65歳で司法試験に合格
先日に私は次の記事を読みました。
細かいことはさほど書かれていませんが、事実だけでも勇気がもらえます。それが「65歳で司法試験に合格」です。
その方は吉村さんと言われ、現在71歳、弁護士歴6年です。簡単な略歴は、昭和49年に九州大学法学部を卒業後、公務員に就職。以降、退職まで公務員を務められ、退職後に司法試験の勉強を始められ、65歳で合格されました。(記事ではいつからいつまで、何年間の勉強をされたなどの詳細は書かれていません)
吉村さんは、司法試験について、学生時代に受けたことがあるものの、箸にも棒にもかからず、それ以降は六法全書を開くことはなかったとのこと。それがなぜ退職後から勉強を始められたのか、とても気になりますが、それも記事には書かれていませんでした。
本記事で申し上げたいことは2点です。
1.関心事への強い思いを大事にすること
2.1.があれば、時期は何歳からでもかまわないこと
1.については、吉村さんは次のように言われます。
『何でもいいから「これを理解したい」という"強い思い”をきっかけに勉強を始めれば続くんです。逆に、興味がないことは続かないし、頭にも入ってきません』
そして勉強は体系的にするものではないと言われます。体系的と言われるとピンとこないかもしれませんが、例えば1ページ目から順序だてて覚えないといけない、など、ある種の型どおりの勉強に捉われてはいけない、ということだと思います。
ではどんな勉強法がお勧めか?
吉村さんは、野口悠紀雄さんのベストセラー「超勉強法」に習い、飛び込みや作業興奮を勧められます。とにかくページをめくり、気になるところから着手し、徐々に興奮を覚えさせる形です。
読書でいえば、気になるところからページをめくり、とにかく読書と一体化するということです。読む順番や全ページ読まないといけないなどの型は二の次です。
勉強法はさておき、今現在の自分を大切にするということは、今現在の「自分の好きなこと、興味のあること、関心が高いこと」に躊躇をしないということ、素直になるということです。
ほぼ100%近くの方は、65歳で司法試験を受験しようとは思いません。受験したくても諦めると思います。しかし例えば私は現在40歳です。20歳以上も若い私が、何かへの挑戦を諦めてよいのでしょうか? 諦める必要はないと吉村さんが教えてくれています。
本記事で申し上げたいこと。
1.関心事への強い思いを大事にすること
2.1.があれば、時期は何歳からでもかまわないこと
そういえば、かの有名な投資家・ウォーレン・バフェットについて、現在も右腕として健在のチャーリー・マンガーがこんなことを仰っています。
「バフェットは地上で最高の学習マシンだ。彼の投資技術は65歳になってから格段に向上した。若いころからずっと見てきたが、もしも、ある程度のところで学ぶのをやめていたなら、これほどの業績を達成していなかっただろう。」(デビッド・クラーク著「マンガーの投資術」より抜粋)
マンガー自身も90歳を超えたいまのほうが50歳のときよりも投資家としてずっと進歩したと言われます。マンガーはバークシャー・ハザウェイの副会長をバフェットとともに何十年も歩まれた右腕中の右腕で、「二本足が生えた本」と言われるほど、自他ともに認める超読書家・勉強家です。
65歳や90歳ともなれば、若い時のように体力や基礎代謝など、自然に衰えるところはあります。しかし「学習」に関しては、体力にものを言わせなくて済む分野であり、逆にある種の神経細胞はどんどん発達することが専門家から指摘されてもいます。
時間がたてばたつほど、年齢を重ねれば重ねるほど、どこを見て「今日」を生きるかが顕著に表れてきます。見た目にも精神的にも・・です。
「2人の囚人が鉄格子から外を眺めた。1人は泥を見た。1人は星を見た」
長い目で見れば、チャンスや運は誰にでも同等に訪れます。その際に虹を見るか、泥を見るかで、アクションのほどが確実に変わり、さらにその現実が複利で運用されるとなれば、幸福や成功に格差が訪れるのも仕方がないというところです。
「65歳で司法試験に合格」
あなたはいかがお感じになりますか?
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
引用・参考記事