心の戦士!~心が前向きになる言葉~

どんなときでも心を晴れやかに!→ 心の戦士いざ参上!

継続を可能とする「心持ち」

前回の記事「右肩下がりの美学」のつづきです。

 

仕事でも趣味でもその他でも、「不調」という状態は誰にでもあります。そんなときは、淡々と継続すればまた「好調」に転ずる転機は突如として訪れるものです。

 

しかしそれが待てずに止めたり辞めたりする人がいらっしゃいます。

 

ではどんな心持ちがあれば、止めたり辞めなくて済むのでしょうか?

 

プロ総合格闘家青木真也さんの言葉を聞いてみます。

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人生には浮き沈みがあります。それはバイオリズムみたいなもので、あらゆる物事には周期があるというのが僕の考えです。

(中略)

大切なのは、いいときも悪いときも、その波に逆らうのではなく、流れに乗ることです。落ちるときがあるのは仕方がないことです。ただ、悪いときも、負けが込んでいたとしても、ずっと負け続けるようなことはありません。負けているときは、ずっと悪い流れが続くように感じますが、カムバックのターンは必ずやってきます。それを淡々と待てばいいのです。

 

「待つ」というのは仕事や人生において意外と大事なこと。

 

大きく負けたときや調子が悪いときは、つい何かを大きく変えたくなりますし、まわりも「変えろ」と言ってきます。仕事でも、成果が出ないと、上から「やり方が間違ってるんじゃないか」と言われるようになります。

 

しかし、そこで「あえて変えない」という姿勢が実は大切なのです。多くのことは、その人の実力のせいではありません。外的要因で成果が出ないことも多い。自分が絶好調だとしても、外が晴れていれば、傘を売ろうとしても、当然売れないわけです。よって、あまり結果ばかりを気にしない方がいいのです。

 

気にしないためにも「相対評価」ではなく「絶対評価」の軸を持っておくといいでしょう。「相対評価」とは、誰かと比べたときの評価です。「あの人よりは上だ」とか「この人には負ける」というものです。こうした評価は心をすり減らします。

 

そうではなく絶対評価」をすればいいのです。

 

自分なりにうまくできたかどうかを判断基準にする。そこの軸がブレなければ、評価や他人の価値観に振り回されるようなことはなくなります。

 

青木真也著「ストロング本能」より抜粋)

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私は青木さんの言われる「外的要因で結果の出ないことが多い」ということに深く同調します。というのも、毎日のように営業職としてそれを経験しているため、とても身にしみるからです。

 

同じことを同じようにしているのに、うまくいくときといかないときがある、いわゆる"ツキ"というものです。

 

話しは少し変わりますが、私は新卒で置き薬のルート営業職に就いたのですが、不思議なことに地域別に置き薬の使用度が異なります。A地域はけっこう使ってくれるのに、D地域は全然使ってくれない・・というもの。

 

もちろん分析をすれば、近くにドラッグストアがあるかどうかとか、年齢・性別の偏りや、経済的な事情が影響していることは承知おきです。しかし同じ営業パーソンが同じように営業しても、A地域とD地域では結果が異なることも事実です。まさに外的要因の典型例です。

 

恋愛や婚活なども同様に言われます。モテる人はそもそもアタックしている人が多いという話です。高確率の要素を持ち合わせているわけではなかったということ。

 

しかし中身の工夫・改善を怠っていいというわけではありません。営業スキルを磨かずに外的要因のせいばかりにはできません。ただ営業スキルを自分なりに磨いているのに「不調」のときには、今まで通り淡々と自分を信じて継続することが青木さん言うカムバックのターンをとらえられる秘訣に思います。

 

青木さんは続けてこう言います。

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日ごろからバイオリズムがあることを観念して、いいときも悪いときも泰然と構えておくことが大切です。日々を淡々と過ごせばいいのです。

 

大切なのは「結果はコントロールできない」と知ること。

 

コントロールできるのは、自分の行動や考え方であるプロセスや家庭の部分だけです。結果はコントロールできませんが準備はできる。準備にフォーカスすれば、ふさわしい結果はついてくるもの。そして、いい結果すらもただの「結果」として淡々と受け止める。

 

今日は調子が悪いから水をまかない、今日は調子がいいからじゃんじゃん水をまく。そんなことをしていたら作物はできません。豊作のときは感謝し、不作のときは気にしない。結果にこだわりすぎて、悩んだりイライライしたりするよりも、いますべきことに集中したほうが生産的です。

 

(同書より抜粋)

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青木さんは天気や作物など自然現象に描写してくれるため、とても理解がしやすく腑に落ちます。

 

継続さえすれば、結果はあとから付いてきたのに、それを待てずに止(辞)めてしまうのは、本当にもったいないことです。その対象が "好き" であるならなおさらです。

 

"好き" で、自分にフィットする "何か" ならば、結果や評価は置き、まずは自分を信じることから始めるべきです。

 

"今まで努力してきたのが水の泡" 

 

そういって止(辞)めてばかりいては、農家の人はやっていられません。今まで何度と雨続きや日照り続きで苦労しています。スポーツ選手もしかりでケガで悩まされる人は後を絶ちません。

 

あえて「結果や評価を気にしない」

 

その秘訣は、青木さんも言われましたが、「好調」のときは過度に喜ばず、淡々と受け止めることです。なぜなら「不調」を外的要因とするならば、「好調」もまた外的要因だからです。

 

「結果はコントロールできない」

 

それを心底理解し、"好き" なことを大切にしてもらいたいと思います。そして自分磨きと言われる勉強やスキルの体得に勤しむことが、「不調」を減らし「好調」を捉える頻度を増やすとともに、好調時の伸びしろを高くしてくれるものと考えます。

 

あなたはいかがお感じになりますか?

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。