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永守流「プラス発想」の原点

ときどき「人生は最終的にプラスマイナス0になる」と言われる人がいます。「悪いことがあっても、その分だけいいこともあるから気にするな」と励ましたり、「いいことばかりは続かないから気を引き締め油断するな」と注意をするときもあります。

 

この考えはあながち間違っていないと私は思います。ぴったり「プラスマイナス0」かはさておき、自然がニアリーでそうなっているからです。晴ればかりは続かず、雨ばかりも続かない。夏ばかりでも冬ばかりでもない。朝ばかりでも夜ばかりでもない。若いときだけでも老いのときだけでもない。

 

なぜ本日はこれをテーマに書くかというと、先日、日本電産の創業者・永守重信さんの著書を読んだからです。著書名は「成しとげる力」で、同書の中で一貫して貫かれていることが「プラス発想の重要性」でした。

 

永守さんは東証プライム市場に上場している、いわば一流企業の創業者です。たった一代で世界有数の企業に育てられた道程は、それは苦労の連続だったと語られています。しかし大事なことはそんな武勇伝ではありません、なぜ苦労にめげずに頑張り切れたのか?という「考え方」にあります。同じ京都発祥の創業者・稲盛和夫(京セラ創業者)ではありませんが、やはり「考え方」が肝になっているのです。同じ京都発祥の企業という共通点も印象的です。

 

では永守さんはどういう考え方をされているのでしょうか?

 

それは「一つ苦労が起これば、必ず二つはいいことが巡ってくる」というものです。影が濃ければ光も濃く、逆もまた真ということ。ということは冒頭の言葉通り、「勝っても注意を怠ってはならず、負けてもあきらめてはいけない」というシンプルな理論に落ち着きます。しかしこれを信じられる人がどれほどいるでしょうか?

 

永守さんは「永守さんを足らしめている考えは、すべて母親から受け継いでいる」と言われます。母親が常々勝つことの大切さ、努力することの大切さをこんこんと植え付け、それがそのまま永守さんの経営・人生に受け継がれているとのこと。悪いことが起これば、必ずいいことがその倍に起こると信じるにはもう一つ「考え方」が必要です。そこで、永守さんには次の考えがあります。「苦労(苦難)は必ず解決策とともにやってくる」。

 

苦労や苦難に逃げるということは、同時にやってきている解決策をもスポイルすることになると。それでいいのか?と。解決策を発見するにはもちろんあらゆる手段や行動を試さないといけません。しかしあきらめず試せば必ずそれは見つかり、そこからいいことが倍返しでやってくるというわけです。

 

永守さんは現在おそらく77歳くらいです。77歳の年長者が自分の揺るぎない体験談として「必ず」と枕詞をつけてまで「いいことがやってくる」と言われる姿には、私は勇気と希望がもらえました。今はITが発達していることから、できる限り簡単に効率的に・・という風潮が蔓延していますが、その簡単に効率的に・・を継続するにも困難は付きまといます。一発当てて終わりではないからです。

 

どの道、苦労や困難は必ず襲ってきます。そこで自分にイヤなことがあったら、必ずこう思うようにしてください。「それと同じかそれ以上のいいことが乗り越えた先にやってくる」と。永守さんが自身の体験をもって"必ず"そうなると仰ってるのですから、それを信じましょう。そしてできたら同書を読んでいただきたいと思います。きっと勇気と希望がもらえるはずです。

 

永守流「プラス発想」の原点

 

  • 苦労(苦難)は必ず解決策とともにやってくる
  • 「一つ苦労が起これば、必ず二つはいいことが巡ってくる」

信じることで初めて力が湧き起こります。

 

あなたはいかがお感じになりますか?

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。