくさん欲しいばくぜんなどというような漠然とした願望設定はまったく無意味である。

●達成したいと望むものを得るために、あなたはその代わりに何を”差し出す”のかを決めること。この世界には、代償を必要としない報酬など存在しない。

●あなたが達成したいと思っている願望を実現する「最終期限」を決めること。願望実現のための詳細な計画をたてること。そしてまだその準備ができていなくても、迷わずにすぐに行動に移ること。

●達成したい具体的願望、そのための代償、最終期限、そして詳細な計画以上の四点を紙に詳しく書くこと。

●紙に書いたこの宣言を、一日に二回、起床直後と就寝直前になるべく大きな声で読むこと。このとき、あなたはもうすでにその願望を実現したものと考えそう自分に信じ込ませることが大切である。

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著者のナポレオン・ヒル博士は成功哲学の祖として世界的に知られる提唱者です。私はこれほど願望(目標)実現を可能とする設定法はないと心の底から思っています。

 

話しを戻します。

 

先の受験生の例で言えば、仮に途上で志望大学の合格が難しく映っても、最後まであきらめないことも一方、ランクを落として志望大学を設定することも一方、はたまたランクを上げることも可能性として出ます。そのような柔軟な判断や目的地の変更も、「断」を死守することで見えるものと考えます。

 

「断」の内容にもよりますが、基本はコンフォートゾーンの内容が大方だと思いますので、そのコンフォートゾーンに戻れば、一瞬でそれまでの現状が当人を覆い「決」をどうでもよくさせます。

 

くれぐれもあなたが何かを決断された折には、本記事を参考に「決」より「断」を重んじていただき、「断」と一体となっていただくことをお勧めします。

 

次回は本記事の内容の捕捉にあたる「行動経済学」についてお届けします。「断」の死守がなぜ「決」への意欲や達成回路を前向きに促すか、その答えがわかると思います。

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

引用・参考記事

president.jp