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「不可能」の対語

あなたは大村智さんという方をご存じでしょうか? 2015年に文化勲章ノーベル生理学・医学賞を受賞された現代の偉人とも呼べる方です。大村さんの研究実績を簡単に触れます。

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微生物の生産する有用な天然有機化合物の発見を目的に、独創的な研究を推進、500種余の化合物を発見されました。そのうち26種が医薬、動物薬、農薬、および生化学研究用試薬として広く使われ、感染症の治療・撲滅、生命現象の解明などに貢献。特に抗寄生虫薬イベルメクチンは熱帯病のオンコセルカ症およびリンパ系フィラリア症の他、糞線虫症、疥癬の予防・治療薬として年間3億人余に使われています。

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そんな大村さんの著書に「人をつくる言葉(2016年5月発売)」があります。この本は1ページごとに大村さんが自分の形成に役立ったとされる「言葉」を紹介し、簡単な解説も添えられます。どれも心に突き刺さる、人生の指針となる箴言です。

 

その中に次の言葉があります。

「不可能の対語は可能ではなく挑戦です」

 

不可能のは対語は誰もが「可能」と思いますよね⁉ しかしノーベル賞受賞者は違います。こういった点が"さすが!"と、レベルの違いを感じさせられます。

 

しかしこの言葉は大村さんが作ったわけではありません。この本に集められた数々の「言葉」は、大村さんの研究人生の中であらゆる書物から書き留めたもので、よって大村さん自身も数々の書籍から行動規範となるべく言葉を探されていたということです。大村さんはその姿勢を同書で「複中有書」という安岡正篤さんの言葉で表現されています。

さて「挑戦」についてです。

 

大村さんはこう解説されています。

「物事をやり始めたら、たとえ失敗を繰り返しても諦めずに挑み続けることです。それが自分のやりたいことならなおさらです。成功した人というのは、人の二倍も三倍も失敗しているものです」

 

大村さん自身も、数々の失敗を繰り返されたそうで、そのたびにこの言葉を励みに頑張られたことが推測できます。

 

ところであなたは上温湯隆(かみおんゆ・たかし)さんという方をご存じでしょうか?高校を中退し、17歳で日本を飛び出しアジアや中近東、ヨーロッパなど世界中を放浪した旅人です。その途中で立ち寄ったアフリカで、彼はサハラ砂漠に魅了されます。そのサハラ砂漠の踏破中になんと渇死を遂げてしまいます。そのとき僅か22歳。なんと短く強烈な生涯だったでしょう。

 

そんな上温湯さんの言葉に次があります。

「冒険とは、可能性への信仰である」

 

私は大村さんの言葉を聞いたとき、上温湯さんのこの言葉をふと思い出しました。まさにこの両者の言葉は私にとって同じ意味合いに受け取れます。あなたはいかがでしょうか?

未来は不確定でわかりません。その方法が適切なのか、本当に成果に結びつくのか、頑張れば頑張るほど不安に駆られます。そんなときは結果に焦るのではなく、また結果の有無ではなく、挑戦の可否、信仰の有無に目を転じられてみてはいかがでしょうか。そうすれば、心に平安が取り戻せる気がします。

 

心に平安が取り戻せれば、エジソン(発明家)のように、いろいろな方法を試すことそのものに楽しさや喜びがシフトされるかもしれません。やはり道の途上は途上で、いかに楽しく取り組めるかが勝負だと思います。

 

数々の偉人はさまざまな失敗を繰り返した末に「偉業」を成し遂げています。私たちが学ぶべき点は、なぜ失敗を繰り返せたのか?ということに尽きます。お二人の言葉はそのことの重要な参考になるのではないでしょうか。

 

「不可能の対語は可能ではなく挑戦です」

 

「冒険とは、可能性への信仰である」

 

挑戦も冒険も、人生における「ロマン」「ロマン」は結果を超越します。

「ロマンなくして人生なし」

 

あなたはいかがお感じになりますか?

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。