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「何もしないこと」

前回の記事「65歳で司法試験に合格」はいかがでしたでしょうか? 私たちはいつでも身体を柔軟に、脳を活性化する必要があり、それはどこでもできることです。実家でも旅先でも、自宅周辺でもです。意識・心がけひとつで今日が変わり、明日を変えられ、「65歳で司法試験に合格」は、そんな勇気がもらえる事実だったように思います。

 

その(前回)の記事で私はウォーレン・バフェットの右腕、チャーリー・マンガーにも触れました。バフェットが学習マシンであると言っていること、そしてマンガー自身も50歳のときより、90歳を超えた現在の方が、投資において上達していると言われていることにです。

 

本日はそんなマンガーの投資術をひとつ紹介します。バフェットと重なるところではありますが、投資に置かなくてもとても役立つ内容のため、自己啓発にも参考になると思います。

 

「待つことは、投資家にとって大きな助けになる。多くの人は待つことができない」

 

「勝ち目があるときにだけ行動すること。あなたは勝算を理解し、自分に勝算があるときにだけ賭けるという規律を守らなければならない。」

 

「時には、すばらしい経営者が経営するすばらしい会社に投資する機会に恵まれる。もちろん、それは至福の日である。」

 

「忍耐強く、その日が来るのを待たなければならない。待つことにはお金はかからないのだから。でも、一日中何もせずに座っていることは人間の本質に反する。いろいろとすることがあるほうがずっと楽だ。何もせずに五年も待ち続けることを想像してみてほしい。自分が無力で、何の役にも立たない存在に思えてくるはずだ。だからこそ、人は愚かなことをしてしまうのである。」

 

いずれもデビッド・クラーク著「マンガーの投資術」からの抜粋です。一言で言えば、「何もしないことを覚えろ」ということです。周りが仕事をしていれば、自分も仕事をしないといけない感覚を覚え、食事もしかりです。

 

この世の中に"絶対"というものさしはなく、無職でもホームレスでも生きる権利は平等です。生きる権利は「生き方の自由」を意味し、あくせく働くことが尊いわけではありません。女性を例に出せば、バリバリのキャリアウーマンもよし、専業主婦もよし、パート勤めもよしです。

 

現在で言えば在宅ワークもよし、会社勤務もよし、インターネットビジネスもよし、肉体労働もよしです。

 

バフェットもマンガーも、自分たちが投資に値する銘柄が目の前に現われなければ、5年も待ち続ける忍耐心を重んじます。5年待っても現れなければ10年を待つことでしょう。それくらい、見逃し三振はゆくゆくの損失を回避するという意味で、投資活動と同等の扱いをします。

 

具体的には、参入障壁が高く、低価格競争に巻き込まれずに済む銘柄を選定するのに、膨大な時間を費やします。ようやく見つけたかと思えば、株価が適正水準かそれ以下になるまでじっと待ちます。晴れて適正水準以下になれば、一気呵成にそれまでに蓄えた現金を投資します。その間1~2週間と言われます。

 

バリュー投資とグロース投資を混ぜ合わせたスタイルで、いっさいの妥協を許さない規律は、守れる人を容赦なく厳選します。規律を守れるから損失を回避できるわけで、そこには「人との比較」は微塵もありません。自分を信じるのみの勇気だけです。

 

彼らの投資活動はファンダメンタル分析と忍耐、ここぞのときの勇気に支えられるため、忙しく仕事をしたり、トレードをするスタイルとは180度異なります。それを言い表したのが次です。

 

「私の経験から言えることだが、いつも考え続け、本を読み続けていれば、働く必要はない」

 

すごい言葉です。働き方の多様化を教えてくれる極みです。

 

本記事で申し上げたいことは、冒頭で申し上げた「何もしないことを覚えろ」です。例えばマインドフルネス、例えば自己分析、例えば改善策の思案、例えばプチ断食です。

 

1日3度の食事に間食が加われば、胃腸の休むときがありません。「貧乏暇なし」という言葉がありますが、時間給のアルバイトで忙しければ、時間給を超越する不労所得への育成がままなりません。雑多な人付き合いに忙しければ、本当の人脈を培えません。

 

何もしないことは、ときに何かをすることよりはるかに重要です。それは自分を見つめるという意味においても、質の追求という意味においてもです。成果は量×質で表わされ、量に限りがある以上、質を追求するしかなく、質の追求には分析や思案がどうしても必要です。

 

本当に遠くまでいける人はどんな人なのか? 幸福のを向上できる人はどんな人なのか? 人生100年時代のいまだからこそ、落ち着いて考える必要があります。それこそ1年でまだなら5年のスパンです。上記のマンガーの言葉がそのヒントです。

 

「何もしないこと」

 

あなたはいかがお感じになりますか?

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

引用・参考文献

デビッド・クラーク著「マンガーの投資術」