不動産投資は"クローズド"市場

株式などの金融市場はオープン市場（オープンマーケット）です。もしこれをクローズドしてしまえば、一部の情報通が多大な儲けを獲得できることになり、それは公平性を欠くということで法律で禁止されています。それが「インサイダー取引」。

しかし不動産投資の市場に「インサイダー取引」はありません。そういった観点では昔ながらの古臭いイメージが漂います。しかし現実は現実。人を介して良質な情報が行き来し、それでも買い手が付かなかった場合にようやくインターネット空間（オープン市場）に上がってくる形です。

先に"人を介して"と言いました。しかし私は現在2戸のワンルームを所有していますが、特別なルートで購入したわけではありません。ただ信頼のおけそうな会社に電話して、営業担当者に紹介してもらっただけです。しかし営業担当者も「人」です。不動産投資の書籍にはときどき「営業担当者と仲良くすることで、優先的にいい情報を流してもらえる」と書かれていますが、実際にその通りだと思います。なぜなら限られた物件です、まず購入の決断が早そうなお客に流そうとするのが自然です。

ではどうしたら自分に届けてもらえるか？

それは自分が欲しい物件条件を営業担当者にあらかじめ伝えておくことです。そうすればその条件に合致した物件が出てこれば、その人にいち早く流してくれるでしょう。なぜなら即決してくれる可能性が高いからです。

ここまでは比較的当たり前のことです。しかし上述の取り組みでは実際は足りないというのが本記事の主旨。営業担当者もピンキリで、あらかじめ伝えた情報など忘却の彼方、すっかり忘れていることなどザラだからです。

よって何度もメール（チャット）をしたり、電話をしたりと、担当者の記憶を新しく更新させる必要が出てきます。属性が低い人ほど、この取り組みを強めなければなりません。

金融市場が開かれている市場なら、不動産市場は閉ざされたクローズド市場です。そして属性の高いサラリーマンや医師、公務員などが厚遇される市場だからこそ、それ以外の属性人は行動量（人間関係構築）が求められます。つまりは属性の高い職業人に届けられる前に、自分に届けてもらう工夫やパイプが必要ということです。

工夫やパイプの一つにの「インナーサークル」に加入する、という選択があります。インナーサークルは主催者（運営者）がどこかの販売会社とつながっていて、その販売会社からいち早く情報を流してもらえ、サークル内で情報を巡らします。私は特定のサークル（コミュニティ）には属していませんが、いくらかの会費を代償に、優位ある物件情報が得られるのなら、加入する意味は大いにあると考えます。その販売会社からすれば、その特定のサークル内で買い手がつかなかければ営業担当者に、それでもつかなければネットに・・という順番になるでしょう。

すべての販売会社がインナーサークルとつながっているわけではありませんので、私は営業担当者と良好な関係を築くことに加え、先に挙げた適度に具体的な購入姿勢をPRされることをお勧めします。

いずれにしてもクリック一つで売り買いができる金融市場（オープン市場）とは違い、人を介するクローズド市場ゆえ、いかに人を介して自分が望む物件情報を入手できるか、その工夫・行動力が成否を分かちます。裏を返せば「何もしなければ属性の高いお客に情報が流れ、（物件の購入を）取られるだけ」ということです。

私みたいに特定のサークルやコミュニティに参加しないのであれば、会社や営業担当者への関係構築度が大事になってきます。また購入するかしないかのスピーディーな判断（返答）も関係構築度の重要な要素になってきます。

あなたはいかがお感じになりますか？

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。