不安解消努力をナメてはいけない
あなたは金欠病がIQを下げるという話を聞いたことがありますか?
俗に言う「お金持ち本」などにはよく書かれている話ですが、どこかの大学(か機関)で、「車の修理代の多寡が、心理的にどういう影響を及ぼすか」についての実験がなされ、「思ったより修理代が高いと思った人たち」のIQが下がったという結果です。
この話しは聞けば当たり前と言われる結果ですが、どういうわけか「お金の問題」として扱われることに違和感を覚えます。世の中で集中阻害要因は「お金」だけではないはず。たとえば人間関係のストレスや見た目のコンプレックス、何かの成否のプレッシャーなど上げたらきりがないでしょう。そうです、集中阻害要因こそIQを下げる原因なわけで、それらを解消しさえすれば、その人の集中力は通常以上に担保されます。
大事なのはIQではなく、持続的な集中力です。集中力こそその人の能力を向上させ、さまざまなアクションにつながり、成果を決めます。ではその集中力はどうしたら担保されるのか?
それが集中阻害要因を排除することです。それができて初めてカフェインがどうとか、MCTオイルがどうとかという話になるわけで、まずは阻害要因を排除しなくては何も始まりません。そのためには不安や心配が頭をよぎらないことが大切で、それが表題の「不安解消努力をナメてはいけない」です。
一例をあげます。
最近頭頂部の薄毛が気になった男性がいたとします。その人はなるべく頭頂部を見られないように顔の角度に気を配り、下を向かないように注意します。
さてこの男性のIQはどうなるでしょう? もちろんダダ下がりです。IQというのは自分のもてる最大限のIQを叩き出すことをいい、それには集中力とそれを生むエネルギーが必要です。それが頭頂部を見られないことにいちいち吸い取られては、午前中だけで疲れてしまいます。
このようにエネルギーの無駄遣いは、金欠病だけでなく、その人が気になるすべての対象がそれになります。だから不安解消努力は最優先にもってこなければならず、それが実りある人生の出発点と考えます。
もちろんさまざまなコンプレックスを根治できるお薬や対処法は、正直存在しないと思います。ならばいっそうのこと「きっぱり諦める」か、「少しずつ良くなる方向へ努力する」かのどちらかしかありません。つまり方向性の確立です。さきの薄毛の男性は、諦めてしまえば、それはそれでラクになります。100%ラクになるわけではありませんが、中途半端に抗ったり強がったりするよりはラクになります。
自分の注意力やエネルギーが吸い取られる対象に、きちんと解消策という「メス」を入れる、それがさまざまな人間関係を積極的に生きる秘訣です。あきらめることも解消策の一つですが、どうしても諦められないなら、俄然上を向いて解消策に努力するしかありません。その努力はきっと希望を生み、生きる醍醐味に発展します。さまざまな困難に立ち向かう糧となるでしょう。
不安解消努力をナメてはいけない
老化現象は誰にも止められず、だからこそ、ふつうや自然を保つことは努力を要します。まさに下りエスカレーターに乗っているよう。下ってもなんとか足腰を鍛え抗っていれば、登れることもあり、登り続けることもあります。
自分に明確な決断を!
自分の集中力を大切に!
集中阻害要因への始末をしっかりと!
「いまを生きる」とは、「いま」に対して集中阻害要因を取り除き、全力で一体となる姿勢のことです。
あなたはいかがお感じになりますか?
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。