心の戦士!~心が前向きになる言葉~

どんなときでも心を晴れやかに!→ 心の戦士いざ参上!

小さく諦めて大きく諦めない

タイトルの言葉は松本雅典さんが著書『試験勉強の「壁」を超える50の言葉』の中で言われていたことで、50の言葉の1つです。

 

松本さんのプロフィールは以前の記事「現実は"富士山"のよう」でもお載せしましたが、再度お伝えします。

 

「松本さんは司法書士試験講師で、たった5ヵ月の勉強で平成22年度司法書士試験に合格した実績をもたれます。同書のプロフィールには"5ヵ月の学習期間での合格は、現在確認されている中で最短"とあります。また司法書士試験に合格した同年に、宅建試験・行政書士試験も受験し、ともに一発合格を果たされたとのこと」

 

難関資格試験のプロフェッショナル講師と言っても過言ではないのではないでしょうか。松本さんは司法書士試験に限らず、試験に完璧主義は"害"になると言われます。完璧主義を平易な助言で言い表せば「最後まであきらめるな!」です。

 

どういうことかと言うと、「最後まであきらめるな!」という言葉は、ある特定の問題(目の前の問題)がわからなくてもあきらめるな!という意味に勘違いさせるところからきます。

 

しかしあなたもご存じだと思いますが、目の前の解けない問題は、逆にどんどん飛ばさなければいけません。なぜなら試験時間は限られているからです。限られた時間の中で、解ける問題の最大化を狙うことが大事なのに、一つの問題に縛られていては、受かる試験も落ちてしまいます。

 

この "限られた時間で、解ける問題の最大化を狙う姿勢" を松本さんはこう言い表します。

「小さな諦めをいくついくつも積み重ね、大きく諦めない」

 

私はこのくだりを読み、試験に限った話ではないと思いました。適職探しも、結婚も、再婚も、生きがい探しも何もかも、目の前の一つの諦めを、ネガティブにもつのか、ポジティブにもつのかを分かつ「人生戦略」の話しに重ねてみました。

 

ポイントは「大きく諦めない」というところにあります。

 

どんどん小さな諦めをもつことは、大きく諦めないうえで、逆に必須と思うくらいのポジティブシンキングは、一見、私たちの日常において盲点になっています。

 

ふつうは、小さな諦めを持てば持つほど、"自分は何をやってもダメだ" と気落ちする要因となりますが、視野を広げれば "必ず自分に適合する何かは存在する" と数を打つ情熱に転化させられます。そうなれば、その「適合」は時間の問題になるかもしれません。「適合」とは試験で言えば解ける問題のことです。

 

「大きく諦めない」とは、やはり数日前に申した「抽象度を上げ(て考え)る」ところから始まります。試験で言えば目の前の問題に埋没することを "抽象度が低い"、すべての問題を把握することを "抽象度が高い" と言い換えられます。

 

目の前の失敗やミスを、自分と同じように同じ時間に起こした人は、世界各国にいくらでもいます。そんな人たちがいることに想いを馳せれば、その人たちとの失敗仲間の意識も芽生え、その仲間のためにも前を向こうと思えるのではないでしょうか。

 

つまりは問題を解けないことも、失敗することも、何かに適合しないことも、"自分だけ"と思うところに焦燥感が生まれ、視野を狭めてしまう原因がつくられます。そうではなく、自分と同様に他の人も同じ状態(もしくは自分以下の状態)にあると思うことで、前を向く意味が芽生え、視野を拡張していけるのだと思います。

 

仮に試験中に周りの人がすらすら問題を解け、自分だけが取り残されているような気が起こっても、それが事実だったとしても、時系列をずらせば、自分と同じように"おいてきぼり"を食らった人は必ずいます。その人たちのために頑張ればいいのです。視野の拡張は空間だけに限らず、時系列(過去・未来)も含みます。

 

 

「小さく諦めて大きく諦めない」

 

目の前の問題(課題)を軽視することを意味はしません。

虫の目(目下・短期)鳥の目(俯瞰・長期)両目を持つことの大事さを意味します。

 

あなたはいかがお感じになりますか?

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。