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仕事にも人生にも締め切りがある

「仕事にも人生にも締め切りがある」

 

そう言われたのは銀座ろくさん亭主人 道場六三郎さんです。私たちは心を鍛えれば勇気が出て行動力が上がると考えがちです。また知識や情報を収集すれば・・とも。

 

しかし本当にそうでしょうか。確かに知識や情報を得ればそれをもとに行動に移すことはままあります。が、それらの行動は所詮、知識や情報レベルの話で例えば好きな人をデートに誘ってみるとか、思い切って脱サラをするなどには通用しないと思います。

 

私事ですが、私は大学生のときにとても好きな人がいました。といっても、話したことは挨拶程度にしかなく、ただ見た目と感じだけで片思いをしていました。そんな折、友人からその人が彼氏と別れたらしいという話を聞き、少しは接近したものの、やはり臆病者だったため、デートに誘うことはできませんでした。今思えばなんてもったいない出来事と悔やむばかりですが、やはり当時の私は勇気を煥発するための何かが欠けていたと言わざるを得ません。ではそれは一体何なのか?

 

「有限性」

 

おそらく唯一無二の「有限の生もの」という感覚でしょう。「もう二度と訪れることはないたった一回限り大チャンス」、そういう認識です。生ものは放っておけば腐ります。跡形もなく朽ちます。果物も旬なときが食べごろで、そのときに食べなければその果物のおいしさは味わえません。恋も仕事も同じです。“今しかない“、そのような感覚を日々の中でどれだけ持てるかが、勇気や行動力に関係します。

 

道場六三郎さんは有限を「締め切り」という言葉で語りました。独立してお店をもつなら、下積みは今しかない、今しかできないという感覚。また独立してお店を経営するなら、下積み時代から経営感覚も学ばなければならない、そんな責任感です。漫然と雇われ感覚で仕事をする人と、道場さんのように人生計画に基づいてする人とでは、中身の濃さはまったく違います。私たちの日常もどれだけ人生計画を多面的に持つかで、中身の濃さは違ってきます。

 

本記事で申し上げたいことは、知識や情報では語れない、パンチの効いた勇気と行動力は諸行無常の深い理解から生まれるということです。有限や生もの、締め切りなど言葉は何でもいいですが、すべては諸行無常という儚さが放ちます。またその儚さは行動いかんで喜びや感動に変えられる変幻自在な代物でもあります。

 

チャンスと見えようが、ピンチと見えようが、すべては有限で生もの、また変幻自在でいかようにも変容する生き物です。まずは有限性を感謝で迎え、どのように料理するかを感謝で考え、果物のごとくおいしくいただくことが大切です。言うは易しと思われると思いますが、実は毎日職場で出会う人との挨拶も有限性に包まれています。一日だけでも奇跡です。そして日に新たで、明日もまた希少性を思って快活に挨拶をする、その繰り返しが大切です。なぜなら埃は目に見えなくても確実に溜まるように、気づいたら幸せをつくる材料を生むと思うからです。

 

20代なら20代でしかできないことがあり、40代なら40代でしかできないことがあります。それらを思い「決して無駄にしてなるものか!」と強い思いを抱けば、どんな知識や情報よりも行動力の源泉になるに違いありません。

 

「仕事にも人生にも締め切りがある」

by 道場六三郎(銀座ろくさん亭主人)

 

あなたはいかがお感じになりますか?

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。