部屋数の多いマンションを見よう!
私は疲れたとき、または落ち込んだときなどによくマンションを見ます。なぜでしょう?それは「自分だけでない、さまざまな暮らしがこの世には存在する」ということが確認できるからです。自分を俯瞰できるというか、さまざまな暮らしや状態にアクセスできることが大事なのです。人はとかく自分の世界に埋没し、それが有頂天ならまだしも落ち込んだときは、自分の環境だけで判断しがち。しかしそんなわけはありません。上司に褒められても、他の会社であればどうかはわかりません。逆に上司に注意されても、他の会社であれば褒めてもらえるかもしれません。そういう多角的・多面的な視点が大事です。
タワマンのようなマンションでもいいですし、50戸以上の大型マンションでもいいでしょう、なるべく部屋数の多いマンションが好ましいです。タワマンだってみんな豊かな暮らしをしているわけではありません。団地だってみんな同水準の所得ではないでしょう。となりの億万長者ではありませんが、意外にお金持ちは質素にくらしているものです。
また年齢・性別も分散します。例えばあるマンションを見て専業主婦を想像してもいいですし、子育て奮闘中のパートタイマーを想像してもいいです。今日がたまたま休日で家でまったり映画を観ている40代男性もいいですし、在宅ワークの50代男性でもいいでしょう。
また怒っている人、リラックスしている人、何かに集中している人などモードも分散してみましょう。本当にさまざまな方が「いま・この瞬間」を生きています。それがわかるだけでいいのです。人によっては「それがどうした?」と思われるかもしれませんが、メタ認知で自分を埋没する狭い範囲から解き放ってあげることが大事です。そうすれば自分が落ち込んでいても、なぜか心はラクになりますし、小躍りしているときは調子の乗る自分を律せます。
まずは外部環境から自分のメタ認知を図りましょう。それが「マンションを見る」です。接点はないものの同じ時代に同じ場所で生活しています。接点がないところがポイントで、接点がすべてと思うから狭い自分の世界でモノを見てしまうのです。接点がない人のほうが圧倒的多数で、その人らが経済や生活をつくり、そこに私たちは乗っかります。
だからといって接点がある環境は軽視しません。「袖触れ合うも多生の縁」で本当は奇跡かもしれないからです。だから接点のない人たちからメタい認知をいただき、メタ認知の中で接点のある環境を語ればいいのです。そうすれば自分の気分はおのずとニュートラルに調整され、興奮することも感情的になることも避けられるかと思います。
また話は少しずれますが、電車の乗車中や飲食店などで、まわりが見えなくなっている人をときどき見かけます。店員に横柄だったり周りへの気遣いがまったくない人です。これらもやはりメタ認知ができていなく、正直カッコ悪い姿です。仲のいい人といて盛り上がっていたとしても、まわりへの配慮を忘れずに言動が調整される人は人間ができています。この人間ができていることの有無が、見えない信頼や好き嫌いにつながるだけでなく、自分の気分をなるだけ良好に保つ秘訣になっているのだと思います。
まずは定期的に自分を客観視するクセをつけましょう。そのための身近な最良策が「部屋数の多いマンションを見る」です。あなたはいかがお感じになりますか?
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。