稲盛流「コスト意識」の徹底さ
キャッチコピーではないですが、一つの現象をどのような言葉で括るかでその現象のイメージが変わります。例えば実業家の堀江貴文さん、彼は「多動力」という言葉で、飽きっぽい性格やトライ&エラーの大切さをポジティブな感じに作り変えました。どんなモノも一面的であることはなく、どんな角度でそれを見るかで映り方は変わります。本日はコスト意識の徹底さにスポットを当てます。
現在後継者問題で株価が低迷している日本電産創業者 永守重信さんの著書から、稲盛和夫さん(京セラ創業者)のコスト意識の徹底ぶりを紹介します。
永守さんは、同じ京都に本社を置く稲盛さんの後ろ姿を追いかけながら、経営を頑張ってこられました。あるとき京セラ本社より少し高い、京都一の高さを誇る新社屋を建てときのこと、永守さんは社長室に稲盛さんを招きました。
社長室にはお祝いでもらった植木がおいてあり、稲盛さんはそれを見て「いただきものかどうかではなく、水をやったり枯れたら捨てたりと、手間がかかることが無駄」というようなことを永守さんに言われたそうです。
永守さんもさすがです、その言い分にムッとするわけでなく、稲盛さんが京セラを大きく育てたコスト削減の徹底ぶりを背後に感じられたとのこと。「一事が万事」といいますが、植木ひとつに経営者のコスト意識が問われるということです。
節約に関しても、最近「攻めの節約」という本が出版されているそうで、私は読んだことがありませんが、言葉の前に"攻めの"と付くだけで、なんだかポジティブなイメージが生まれます。
もしあなたが節約やコスト意識を高く保ちたいなら、世の中にはごまんと節約やコスト削減に努める人がいっぱいいます。そのことを即 認識していただき、ポジティブな言葉に言い換えてもらいたいと思います。身の回りにいないのと、世の中にいないのとではまったく違います。実際にはごまんといます。それが主婦なのか、経営者なのかはどちらでもよく、どんな職種、どんな立場でもごまんといます。ですので自信を持ってどうでもいい無駄を省き、本当に自分の心が潤う対象にお金と時間を使ってください。
ただでもらっても無駄は無駄。人の一日のウィルパワーは有限です。どうでもいいことに時間と労力を割かれないこと、大事なことに時間と労力を使いましょう。
稲盛流「コスト意識」の徹底さ
"攻めの"コスト削減
あなたはいかがお感じになりますか?
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。