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継続より「一日」

"何事も継続しよう"とか"何事も継続しなければ"と思うと、それをすることが重たくなります。また何かの都合や感情で、それができなかったときの落胆も大きくなります。これを俗に「完璧主義」といいます。この「完璧主義」を目指すこと自体は、最後までやり抜くことにつながるという意味では"良し"とされますが、それもケースによります。物は使いようで、完璧主義も使いようということでしょう。

 

さて、「人を動かす」の著書で有名なデール・カーネギーという方がいます。1888年に生まれ、1955年にお亡くなりになったアメリカの作家・講師です。この「人を動かす」はビジネス啓発書(実用書)としては、不朽の名著と言われ、座右の書としている人も多いと見聞きします。

 

このデール・カーネギーの著書に「道は開ける」もあります。こちらも有名なため、あなたもご存じかもしれません。この「道は開ける」に"一日の大切さ"を謳う項があります。

 

「過去と未来を鉄の扉で閉ざせ。今日一日の枠の中で生きよう」

 

私はこの"鉄の扉"というワードがとても好きです。集中やフローを思わせる"今"との一体化が彷彿とされます。

 

また"今日一日の枠の中"という表現も素晴らしいです。この"枠の中"がポイントで、"明日(未来)はどうなるかわからない"という感情や、"今日の喜怒哀楽は今日で終わり"という「日に新た」の精神がうかがえます。

 

まず"明日はどうなるかわからない"という感情は、私のような営業職は特に重要だと思います。なぜならお客様の気持ちは移ろいやすく、明日に気が変わらないとは限らないからです。もちろん、無理強いや強引な手段でハンコを押させるという話ではなく、お客様にその気があるなら、その気を前向きに固定させるという意味で重要ということです。その場でハンコを押させないから、温度は下がり、ハンコの向こう側の世界を閉ざしてしまうのです。

 

もう少し深堀します。

 

ハンコの向こう側の世界というのは、私のような保険会社に勤務する者のたとえですが、このまま保険の話で進めます。死亡保険の必要性をある程度お持ちのお客様がいたとします。そのお客様に自社の保険を説明し、その場でハンコを押してもらったとします。確率は少ないですが、その1週間後や1か月後に本当にそのお客様が亡くなったら・・・、という話です。ぐずぐずしてお客様の温度が下がったら、遺族がもらえた保険金をもらえなくした、ということになります。

 

上述はあくまで保険の話ですが、すべてに通ずる話だと思います。今日に自転車が壊れたら、できたら今日に直すのです。今回のように緊急事態宣言が発令されて、その自転車屋さんが当分に臨時休業をするかもしれません。

 

その時その時の状況や確率も関係しますが、常に"明日は何があるかわからない"という精神は、人生に後悔を少なくする最良の考え方に思います。

 

次に「日に新た」の精神について。

 

一言で言えば"過去を蒸し返すな"ということです。もう昨日は昨日で終わった話です。良きことも悪しきことも・・です。その切り替えが「今日」を大切にし、未来を拡充させる秘訣です。今日を大切にすることは、大切にした分だけ未来は揺れ動きます。未来の不確定要素を少しでも明るくできる現場が「今日(今)」。

 

過去を蒸し返したり、過去に浸ることは、実は未来を失うことにつながります。浸る分だけ時間が費やされます。浸る分だけ集中が阻害されます。唯一の人生である"今"と向きうことが一番過去も未来も明るく(充実化)させるのに、その"今"に向き合わさせない感情は邪魔者でしかありません。過去や未来を"今"に引っ張ってくることは、実は過去や未来の価値を減じさせることになるということです。

 

「過去と未来を鉄の扉で閉ざせ。今日一日の枠の中で生きよう」

 

ではどうしたらそのような生き方できるのか?

 

それは「計画」「計画の修正」にあると思います。今日一日の計画を見える化し、着々とそれを実行すれば、過去と未来を鉄の扉で閉ざし、今日の枠の中で生きられることになります。

 

また今回のように緊急事態宣言が発令されるなど、外部環境はお客様の気持ちと同様、時々刻々と移ろいます。ですので、一日単位どころか、その都度計画を修正し、計画の最適化を図ることが、これまた気持ちを前向き化させ、実行のしやすさにつながります。

 

極めつけは、今日という「一日」が継続の可否を決めるという考えです。継続のイメージが先にあるのではなく、「一日」がイメージを決めるのです。

 

感情やイメージというのは、行動を起こした先に現われるもので、イメトレが先行することなど、ほぼありません。常に感情より行動が優先されます。

 

どういうことかと言うと、感情のままに現実を生きたいのであれば、それはそれで何も申し上げることはありません。しかし何かしらの計画があり、計画の先を見たいとお思いなら、感情より「計画の実行」が先に来ないといけません。そして感情は実行により勝手に変容しアップグレードされます。

 

この季節、私の卑近な例です。当ブログでは何度と申し上げていることですが、私は毎日朝・晩と水シャワーを浴びます。もう5年以上続けている習慣ですが、だからといってまったくの(消極的な)感情がないわけではありません。やはり寒いですしイヤだな・・と思う感情はもたげます。しかし自分で(健康のためと)決めたこと、感情に関係なく実行から入ります。するとどうでしょう? やはり"やってよかった"と1分後に思うことになります。気持ちも身体も気持ちよくなるからです。(決してあなたに水シャワーを勧めるわけではありません)

 

計画の実行というのは、多かれ少なかれ、面倒くささや消極的な気持ちはもたげるものです。しかし私の水シャワーのように、感情をねじ伏せるがごとく実行に移すには、実は「昨日の足跡」があるというのも大きな要因です。昨日の足跡が今日(の実行)への抵抗感を極力減じさせます。

 

どういうことかと言うと、"昨日できたのだから今日もできるはず"と自然に思えるということです。自然と思えればすぐに感情をねじ伏せます。しかしこれが1か月前であればどうでしょう? この1か月間で状況がかなり違っているかもしれません。水シャワーで言えば、秋口はよかったけれど、今の冬季は心臓が止まるのではないか・・など勝手にあれこれ考えてしまいます。そうなったらもう終わりです。ほぼやらない方に気持ちが傾きます。

 

ですので今日(今)を充実させるということは、今日の計画に基づいた足跡をしっかり付けるということになり、その足跡が明日の実行のハードルを下げてくれます。それほど「今日」は未来を揺り動かす要因となります。そのためには逆説ですが「今日」に過去も未来も持ち込まず、ただただ作成(修正)した計画を粛々と実行することが大切となります。

 

「過去と未来を鉄の扉で閉ざせ。今日一日の枠の中で生きよう」

 

もう一つ、本記事のテーマに通ずる名言を紹介します。

 

「今日という一日は、明日という日、二日分の値打ちを持っている」

by ベンジャミン・フランクリン(1706年-1790年:アメリカ・マサチューセッツ州出身の政治家・物理学者・発明家)

 

継続より「一日」

 

あなたはいかがお感じになりますか?

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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