ある保育士の至言
前回紹介した原田隆史さんの著書「勝利のメンタル」には、「自分の気持ちを前向きにする方法」と題して、ある保育士さんの至言とも言うべき言葉が紹介されています。
ある保育士さんというのは、「保育の達人」として知られる石橋富知子先生のことです。では至言とは何か?
「子供がかわいいから、かわいがるんじゃない。保育士がかわいがるから、子供はかわいくなるんです」
いかがでしょうか。原田さんは言われます。
『これは保育士だけでなく、子供を育てる人の原則を示しています。まず「かわいがる」という自分の姿勢や行動が先にあるということです。みなさんも自分自身を「かわいがる」ことを忘れないでください』
自己啓発や心理学でいう「鏡の法則」と同じです。自分が微笑みかけて、この世も微笑み返す、自分が発信するから、受信もくる、そういうことです。
石橋先生はおそらく子供の外面だけでなく、内面も含め仰っているのだと思います。確かに容姿は美男美女でも、内面が屈折していたり、心が閉じていたりすると、途端に容姿がもったいなく感じます。魅力も薄れるでしょう。
容姿の話をしましたが、容姿といっても、歳を取れば取るほどその効果は薄れるもの。それに伴い、グイグイと頭角を現すのが内面のそれです。自分に自信があるかないかは、数分話しただけでわかります。自分に自信があるほど人を認められます。ときどき、自分に厳しく人にも厳しい人がいますが、そこはなんとか、人にはある程度の寛容性をお持ちいただくと、内面的魅力はさらに優れると思います。
話を保育士に戻すと、保育士という職業はある種、子供を創造する仕事と言えます。保育士がどのように発信するかで、受信する子供が変わるのですから、それだけ責任も重大と言えましょう。せっかくの保育士の至言です、私たちの生活にも生かし、より逞しく人間関係豊かにこの世を謳歌したいものです。
今日の自分にどんな言葉をかけるのか、今日の目の前の相手に、どんな表情でどんな言葉でどんな内容を言うのか、すべては今日の取り組み如何で相手や世界が変わります。原田さんの言われる "まずは自分が出すのが先" という姿勢を定着すれば、ある程度人間関係をも良好に自分のコントロール下における気がします。
まずは今日です。今日にできれば明日もできる可能性が出ます。その可能性の追求が習慣形成を可能とします。
ある保育士の至言
「子供がかわいいから、かわいがるんじゃない。保育士がかわいがるから、子供はかわいくなるんです」
内面は外面に現われます。どんな輪郭や骨格でも、表情の豊かさや自信さは隠せません。自分を応援すべく自分をかわいがり、相手にも呼応させていけたら最高です。
ある保育士の至言
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