一歩踏み出せる「考え方」
・好きな人をデートに誘うとき、告白するとき、プロポーズするとき
・人前が苦手だけど、人前でスピーチをしなければならないとき
・扱いにくい部下を注意・指導しなければならないとき
・数人の上司、上役が参加する飲み会に参加しなければならないとき
・パソコンが苦手なのに、システム部に配属されたとき
・受験日前夜、受験日当日
・初めて投資(不動産・株等)するとき、
とにかく挙げれば切りのないくらい、人によって拒否反応が出る場面、ドキドキハラハラする場面、不安で夜も眠れない場面、怖くて萎縮してしまう場面・・・
いろいろあると思います。
そういったとき、心の処し方として、どのように考えれば気持ちが楽になるでしょうか?逆に前向きになれるでしょうか?
ビジネスプロデューサーの金川顕教さんは著書『マンガ 頭のいいバカになれ!』で以下のように仰っています。
「大学入試に失敗したとき、祖父が私に言いました。
"合格できなくて、お前は大学受験に失敗したと思ってるかもしれない。しかし、受験勉強をして、以前より成績も上がったし、点も取れるようになった。だから、失敗なんかじゃない。成長なんだ"
祖父のこの言葉を聞く前、確かに私は受験で合格を勝ち得た人が「成功者」で自分は「失敗者」だと思い込んでいました。しかし祖父が言うように、不合格ではありましたが頑張ってきた甲斐あって、偏差値は上がりました。成功することはできなかったけれど、成長することはできたのです。
祖父の話を聞いてからすでに10数年の年月が流れました。今、私は「成功の反対は何もしないこと」だとつくづく思います。何もしなければ成功はおろか、何の結果も生まれません。そうではなく、ダメでもいいから、とりあえずやってみる。たとえ失敗したとしても、そこから学ぶ何かがあるのです」
いかがでしょうか?
気乗りしないときや、ここ一番のときに一歩踏み出せる「考え方」が、文中に示唆されています。
そうです。結果を勝ち取るためではなく、成長のために事(こと)と一体となるのです。一体とならせていただくのです。
結果より、もはや事(こと)と楽しむというといった一体感のほうが完全に上回っている状態。結果を得たとしても事(こと)と楽しんだという一体感を得られなければ、むしろ敗北です。そして事(こと)と楽しんだという一体感こそ、その人の成長です。
アスリートやスポーツ選手が試合(本番)前に、"ベストを尽くすだけです" とよくコメントされますが、それも同様で、試合や競技と楽しむ一体感こそ、自身のパフォーマンスを最大限引き出すカギで、最大限引き出せれば、それこそがその人の成長です。
同じように最大限引き出す選手が何人かいたとしたら?
それが試合・競技というもので、結果は発揮された実力で序列されます。
ですから結果は二の次。競技中に結果の出る幕はないのです。
冒頭のシチュエーションに戻らせていただくと、結果的に告白はうまくいかず、スピーチも好評は得られないかもしれない。しかしそれは現状においての「最大の結果」なのだから、むしろ喜んでいいのです。喜ばないといけないのです。
そういった「喜び」の先に、実力向上があり、成功があるからです。
肩ひじ張らず、リラックスして、ぜひその場を楽しんでください。
それがあたなの「成長」につながります。
成功より「成長」の方が尊いという価値観をぜったいに忘れないでください。
そうすればきっと、いつかきっと、あなたの後ろに成功がもたらされます。