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「自責の念」で大家

先日に私はこんな本を読みました。

 

Vシネ大家著『不動産投資で「お金持ち列車」に乗ってみた。』(2020年4月発売)

 

久しぶりにいい本を読んだ気がしました。やはりこの本も実話で(私は実話や体験談が好きです)どのようにして不動産投資で成功をおさめてきたのかがわかりやすく書かれていて、テクニックよりメンタルセットに重点を置かれます。

 

また私が好きな本の共通項に、著者が非エリートであることが言えます。エリートがエリート街道を走って成功した物語は内容はともかく、心の揺さぶりに欠けます(私が非エリートなので)。しかし非エリートがなんとか這い上がろうとあの手この手で挑戦を繰り出す様は、再現性はないかもしれませんが、チャレンジ精神は注入してもらえます。この本はそんな感じの本です。リスクを取らなければリターンがないと、都心ではなく地元の北海道エリアで、果敢に攻めた生き様が語られます。

 

さて、そんな本書は第1章から第9章までの構成ですが、第3章に師匠の一人である末岡由紀さんとの対談(前半)が掲載されています。末岡さんといえば、「お金持ち列車の乗り方」で有名な著者です。本書のタイトルもこの末岡氏の著書のタイトルを拝借した形です。ちなみに末岡さんの「お金持ち列車の乗り方」もとてもいい本で、本書と同様、自己啓発やメンタルセットに重点を置かれた内容です。

 

話しが脱線しました。本書の第3章の対談の一部を抜粋します。

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司会者

「管理会社との折衝で、何か心掛けていることはあるんですか?」

 

Vシネ大家

「あります。人のせいにしないということです。よくある話で、管理会社さんが何かとちったりしたら、「なんだよ」って怒る人がいますが、僕は絶対そういうことはしなかった。

 

セミナーでも言っていますが、自責の念がないとダメだと。なぜこうなったのかなって考える。最終責任は、やっぱり大家になると思っているので。理由の分析ができれば、感情的に怒ったりしないはずです。なので、細かく指示したり、1日に2回も3回も電話して確認してしまうことにはなるのですが。」

 

(同書より抜粋)

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いかがでしょうか。

 

やはり不動産業界は「人」や「人間関係」で成り立っている場所。いちいち細かいことで怒っていたら、投資規模を拡大していけないということでしょう。

 

もともと地主として幅を利かせているような人以外の、新規参入者や新参者は、出会う人や業者を大切にしないことには這い上がれない世界であることが伺えます。そして著者のVシネ大家さんは愚直にそれらを大切にし、実行してきた方です。ですので自責の念もそうですが、その他にも付き合う人の目利きや即答することの大切さなど、不動産投資への取り組みが、かなりの部分で巷にあふれる自己啓発の内容と同じになっているところは興味深い点です。

 

私は先の「自責の念」の件(くだり)を読み、以前に住んでいた賃貸マンションの管理会社の担当者を思い出しました。何を依頼してもすっぽかし、すっぽかされたことを連絡して初めて対応されるのです。エアコンの室外機の修理や、ドアの鍵の修理、電灯の交換から騒音トラブルまで・・。決して忙しいというわけではなく、ただ単純に忘れる人なのです。そこで私も住んで1年で次のように学習しました。

 

"担当者をどうこうするのではなく、自分がマメに連絡することで対応しよう"

 

そう切り替えて、担当者との関係は5年間を無事、良好に終えることができました。一度や二度は担当者を叱責したり、会社にクレームを入れることも考えましたが、私としては不穏な関係になるだけ次回が頼みづらくなると思い、自分が変わることにしました。しかしやはりその対応は今振り返っても良かったと思います。なぜなら人は完璧ではありませんし、持ちつ持たれつと思うからです。

 

先のVシネ大家さんも、管理会社のミスや失敗をいちいち咎めたり怒りを現(あらわ)にしていたら、今のVシネ大家さんはなかったかもしれません。「損して得とれ」という言葉がありますが、最終的な大いなる目的はなんなのかを見失わなければ、目の前のちょっとした"いざこざ"は、微差誤差に過ぎないと、おおらかに受け止められるのではないでしょうか。

 

最後にVシネ大家さんのプロフィールです。今ごろか?と言われそうですが、ご容赦ください。こちらも書籍から抜粋します。

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1978年、北海道生まれ。

高校卒業後、様々な業種の会社に勤務。交通事故、長期入院、無職も経験するが、大手量販店在職中に、メンターと知り合い、不動産投資の道に入る。

 

6年で部屋数100室を超えるサラリーマン投資家となり、退職。現在の年間家賃収入6000万円。古来皇室に伝わる「しらす」の精神を経営哲学とし、経験とノウハウを志のあるサラリーマン大家さんを目指す人たちに伝えようと本書を刊行。

 

Vシネ大家というペンネームは、文字通り、見た目が濃い顔立ちキャラから名付けられた。愛妻家で、3人の子供を持つ。

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ついでに師匠(メンター)の末岡由紀さんのプロフィールも載せます。

 

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パーフェクトパートナー株式会社代表取締役

 

1976年、北海道生まれ。札幌大学国語学部卒業後、収益不動産業界で8年間勤務。賃貸仲介、アパート・マンションの建築営業、アセットマネジメントなどを経験を経た後に独立。

 

2008年10月パーフェクトパートナー株式会社を設立。自ら累積1000戸以上の物件を保有してきた、いわゆる「ギガ大家」としての顔も持つ北海道不動産のスペシャリスト。

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Vシネ大家さんは、現在は会社員を辞めて不動産業に専念しておられます。しかし本にも書かれていますが、決しておごることなく「しらす」の心を大事に経営する所存が語られます。「しらす」とは「知る」を語源とした「民の心(喜びや悲しみ、願いなど)を知ること」を指し、つまるところ「国民の安寧を願う心」という意味で使われます。

 

最後にVシネ大家さんが著書を通して一番伝えたかったことです。

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そして投資本では、さまざまな専門的なアドバイス情報を得られると思いますが、僕が本書で伝えたいのはそういうところじゃなくて、もう少し根源的なこと。

 

例えば「人の悪口を言わない」とか、当たり前のことなんですけど、それがけっこう重要で、まずは「お金より信用を」そういう地道なところから生き方を変える。いきなりは無理なので、まずは自分の言動を変える、行動を変える、少しずつ変える。

 

本書でも書いていますけど、テクニカルな技も情報ももちろん大事ですが、古代から日本の伝統的思想である「しらす」の心を大事にする。地味ですが、それを7年間続けて今があるのかなと思います。

 

(同書より抜粋)

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おごり高ぶっては誰も助けてくれません。過度に人(相手)をコントロールしようとせず、「自責の念」を大切にしてきたからこそVシネ大家さんは"大家"として独立できたのだと思います。

 

『「自責の念」で大家』

 

あなたはいかがお感じになりますか?

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。